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コーヒーマシン初心者は、どれ選べばいい? デロンギに聞きました
2026年2月9日 08:05
冷え込みが一段と厳しくなった冬の毎日、自然と温かい飲み物が恋しくなりますよね。そんな時の定番といえば、やはりホットコーヒーかもしれませんが、私のお気に入りは「カフェラテ」。 まろやかで優しい味わいで、ホッと落ち着けるところが大好きなんです。
でも、自宅で美味しいカフェラテを作ろうと思うと、これが難しいんですよね。そもそも何をどう選べばいいかわからなくて、調べてみるものの、「エスプレッソマシンと全自動コーヒーマシン、どっちがいいの?」「抽出圧って何?」「初心者にマシンは使いこなせるの?」……。色々情報は出てくるけれど、かえって疑問だらけになって、何から始めたらいいか余計にわからなくなったり。
そこで今回は、“初心者が家でカフェラテを作れるようになるためのステップ”を詳しくご紹介。多彩なコーヒー関連機器を展開するデロンギに協力いただき、マシン選びやラテアートのポイントを教えてもらいました。
「エスプレッソマシン」ってやっぱり必要? 初心者が選ぶべきなのは……
カフェラテの構成要素は、エスプレッソとスチームミルク(またはフォームミルク)。この2つをより良い状態で作るのに重要なのが、マシンの存在です。
ここで、初心者の多くが最初に迷うであろう問題が、「エスプレッソマシン」と「全自動コーヒーマシン」の違い。どちらもエスプレッソやカフェラテを作ることができるけれど、実際に何がどう違うのかがわかりにくく、何を選んでいいか迷ってしまう人も多いと思います。
――そもそも、家でカフェラテを作るにあたって、エスプレッソマシンは本当に必要なのでしょうか?
デロンギ担当者:カフェラテのベースになるのは、ドリップコーヒーではなくエスプレッソです。抽出方法が異なるため、コーヒーの濃度やコクが変わり、ミルクと合わせたときのバランスも大きく違ってきます。
そのため、自宅でもお店で飲むようなカフェラテの味や口当たりを再現したいのであれば、全自動コーヒーマシンやエスプレッソマシンがあると再現性は高くなります。
また、エスプレッソやフォームミルクを良い状態に仕上げることは、とても難易度が高いことです。初めて挑戦するなら、マシンを使う方が、満足度の高いドリンクが作れると思います。
――では、自宅でカフェラテを作る時、最も重要になるポイントは何でしょうか?
デロンギ担当者:そうですね。エスプレッソ特有の芳醇な香り・深いコク・濃厚な味わい、“クレマ”が再現できること(クレマとは、エスプレッソ抽出時の圧力でコーヒーのエキス・オイルがコーヒーの表面に浮かび上がってできる泡状の層のこと)、そして単にミルクを温めるだけでなくスチーム(蒸気)での泡立てができることです。カフェラテはエスプレッソとスチームミルク(またはフォームミルク)でできているので、この2点が最も重要だと思います。
この大事なポイントを、マシンなしでやり切るのは、非常に難しいんです。もちろんできなくはないのですが、手間と労力がかかりますし、かなりハードルが高い。なので、初心者こそマシンの購入をおすすめします。
――全自動コーヒーマシンもカフェラテが作れますよね。どちらを選べばいいのでしょう?
デロンギ担当者:これは “カフェラテ作りをどこまでマシンに任せたいか?”によって選ぶのがいいと思います。
全自動コーヒーマシンは、豆を挽くところから抽出、さらにミルクの泡立てまで、基本的な工程をすべてマシンが行ないます。一方で、エスプレッソマシンは、抽出やスチームをユーザー自身が操作します。
――完成までの流れそのものが、まったく別の体験になるわけですね。
デロンギ担当者:そうですね。全自動コーヒーマシンは、毎日安定した味を手間なく楽しみたいという方に向いています。忙しい朝でも操作に迷いにくく、失敗が少ないのが特徴です。バリスタが家にやってくる、そんなイメージです。
一方、エスプレッソマシンは、自分がバリスタになって、カフェメニューを作る工程を楽しめる点が魅力です。抽出やスチームの加減によって味わいが変わるので、慣れてくると自分好みの1杯を探す楽しさも出てきます。
なので最初に、生活の中で“どんなコーヒー時間を過ごしたいか”を考えてみて、そこからマシン選びをしてもらえるといいと思います。
マシンのスペックがよくわからない……。初心者が見るべきポイントは?
全自動コーヒーマシンはカフェラテだけでなく、豊富なコーヒーメニューが自動ですぐに楽しめること、また機種によってはタッチ操作でスマホのように簡単に操作できる利便性もあり、ストレスフリーな使い心地が特徴です。
一方でエスプレッソマシンは、カフェラテ作りに“手触り”を感じられるところがポイント。手順を1つずつこなしていき、最初は失敗しながらも、最後に「自分で作った1杯」が出来上がると達成感もありますし、趣味として追求したくなる魅力があります。
「やっぱり自分で、美味しいカフェラテを作ってみたい」そう思った時、最初のエスプレッソマシンはどうやって選んだらいいのでしょうか。
――エスプレッソマシンの導入を検討する際、今度は機種選びに迷います。まず見るべきポイントはどこでしょうか?
