e-bike試乗レビュー
絶景の富士山を満喫!! トレイルアドベンチャーのe-bikeツアーを体験
2021年3月19日 10:50
さまざまなブランドが続々と参入するe-bike市場。コロナ禍での自転車通勤や密を避けるアクティビティの面でも注目が集まっています。その一方で、e-bikeを試乗できる大規模イベントは軒並み中止で体験する機会がない……という現実も。そんな読者にオススメしたいのが、各地で小規模で開催されているガイドツアーやe-bikeレンタル体験コース。特にマウンテンバイクタイプのe-MTBに興味があるなら、それなりのトレイルコースも走りたいぜ!! という人も多いでしょう。手ぶらで気軽に楽しめるコースも増えつつあります。今回は富士山の絶景を満喫しながら、初心者でも楽しめるe-MTBツアーをご紹介。富士山好きな人にはたまらないでしょう。
トレイルアドベンチャー・フジが開催するe-MTBガイドツアー
まだ雪の残る時期に訪れたのは、富士五湖の中心に位置する「道の駅なるさわ」。ここがガイドツアーの集合場所となります。e-MTBやMTB、トレイルランなどが楽しめるアクティビティ施設の「トレイルアドベンチャー」が、昨秋にオープンした「トレイルアドベンチャー・フジ」のオリジナルe-MTBツアーです。
現時点では3つのツアープランが用意されていますが、プランBの「目指せ標高1300m!本格里山ライディングツアー」に参加しました。e-MTBのレンタル車種はスコット「SCALE eRIDE」(3台)とトレック「Powerfly 5」(1台)が用意されています。各ツアーは午前/午後それぞれ1回開催で、料金は8,800~15,400円(ヘルメットのレンタルは無料)。
スタッドレスタイヤ必須ということで若干不安な気持ちでしたが、集合場所までは路肩に雪が少し残る程度で普通に走れました。そして、8:30に到着しましたが……この日の気温は1度。猛烈に寒い。でも、青空のもと見事な富士山を目にすると、寒さも吹っ飛んで早く走りたい気持ちになります。
どんな富士山絶景が待っているのか? どんなトレイルなのか?
参加時のお楽しみということでコース詳細は控えますが、我々が参加したツアーでは集合場所の駐車場から見える山の頂を目指します。上り・下りを含めて約3時間のプログラムで、午前と午後にそれぞれ1回開催されます。レンタル料金は15,400円で、持ち込みの場合は11,000円(e-MTBのみ可能)。別途レビューをお届けしますが、ハードテイルe-MTBのスコット「SCALE eRIDE」をレンタルしました。
「日頃から走り慣れている人にとってはハイキング的な感覚かも」と伝えられていましたが、なかなか走りごたえのあるコースです。少人数でのツアーであるがゆえに、脱落せずに安全に走るために、e-MTBのみ持ち込み可能という意味がわかります。何度かクルマとも遭遇したので、完全に遮断された山の中というわけでもありません。ただ、1,300m上るツアーなのでかなりの傾斜です。後半ではかなり荒れた路面かつ強烈な上りで、撮影のために一度止まると、e-MTBでも漕ぎ出しがしんどいスポットも。
そして、このツアーの醍醐味は富士山。山に入るとずっと富士山が視界に入ってきます。しばしば狭い道を走るので、景色に見とれすぎないように注意も必要です。この日は冬晴れだったこともあり、何度も足を止めては絶景の富士山を満喫しました。傾斜がきつい山の中でもストップ&ゴーが苦にならないe-bikeならではの楽しみ方ですね。さらに、e-MTBの本領発揮といった感じで荒れた路面もグイグイと上って行き、あっという間に山頂に到着。
これまでに何度も富士山を見てきましたが、この山頂から拝む富士山は格別で、海外に来たのかと錯覚するほど。e-MTBだからこそ出合える絶景です。また、少し後悔したのが食料などを持って来なかったこと。走行中にお弁当は崩れてしまいますが、バックパックにお湯とカップ麺などを入れておけば、絶景のスパイスが効いて最高のごちそうになるでしょう。
葉が枯れ落ちている冬がいちばん見渡しやすいですが、四季折々の富士山を楽しめるので興味がある人はぜひ! また、上りと下りの間に富士五湖のうち4つの湖を見下ろすこともできます。
おまけ:プラスアルファの楽しみ方
せっかく河口湖方面まで行くし、ガイドツアー含めて一日中いろいろ楽しもうと計画していました。終了後に立ち寄ったのが、まだ走ったことがない「トレイルアドベンチャー・フジ」。昨秋にオープンしましたがすぐに冬季クローズ期間となり、間もなくシーズンを迎えます。初心者の人は午前中にコースでe-MTBを練習して、午後の部のガイドツアーに参加したり、その逆の楽しみ方もできます。
我々はまだ雪が残るコースを少し見学させてもらって、その後は山中湖へ移動。レンタカーにe-bikeを積んできていたので、のんびりサイクリングロードを走りながらここでも美しい富士山を満喫しました。トランポできない場合は、周辺にレンタサイクルもあるので利用するといいでしょう。