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より安全に“ととのう”? ラクーアが導入した「サウナアラート」リストバンドとは
2026年1月29日 09:05
2019年頃から始まったとされているサウナブーム。最近ではブームが落ち着いたと言われますが、むしろサウナ人気が“定着”したとも考えられます。
しっかりと身体を温めて汗をかいたあと、水風呂に入り、外気浴でスッキリとリフレッシュする――いわゆる「ととのう」体験を求めて、今も多くの人がサウナに通っています。
一方で、急激な温度変化によって身体に負担がかかったり、のぼせや脱水といったリスクも指摘されています。そこで「東京ドーム天然温泉 Spa LaQua(スパ ラクーア)」では、より安全にサウナを楽しむための「サウナアラート機能付きリストバンド」を新たに導入しました。
今回は、リストバンド導入の狙いや実際の反響について、スパ ラクーアの担当者に取材してきました。
サウナを快適に楽しむための目安に
2025年10月11日にリニューアルし、温浴施設初となるサウナアラート機能付きリストバンドを導入したスパ ラクーア。やはりサウナ人気は高く、「コロナ禍をきっかけにサウナブームが本格化し、利用者は大きく増えました。ラクーアはもともと女性の利用が多い施設でしたが、近年はサウナ目的の男性客も増えています」とのこと。
サウナアラート機能の導入には、この利用者の増加も関係しています。「サウナ人気の高まりとともに、全国的に脱水症状などの事例も増えているというデータもあります。ラクーアでは、より安心・安全にサウナを楽しんでもらうために、追加すべきだと考えました」というように、施設として対策を考えた結果のようです。
実際に、導入から2カ月程度が経過した時点で、「このリストバンドのおかげで、定量的にも体調不良の発生が減少しています。また、アラートを目安にすることで『自分はこのくらいが適切なんだ』という発見につながる、という声をいただいています」と反響は上々だそう。
安全にサウナを楽しむためには、この“目安”というのが重要なポイントです。例えば、体調によって汗が出にくい日もありますが、「まだ汗をかいていないからもっと入らなきゃ」と頑張りすぎてしまうケースもあります。他にも、友人同士でサウナに入ると、相手が出るタイミングに合わせて我慢してしまうことはないでしょうか。
そういったときに、測定結果に基づいたアラートを目安にして、サウナを出るタイミングの参考にすることで、自分でも気付かない身体の調子に合わせてサウナを楽しむことができます。
ただし、あくまで目安は目安なので、100%従う必要はありません。「アラートは施設側が提供する“適切な目安”として参考にしていただきたいと考えています。特に体調に違和感がある場合は、アラートの有無に関わらずすぐにサウナを出て休んでください」。
また、サウナアラートは安全性に着目されがちですが、それ以外にも期待されるメリットがあります。
「サウナで無理は禁物ですが、逆に早く出すぎると十分な温熱効果が得られません。サウナに慣れていない方や自己流で楽しむ方も、アラートを“ちょうどいいタイミング”の指標として使うことで、体験価値がより高まるのではと考えています」
医師監修のアラート機能でサウナから出るタイミングを可視化
スパ ラクーアではこれまでも、脱衣ロッカーの管理や館内のキャッシュレス決済用としてリストバンド型デバイスを採用してきました。アップデートしたリストバンドでは、それらの機能にプラスして、「サウナアラート」が組み込まれた格好です。
機能のベースとなるのは「MOTHER Bracelet」という、介護施設などでも使われているセンシングデバイス。充電不要の活動量計で、心拍数や体表温度を継続的に検知できるのが特徴です。このMOTHER Braceletを、医師監修のもと温浴施設向けにカスタマイズし、利用者の心拍数や体表温をリアルタイムで検知する「2段階サウナアラート機能」を実装しました。
アラートは、装着者の状態を踏まえて、安全かつ心地よくサウナを利用できるように設計されており、何度も実験を重ねて調整したとのこと。1段階目は黄色に光り、水風呂・外気浴のタイミング、サウナ室を退出するタイミングの目安をお知らせ。2段階目では赤色になり、脱水症状などのリスクが高く速やかな退出、水分補給を推奨するアラートとなります。
体調や経験値に左右されがちな “適切なサウナ時間” を可視化し、無理をせず楽しめるようサポートしてくれるというわけです。
リストバンドには特に設定は必要なく、センサーが皮膚にきちんと触れるよう、手首に装着すればOK。記者は手首が細めで、腕時計を着けてもブラブラしてしまうのですが、このリストバンドはしっかりフィットしました。逆に腕が太い方には、延長バンドが用意されているので安心です。
装着した人の体表温がある一定の温度に達し、それが6分間継続した場合や、心拍数が110を超えた際に、アラートが表示されるようになっているそう。そのため、ロウリュやアウフグースの瞬間的な熱波でアラートが出ることはありません(室温が上がることで体温が上がりやすくなり、アラートが出るのが早くなる可能性はあります)。また、水風呂→外気浴→再入室を繰り返すと体温が徐々に上がりやすくなり、2回目以降はアラートが早く出るケースもあります。
テクノロジーの活用で安心できるサウナ時間を
今回、スパ ラクーアのリニューアルで導入されたのはサウナアラート機能付きリストバンドだけではありません。男女浴室内のシャワーヘッドと、パウダールームのヘアドライヤーを人気ブランドの最新モデルへ一新。特に、利用者層の多い女性パウダールームには、リファやダイソン、キヌージョなど6種類のモデルを揃えた「ドライヤーバイキング」を設置しています。
スパ ラクーアは1〜2年に1度のペースでリニューアルを行なっており、「今後も他の温浴施設があまりやっていないことにチャレンジして、快適に過ごしていただけるようにしたい」とのこと。リストバンドについても、また利用者にとって有用な機能があれば、アップデートされていくことでしょう。
そして、こうしたテクノロジーによって安心してサウナを楽しめる取り組みが、日本中にどんどん広がってくれることを期待したいところです。まずはスパ ラクーアを体験して、自分のペースでサウナ時間を満喫してみてはいかがでしょうか。