デロンギ担当者:初心者の方が選ぶにあたって、マシンの仕様で見ておいた方がいいのは、“ポンプ圧”と“スチームノズルの形状”です。
マシンのポンプ圧というのは、カフェラテの美味しさを左右する代表的なポイントの1つです。美味しいエスプレッソを作るために「9気圧/90℃/20~30秒での抽出」という3つの条件があって、この条件下で安定した動作を実現する必要があります。
そこで見てもらいたいのが、マシンのポンプ圧が“15気圧”以上かどうか。家庭用マシンでは、エスプレッソの抽出ポイントに圧力が伝わる過程で、パワーが少し弱まってしまうんです。なので抽出時に「9気圧」の圧力を安定してかけるには、ポンプ自体にある程度の余裕が必要。その目安が15気圧程度というわけです。
スチームノズルの形状も大事なポイント。ステンレス素材で細いノズルは、空気の入る量を細かく調整できます。そのため、ラテアート向きのきめ細かく滑らかなフォームミルクが作りやすいのが特徴です。一方で、うまく泡立てるには、少しコツと慣れが必要になります。
デロンギ担当者:太めの筒状タイプのノズルだと、より簡単にふわふわなフォームミルクを作ることができるので、手軽にカプチーノやカフェラテを楽しめます。ただし、やや粗めのミルクになるため、ラテアートにも挑戦したい場合は、細いノズルのタイプがおすすめですね。
あとは、仕様を見た時に、加熱方式にサーモブロックを採用し、温度設定機能が搭載されているマシンであれば、優れた温度制御の性能があると考えてOKです。また、ミルクの仕上がりにつながるため、スチーム機能にある程度の強さと安定感があるマシンを選んでほしいですね。
――デロンギのエスプレッソマシンは、初心者にも向いていますか?
デロンギ担当者:そうですね。実はデロンギのマシンは全て15気圧、もしくはそれ以上のスペックを有しています。マシンの仕様で不足はないと思います。
スチームノズルの形状では「スティローザ」(22,800円)や「デディカ アルテ」(54,800円)などは、ステンレス素材で細いノズルがついていて、ラテアート向きといえるでしょう。2025年11月に登場した新モデル「クラシック」(35,800円)は、ノズルが太めで手軽にカフェメニューが作れます。
デロンギ担当者:ラテアートにも挑戦したい! という場合は、前者の2モデルがおすすめです。さらにどちらを選ぶべきか? と悩むときは、価格を抑えてまずはトライしたいなら「スティローザ」がいいかもしれません。
デロンギ担当者:趣味的にカフェラテ作りに取り組むなら、より機能が充実した「デディカ アルテ」がおすすめです。ボタンを押すだけでいつでも同じ量のエスプレッソが淹れられますし、スチームノズルもパワーがあり、ラテアート向きのフォームミルクが作りやすいですよ。
デロンギ担当者:何より、「日常的に使いやすいか」「ストレスなく続けられるか」が大切なポイントです。失敗せずにラテを楽しみたいのか、少しずつ上達していきたいのか。そのイメージに合わせて選ぶことをおすすめしたいです。
マシン選びの次は「使い方」。押さえておきたいポイントを聞いてきました
マシン選びのポイントはわかったけれど、果たして使いこなせるのか心配ですよね。続いて、マシンの使い方と、豆やミルク選び、ラテアートのポイントについて、それぞれ伺ってみました。
――買ったはいいけど使えない……そうならないために、使い方のポイントを教えてください。
デロンギ担当者:基本は、マシンを使う前にきちんと予熱すること。そして、できるだけ鮮度の良い、“飲み頃” のコーヒー豆や粉を使っていただくことがポイントですね。
まずマシンは、電源を入れてすぐに抽出、ではありません。抽出口からお湯を出して、マシンとフィルター(コーヒー粉を入れておく部分)、そしてカップを十分に温めてから淹れる。そうするとクレマもしっかりとできて、ドリンクの味わいも良くなります。
使うコーヒー豆も重要。一般的に、豆が焙煎されてから3日から2~3週間がベストな飲み頃とされています。ただ、一般的にコーヒー豆の賞味期限は1年前後と長持ちするものが多いので、飲み頃を過ぎていても、使用する分には問題なく使えます。
デロンギ担当者:しかし、豆の状態ではなく、粉で購入した場合は注意が必要です。というのも、豆から挽いた時点でコーヒー豆の酸化が始まります。なので、数日〜1週間で使い切っていただくことがおすすめです。それ以上経過した後も、使えないわけじゃないのですが、やはり味わいや質は落ちてしまいます。
――カフェラテにはミルクも大事ですよね。牛乳以外を使うこともありますが、基本的な選び方のポイントを教えてください。
デロンギ担当者:ミルク選びのポイントは2つあります。まずは乳脂肪分3%以上の成分無調整牛乳を使うこと。そして、冷蔵庫などで十分に冷えた状態、できれば10℃以下を目安に冷やした牛乳を使うことです。
種類でいうと、最初は、牛乳を使ってもらうのがいいと思います。一番泡立てやすく、きめも細かく仕上げやすいからです。次にやりやすいのは、豆乳やアーモンドミルクですね。オーツミルクやライスミルクは、脂肪分の割合や成分の違いで、思ったように泡立てるのが最初は難しいと思います。
――せっかくならラテアートにも挑戦したいのですが、まず最初に覚えるべきことは何でしょう?
