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老犬介護にはマスト? 犬との生活に欠かせない我が家のイチオシ家電TOP3

愛犬セブンと、我が家の介護で大活躍中の家電(一部)

我が家の愛犬「Seven of Nine(通称セブン)」は今年で19歳。人間でいえばすでに後期高齢者で、歳ゆえに後ろ足は完全麻痺して頭も自力では持ちあがりません。トイレも飼い主が膀胱圧迫して補助している状態ですが、食欲はモリモリあって毎日それなりに元気に生活しています。

いまは動物の医学が発達し、寿命が延びるとともに介護が必要になる犬も急増しています。そこで、今回は我が家の老犬介護に無くてはならない、家電ライターがオススメする便利な家電のトップ3を紹介したいと思います。

大型のドラム式洗濯機は介護の救世主!

犬の介護が必要になって一番変化したのがリビングの環境です。我が家の犬は後ろ足が完全麻痺しているのですが「歩きたい!」という気持ちがとにかく強い! そこで、リビングにシングルマットレスを2枚敷き、犬がジタバタと暴れてもケガをしないように配慮しています。歩けないのにマットレスを広めに敷く理由は、犬のウエストを保持して前足で歩かせるためです。

我が家のリビングは床一面がふかふかのマットレス

問題は、老犬になるとシモも口元も緩くなるのでシーツがすぐに汚れること。気が付くとシーツや毛布に謎のシミや汚れがついています。このため、人間の寝具よりもかなり頻繁な洗濯が必要で、ひどいときは同じ毛布を1日に3回洗濯することも……。

こんなときに力を発揮するのがドラム式洗濯乾燥機。毛布は分厚いので自然乾燥させると時間がかかるのですが、最近の高機能ドラム式洗濯機に搭載されている「毛布モード」なら洗濯から乾燥まで数時間で終わります。時間短縮だけではなく、介護で忙しいので「洗濯後に干す」という手間がなくなるだけでもありがたい。しかも、ドラム式洗濯機で乾燥させると、天日干しするより毛布の手触りが格段に良くなります!

睡眠時は体温が下がるので毛布でくるんでぬくぬくに。洗濯機で乾燥すると除菌にもなるので安心して使わせることができます

そのうえ、最新の高機能ドラム式洗濯機は、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能や、スマートフォンに洗濯の終了を通知する便利な機能を搭載しています。筆者は家電ライターという職業柄、さまざまな最新ドラム式洗濯乾燥機を試していますが、個人的に気に入ったのが東芝ライフスタイルのZABOONシリーズ最上位機種「TW-127XP2」です。

東芝のZABOONシリーズ最上位機種「TW-127XP2」。毛布モードだと洗濯・乾燥で約5時間ほどかかります

この製品でオススメしたい機能は数多いのですが、介護に限って言えばポイントは2つ。ひとつが「乾燥容量7kg」ということ。介護中は毛布はもちろん、場合によっては羽毛布団などの大物の洗濯物がとにかく多い! しかも、服を汚されることもしょっちゅうあるうえ、犬を拭いたり、枕にしたり、姿勢を固定するためなどに大量にタオルを消費します。

このため、1回に洗濯乾燥できる容量が大きいことはかなり重要なのです。そんななか、乾燥容量7kgというのは業界トップクラス! シーツと大量のタオルを一度に洗濯から乾燥までできるサイズです。

もう一つのポイントはヒートポンプ乾燥であること。介護中はとにかく頻繁に乾燥機能を使うので、恐ろしいのが電気代。ヒートポンプ乾燥なら、一般的なヒーター乾燥と比較して格段に電気代が安くなります。この「乾燥7kg」と「ヒートポンプ」両方備えているのがTW-127XP2なのです。

本気の掃除もポイント掃除もこれ1本で手軽

犬と言えば抜け毛。もちろん介護中の犬にも、それなりの抜け毛がでてきます。このため、できれば頻繁に掃除をしたいのですが、我が家は犬の介護生活圏がマットレスの上のためにロボット掃除機は使えません。さまざまな掃除機を試した結果、最終的にメインの掃除機として利用しているのがシャークニンジャの「EVOPOWER SYSTEM iQ+」です。

スリムな本体デザインが特徴的なシャーク・EVOPOWER SYSTEMシリーズの最上位機種「EVOPOWER SYSTEM iQ+」(以下、iQ+)

