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e-bikeもキャンプも楽しめる! 河口湖の新トレイルコースをさっそく走ってきた

MTBなどの乗り物で森の中を走り回るアクティビティが楽しめるトレイルアドベンチャー。e-bike Watchでもe-MTBの試乗などでよく走っていますが、富士山麓にある「トレイルアドベンチャー・フジ」がリニューアルオープンしました。聞けば、敷地が広くなりコースの全長は4kmになるとか。アスレチック施設の「フォレストアドベンチャー・フジ」「&Green」というキャンプ場も併設されているとのことで、家族で楽しめそう。オープニングイベントに合わせて走りに行ってみました。

本格的なトレイルコースとアスレチックが融合した施設

新しい「トレイルアドベンチャー・フジ」がオープンしたのは中央自動車道の河口湖ICから約10分くらいの場所。東京からだと90分程度でアクセスできます。到着してみると、トレイルコースの頭上に、フォレストアドベンチャーの設備が広がっていて、何やら楽しげな空間になっていました。

道路から見える入り口の看板。「&Green」の名前が大きく入っています
受付はこんな感じになっています。この日のオープニングイベントには多くのライダーがつめかけていました
トレイルの上に空中アスレチックが展開されているという不思議な空間。楽しそうな声が響いていました

トレイルコースはレベル別に3段階に分かれており、どれもスイスのトレイルビルダーが手がけたもの。初心者向けのコースは子供がキックバイクでも走れる設計になっていて、実際に小さい子が元気に走り回っていました。一番距離の長い外周を回るコースは中級向けとされていますが、少しMTBに慣れれば初めてコースを訪れる人でも問題なく走れそう。難易度は高くないのですが、MTBの魅力である上下左右の3Dな動きが体感できるコースに仕上がっていました。

初心者向けのコースはアップダウンも少なく、キックバイクの子供と一緒にも走れます
もちろん、上手な子なら上級者向けのコースを一緒に走ることも可能
外周コースは適度に縦の動きも味わえて、MTBならではの3Dな走りを満喫できました

トレイルアドベンチャーはレンタルMTBも子供用から大人用まで充実しているので、MTBを持っていない人でも楽しめるのが魅力。3ブランドのe-MTBも用意されているので、体力に自信がない人はもちろん、e-MTBが気になっていて実際に乗ってみたいという人にもオススメできます。

実際にコースをいろいろと走ってみましたが、ガッツリ上るような激坂こそありませんが、それなりの上りはあるので、e-MTBとの相性は良さそう。実際にこの日は所有するe-MTBで走っている人も何人かいました。

e-MTBがレンタルバイクとして用意されているので、体験してみたい人にオススメ
こちらは参加者のミヤタ「リッジランナー」。このカラーリングはカッコいいですね
ヤマハの「YPJ-MT Pro」で走っている人も。購入して2カ月とのことでしたが、かなり飛んでいました

最も上級者向けのレッドトレイルでは、コース設計に関わったプロライダーによるコースの走り方の解説が行われました。ジャンプセクションも多いコースですが、実はジャンプができないライダーでも走れて、楽しめるように作ってあるとのこと。逆に飛べる選手であれば、さまざまな場所で浮遊感が味わえる作りになっていることが感じられました。

コース作りに関わったプロライダーから、走り方やセクションの狙いを直接聞けるのは貴重な機会
最も大きく飛べるテーブルトップジャンプも、左側では高く、右側に入れば低めに飛べる作りになっていて、エスケープルートも用意されているのでレベルに合わせて楽しめる

その後はレッドトレイルでのライディングセッション。プロライダーと一緒に走れる機会とあって、多くのライダーが参加。レベルによってジャンプの高さなどは違いますが、右に左に車体を切り返しながら浮遊感を楽しめるトレイルをみんな満喫していました。

プロライダーの人たちはテーブルトップの飛距離や高さがすごいだけでなく、捻りを入れて次のコーナーに備えています
e-MTBでジャンプ
上手な子供たちは、しっかりジャンプしていました
ジャンプ台だけでなく、コースのいたるところに腕のあるライダーなら飛べるセクションが設けられていて楽しそう
レッドトレイルの最後にあるステップアップジャンプも、プロライダーならこんなに飛べます
華麗にジャンプを決めるMTBerたち

アスレチックにキャンプ場も併設で家族で楽しめる

ジャンプのできるレッドトレイルはこのコースの花形ではありますが、無理してそこを走る必要はありません。「トレイルアドベンチャー・フジ」のコースは、前述のようにレベルに合わせて楽しめるように作られています。

外周を回るルート以外にも、文字どおり森の中を散策しているようなフラットなコース、木の板で作られたテクニックを練習できるセクションもあったり。この「バランスガーデン」と呼ばれるテクニカルセクションはトレイルアドベンチャーで初めて設けられたもので、参加者も楽しく遊んでいました。受付近くの広場にはパンプトラックも設置されているので、これらのコースを組み合わせると1日遊んでいられそうです。

ウッドでセクションが作られた「バランスガーデン」はかなり遊べます
パンプトラックも設置されていて、当日はスピードを競う勝ち抜き戦も行なわれました
プロライダーを抑えて優勝したのは小学生!

そして、MTBコースの上の空間に、空中アスレチックが広がっているのも、このコースのユニークなところ。コースを走りながら、上から子供たちの楽しそうな声が降ってきたりするのも楽しいところです。家族連れで来て、MTBで走りたい人とアスレチックを楽しみたい人に分かれても、同じ空間で過ごすことができるのもいいですね。MTBライディングを上から見下ろせる場所というのもあまりないので、その点でも貴重な存在になりそうです。

空中アスレチックの下をMTBが走るというロケーションはなかなかありません

併設されているキャンプ場は広さも十分あり、完成したばかりなのでかなりキレイ。ここに泊まって、MTBやアスレチックを楽しめば1日中森の中で過ごせます。すでにGWの予約はいっぱいだとのことですが、コースやアスレチックは楽しめますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

キャンプ場の「&Green」はスペースも広くて整備されていて、ここに泊まって遊ぶのはかなり楽しそう
この日は、オートバイにフルサスMTBを積んで駆けつけた猛者もいました
増谷茂樹

乗り物ライター 1975年生まれ。自転車・オートバイ・クルマなどタイヤが付いている乗り物なら何でも好きだが、自転車はどちらかというと土の上を走るのが好み。e-bikeという言葉が一般的になる前から電動アシスト自転車を取材してきたほか、電気自動車や電動オートバイについても追いかけている。