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ソニーのアロマスティックは香りのウォークマン!? 集中力と香りの関係を専門家が解説
2017年6月22日 16:52
ソニーは、香りを持ち運べるパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC(アロマスティック) OE-AS01」の新カートリッジとして、“学び”をテーマにした「for sutdy」を発売した。直販価格は2,780円。アロマスティック本体の価格は8,980円(いずれも税抜)。
発売を記念して、スペシャルトークイベント「AROMA for Study ~香りを、学びに。~」を開催。脳科学者の茂木 健一郎さん、杏林大学名誉教授の古賀 良彦さん、モデル&アロマインストラクター原 裕美子さんが登壇した。
アロマスティックは、5つの香りを持ち運べる充電式アロマディフューザー。5種類の香りを備えた専用のカートリッジをセットし、本体のダイヤルを回すと香りを切り替えられる点が特徴。集中したいとき、緊張をほぐしたいときなど、シーンや気分にあわせて香りを選べるという。
新カートリッジの「AROMASTIC カートリッジ for Study OE-SC105」は、日々の学びを支える5つの香り「LITSEA(メイチャン)/オレンジ/フォーカス/ローズマリー/ジンジャー」をセレクト。自宅やカフェで香りを嗅いで、自分自身の気持ちを切り替えることで、実りある学びの時間に変えてもらうことを狙いとしている。
香りのウォークマン!? 茂木健一郎さんが集中するときにオススメの香りを紹介
イベントに登壇した古賀 良彦教授は、精神生理学を専門とし、約20年間香りを研究している。香りと記憶力の関係について次のように語った。
「運転免許を取得するために教習所に通っているとき、教官から漂うポマードのニオイがキツくて集中できないということがありました。実際、記憶と香りの中枢は重なることがあります。香りによって思い出される事柄があるというのも、あながち間違いではありません」
脳科学者の茂木健一郎さんは、「アロマスティックを見て、ソニーは音楽だけでなく、香りも持ち運べるようにしたんだと思いましたね。香りのウォークマンと言っていいのでしょうか。言っちゃいますね」とコメント。
オススメの香りについては「勉強するとき、集中力をONにするのが大事だと思われがちですが、OFFにするときも大事なんです。リラックスする時間も、勉強には必要です。今回のカートリッジでは、ONにするときは“オレンジ”、OFFにするときは“ジンジャー”が良かったです。香りの好みは人によって違うので、自分に合うものを見つけるのがベストですね」と話した。
アロマインストラクターの資格を持つ、モデルの原 裕美子さんは、今回搭載されている香りの中で“ローズマリー”についてコメント。
「ハーブ系のローズマリーは集中力をアップさせる効果があります。香りを嗅ぐと集中できている気がすると思うんですけど、それにはきちんと科学的な根拠があるんです。アロマの成分が呼吸器から体内に入って血中をめぐり、頭に血液が回るようになるので集中力が高められます。血行がよくなると、肩こりやむくみ、肌のくすみ改善にも効果があるので、美容にも良いです」
パーソナル空間にだけ香り、オフィスや電車でも使いやすい
また、アロマスティックは、熱を使わず香る気体放散方式(ドライエアー方式)を採用している点も特徴。周囲に拡散することなく香るため、オフィスや電車など、さまざまな場所で使いやすいとしている。
ソニー AROMASTICプロジェクトリーダーの藤田氏は、「これまで香りは空間全体に広げるものという認識でしたが、アロマスティックは自分の空間だけ香らせることを特徴としています。フリスクやコーヒーを摂取するように、気分やスイッチを切り替える手段として使っていただきたいです」と話した。
カートリッジは「for Study」のほか、仕事やプライベートなどさまざまな場面で活用できる「for Basic」(直販価格:2,280円)、自分磨きをしたい人に向けた「for Beauty」(2,780円)、忙しく働く人向けの「for Business」(2,780円)、新しいチャレンジを応援する「for freshness」(2,780円)をラインナップする。いずれも税抜。
本体サイズは、約25×86mm(直径×高さ)で、重量は約33g。使用温度範囲は5℃~35℃。カラーはホワイトとブラックの2色。
また、古賀教授は、勉強をするときの環境についても言及。
「悪い香りは集中力を下げるので、勉強するときは、好ましくない香りを除くことが大事になります。最近はリビングで勉強する子供も増えているといいますが、リビングはさまざまな生活臭が混ざり合っている場所です。アロマスティックで好みの香りを嗅いでから勉強するというのも良いですね」