吸引力だけを見れば、じつは本製品より強力なものはあります。しかし、iQ+はとにかく使い勝手が良いのが魅力。なかでも介護に嬉しいのが「ワンタッチでハンディクリーナーになる」という点でした。

iQ+は本体両脇にあるボタンを押しながら充電台から掃除機を引き抜くと、ハンディクリーナーとして利用できるのです。介護をしていると「なんだかわからないザラザラ汚れ」がよく発生するのですが、片手に犬を抱えていてもハンディクリーナーを取り出してササッと掃除できます。

片手で犬を抱っこした状態でも、ハンディクリーナーとして取り出せます。これが本当に便利!
換毛期の抜け毛の塊もササッと掃除

もうひとつは、吸ったゴミを回収してくれる「自動ゴミ収集ドック」の搭載です。最新の高機能ロボット掃除機には当たり前になっている自動ゴミ収集機能ですが、コードレス掃除機ではまだまだ少ないのが現状。

コードレス掃除機は軽量化を求めるためにダストカップの容量が小さめで頻繁なゴミ捨てが必要なのですが、介護中はバタバタしていて「ゴミ捨てはこの介護作業の後にしよう」などと後回しにすることもよくあります。そのままゴミ捨てを忘れてしまい、急いで掃除をしたい時に限ってダストカップがゴミで満杯、まずはゴミ捨てから始めないといけない……なんてことも。

しかし、iQ+の自動ゴミ収集ドックなら、掃除機を充電台にセットするだけで、ダストカップのゴミを自動的に充電台に吸引してくれます。約1カ月分のゴミを溜められるので、掃除機をかける前に「ゴミは捨ててあるかな?」と気を遣わずに済み、心理的なストレスも減りました。

約1カ月分のゴミを溜められる自動ゴミ収集ドック。紙パック式ではないのでランニングコストがかからないのも嬉しい

長生きの秘訣かも? 手間なく消化によい食事にブレンダーは必須

我が家のペット家電、最後の製品はハンドブレンダーです。じつは、我が家の犬はドッグフードが大嫌い。あまりにもドッグフードを食べないため、低血糖を起こして病院に駆け込んだことがあるくらいの頑固なドライフード拒否犬です。そんなわけで、我が家は18年以上手作り食をあげています。

現在は肉汁で茹でた野菜ペースト30g、肉20gを毎日4回。さらに補食としてシニア用ミルクを毎日3回あげています。自力で頭をあげられないので、スプーンで介助が必要です

犬が若いころは、食感を楽しむために野菜を包丁でカットしていたのですが、ヨボヨボの現在は食感より消化の良さが重要! そんなわけで、いまは適当なサイズにカットした野菜を茹で、最後にブラウンのハンドブレンダー「マルチクイック 9」でペースト状にしています。

マルチクイック 9を選んだ理由のひとつはパワーの強さ。我が家は1カ月分の野菜ペーストをまとめて作り、数日分ずつタッパーに分けて冷凍保存しています。一度に大量に作るため、4Lサイズ以上の大きな鍋いっぱいに茹でた野菜を一気にブレンドできるパワーが必要なのです。握る力にあわせて回転速度が変わるという使いやすさも気に入っています。

ブラウンのマルチクイック 9。今回の記事では、この製品のみ5年前に購入した古い製品になります。ドイツ製のためか、手荒に扱ってもまったく壊れる気配もありません。アボカドの種も砕くほどの強力パワーが魅力です
約1カ月分の野菜ペーストがこちら。鍋に直接ブレンダーを入れて攪拌するので手軽です。いずれも4Lサイズ以上の大きな鍋

「ウチの犬はドライフードを食べる」という家庭でも、老犬のカロリー補給にサツマイモと犬用ミルクを混ぜて消化に良い流動食オヤツを作ったりと、1台あるとかなり便利。コップで直接攪拌できて後片付けが楽なので、我が家では人間用のグリーンスムージーや、イチゴが安いときにイチゴ牛乳作りなどでも大活躍しています。

育児と違って介護は先が見えない作業です。しかも、育児なら「独り立ちする」という輝かしい未来がありますが、老犬介護にはそういった展望もありません。ストレスを溜めすぎないためにも、家電をうまく使って自分にかかる負荷をできるだけ減らしてもらいたいと思います。

倉本 春