ニュース

秋開業アルバルク東京の新アリーナ照明はパナソニック 映像でも試合盛り上げる

アルバルク東京の本拠地であるTOYOTA ARENA TOKYOとパナソニックが照明や音響などのスタジアム設備でパートナーシップを締結

パナソニック エレクトリックワークス社とトヨタアルバルク東京は、2025年秋に東京・青海に開業するスポーツ施設「TOYOTA ARENA TOKYO」において、照明や映像設備などを活用したエンターテインメント体験の提供に向けてパートナーシップ契約を締結した。

プロバスケットボールB.LEAGUEのB1リーグに所属するアルバルク東京のホームアリーナであり、トヨタアルバルク東京が目指す「国際標準のアリーナ」を、パナソニックの製品や演出ノウハウにより実現するという。

新アリーナのTOYOTA ARENA TOKYOは、アルバルク東京の本拠地であり、バスケットボール以外のスポーツや、音楽興行などでも活用。特に重点テーマであるスポーツに関しては、多様な観戦の楽しみ方の提案、最新テクノロジーの導入などで、次世代スポーツエクスペリエンスの実現を目指す。なお、アルバルク東京のほかに、同じくBリーグのチームであるサンロッカーズ渋谷もホームアリーナとして活用する。

2025年秋に開業するTOYOTA ARENA TOKYO

これまで阪神甲子園球場のLED化、北海道のエスコンフィールド、味の素スタジアムなど様々なスポーツ競技の施設で照明を手掛けてきたパナソニックは、今回のパートナーシップにより、同社として初めて照明、映像、音響設備などを一括で納入。その強みを活かし、最高のエンターテインメント体験の実現と、バスケットボール以外の各種興行も視野に入れた新たな可能性を追求していく。

TOYOTA ARENA TOKYOの場所は、かつて“お台場の観覧車”でも知られ、トヨタ自動車のMEGA WEBがあった跡地。敷地面積は27,000m2、収容人数はバスケットボールが約1万人、コンサートが約8,000人。最寄駅はゆりかもめの青海駅や、りんかい線の東京テレポート駅。

TOYOTA ARENA TOKYOの施設概要
アリーナ以外の周辺施設も充実

具体的には、パナソニック製の最新照明器具144台を導入し、競技者のパフォーマンス向上、観客に臨場感のある視認性を提供。運営面でも安心できる高信頼性を実現するという。

照明器具は国際バスケットボール連盟FIBAとの認証契約を締結。最新の照度基準(OFFICIAL BASKETBALL RULES 2020)にも準拠している。FIBA主催の国際大会開催のほか、多彩なスポーツ興行に活用できるという。なお、パナソニックはFIBAと認証契約を締結した唯一の照明メーカーとなっている。

照明として採用されたグラウンドビームER。これをアリーナ仕様に変更して国内で初導入

照明器具を個別に制御可能なことから、その場に応じた光の演出や、多様な競技パターンに合わせた設定が可能。次世代放送に対応した照明技術により、4K8K放送にも対応する。パナソニック独自の3Dシミュレーションを活用することで、競技者視点での徹底したまぶしさ対策、照射角度の最適化により、競技環境に応じた最適な環境を可能にするという。

納入された照明や映像、音響機器
3Dシミュレーション技術を活用して、平面ではなく立体的な視点から、競技者がまぶしくないように最適化

LEDビジョンは国内アリーナ最大面積とする1,000m2超のサイズで、3層構造のセンターハングビジョンと2層のリボンビジョンで構成。本場米国のNBAのアリーナにも匹敵するほど没入感を高めるとしている。

センターハングビジョンは、高品質のLEDが高精細で迫力満点な映像を送出。観客席からの見やすさにこだわり、観客席方向に傾きがある形状や、ボウル面の視認性を意識した内側ビジョンも設置する。

リボンビジョンは2層構造。上層は国内アリーナ初となる高さ2mで、長さは250m超。下層は高さ1m、長さは約220mで山手線一編成分に相当する。

LEDビジョン

音響は、常設スポーツ用として国内最大規模のラインアレイスピーカーを備え、会場全体に圧倒的な音響を提供するという。

ラインアレイスピーカーはd&b audiotechik製

勝利時にしか見られない特別な演出も用意。照明と映像、音響を活用して来場者と一体感を醸成し、特別な体験を提供するとしている。

勝利時の演出も

照明以外にも、TOYOTA ARENA TOKYOは観戦体験を向上させるために、全席に座面と背面がクッション仕様のレザーシートを採用。カップホルダーも付いている。観客席は、全席からコートが見やすい楕円(オーバル)型。

2Fのテラススイート席は、全方位熱狂に包まれるテラス空間で観戦できるというもの。コートまで約18mという近さで迫力と臨場感を味わえる。6室用意され、全て異なるコンセプトと内装デザインになっている。

全席レザーシート
テラススイート
選手のロッカーとコートに近く、選手を間近で感じられるというラウンジも