デロンギ担当者:ラテアートには、エスプレッソの抽出とフォームミルクの仕上がりが重要です。まずエスプレッソの抽出について。ラテアートの下地となるエスプレッソには、厚くなめらかなクレマのある状態がベストです。
そのため、エスプレッソ用の極細挽きのコーヒー粉を使い、ムラなく隙間なくフィルターに粉を詰めるのがポイント。そして、水平にまっすぐタンピング(コーヒー粉を押し固める作業)すること。これによって、クレマのある美味しいエスプレッソが作れます。
デロンギ担当者:マシンで良い状態のエスプレッソを抽出できたら、フォームミルクです。最初はしっかり泡立てたフォームミルクを作れるようになることが大切。フォームミルクと温めたミルクではラテの味わいも変わってきますし、お店で飲むような味わいに近づけます。
まずは、スチームを使用する前に空ぶかしをすること。スチームを使った後は、ノズルに水分が残ってしまいます。そのまま使うと残った水分が入ってミルクが薄まり、泡立ちも不安定に。使用前には必ず、空ぶかしをして、残った水分を取り除くことが大切です。
デロンギ担当者:次に、スチームはノズルの先を牛乳の中にしっかりと浸けてから使うことを推奨します。先にスチームを起動させてから牛乳に浸けると、周辺に牛乳が飛び散ってしまいます。安全に使うためにも、まずはしっかりと牛乳にノズルの先を沈めてから使ってください。
スチームをオンにしたら、しっかり牛乳を回転させて対流を作りましょう。ミルクの流れができていることを確認したら、ノズルの位置を、ミルクの表面ギリギリに移動させて、少しずつ泡立てるようなイメージでやってみてください。
多分最初は難しいです。それに、いきなりお店のようなラテアートに挑戦すると、難易度が高くて挫折しやすくなります。
ラテアートがうまく描けなくても、まずはふわふわのフォームミルクが作れるようになること。そこから徐々にアートに挑戦していくと、楽しく続けられると思います。
マシンと知識は整った。いざ「カフェラテ作り」体験へ!
さあ、マシン選びやカフェラテ作りの知識と準備は整いました。ここからは、実際にカフェラテ作りに挑戦してみましょう。今回はデロンギのショールームにて、「スティローザ」を使って体験させてもらいました。
ここまで教えてもらったポイントを復習しながら、いざやってみると……はい、全くできません! アートが描けないことは想定していましたが、ここまでできないとは、我ながら驚きです。
特に個人的に難しく感じたのは、「水平にまっすぐタンピング」「スチームミルクの泡立て」「カップにミルクを注ぐ工程」の3つです。
まず「水平にまっすぐタンピング」の工程。特別大変じゃなさそうに見えますが、フィルターに対して真上から一定の力をかけるというのは、思っているよりも難しい……。ムラがあったり固めすぎたりすると、均等にお湯が浸透しなくなり、エスプレッソの仕上がりが悪くなるので注意しましょう。
スチームミルク作りの難しいポイントは、「少しずつ空気を入れる」こと。牛乳を回転させて流れを作ることは、初心者でも最初にできるかもしれません。ただ、表面ギリギリを狙ってスチームノズルの位置を調整して、ノズルの先と牛乳の距離感、ちょうどいい位置バランスを固定するというのは、かなりコツがいる作業だと思います。
エスプレッソを淹れたカップにミルクを注ぐのも、コツがいる作業の1つ。初心者は恐る恐る注いでしまうと思いますが、最初は少し勢いよく入れて、カップ内が満ちてきそうになったらスピードを落とし、泡の部分を表面に流していくイメージが良さそう。ここで泡立てがいい感じにできていれば、流し入れやすく、アートもしやすくなるそうです。
“美味しいカフェラテのある毎日”、始めてみませんか?
体験させてもらったカフェラテアートは、もちろん大失敗! この失敗にマシンの差はそれほど大きくなくて、ただ「ビギナーズラックはない」ということだと感じました。練習あるのみです。
でも、挑戦してみてわかったことがあります。それは、うまくいかなくても、自分で作った1杯には確かな満足感があるということ。そして「次こそは円を描きたい」「もっとうまくなりたい」という気持ちも湧いてきました。
「もっと楽して美味しいカフェラテが飲みたい……」と思うなら、全自動コーヒーマシンという選択肢も。まずは無理なく続けられる1台を選ぶことが大切。カフェラテを自分でも作ってみたい、家で美味しいカフェメニューを楽しみたいと思っている方は、ぜひ選び方の参考にしてみてください。



















