家電を“売らない”体験型ストア。b8taで見つけた調理&美容家電がユニークで面白い

b8ta Tokyo – Shibuya

家電量販店ではなかなか見かけないような、最新の家電を体験できる「b8ta(ベータ)」。

b8taはアメリカ発の体験型ストアで、家電を「売らない」のが特徴。スタートアップ企業や家電メーカーなどがb8taに出展することで、顧客が製品を実際に体験できる仕組みだ。一部製品は店舗での購入も可能だが、b8taで欲しいと思った製品があれば、基本的に家電メーカーのオンラインショップなどで購入することとなる。

店舗は有楽町、新宿(新宿マルイ内)、渋谷の3つ。今回訪ねたb8ta Tokyo – Shibuyaは2021年11月にオープンした新店舗で、家電以外にも食品や車なども展示している。また、イベントスペースや調理家電を体験できるカウンターを備え、調理家電で作った飲みもの等の試飲や、食品の試食も可能だ。

店舗では、スマートフォンなどでb8ta専用アプリをダウンロードすると、製品ごとに備えられたQRコードを読み込むことで製品情報を確認可能。店舗だけでなく自宅に戻ってからもアクセスできる。

今回は、実際に店舗で体験できるおすすめ製品をb8ta Tokyo – Shibuyaの店舗責任者の齊藤祐希ゼネラルマネージャーに聞いてきた。

齊藤祐希ゼネラルマネージャー

自動で茶葉を挽いて抹茶を点てる「Cuzen Matcha」

「Cuzen Matcha(空禅抹茶)」は、自動で茶葉を挽き、抹茶を点てるマシン。通常は粉の状態で販売されることの多い抹茶を、茶葉から楽しめるのが特徴で、通常の抹茶の粉とは香りがまったく異なるという。また、温かい抹茶以外に、冷たい抹茶や抹茶ラテ用のエスプレッソも点てられるのも特徴だ。

茶室の窓をイメージした本体

抹茶を飲むとなると、通常は茶せんや茶わんを用意する必要があり、飲むまでの準備が難しいと感じる人も多いだろう。だが、Cuzen Matchaは、茶葉を挽いたあとに、磁力で動くウィスク(泡だて器)で抹茶を点ててくれる。「抹茶には身体にやさしい成分が含まれている。普段はコーヒーでリフレッシュしている人にも、コーヒー以外のリフレッシュ手段としておすすめ」という。

水や湯を入れたカップにウィスクを入れて設置する。挽いたばかりの茶葉がカップの中に入り、ウィスクがかき混ぜる

冷たい抹茶

米もおいしく炊ける電気圧力鍋「Re・De Pot」

「電気圧力鍋を使ったことのない人におすすめ」というのが、A-Stageの「Re・De Pot(リデ ポット)」。3種類の調理モード(圧力/スロー/温め)を備え、カレーなどの調理や炊飯、無水調理も可能な製品だ。価格が14,800円と比較的安価なのも、初めての電気圧力鍋にぴったりという。

また、お米が好きな人にもぜひ使ってほしい製品という。1.8気圧、100℃を超える高温高圧で、25分で4合のご飯を炊ける。粒の立った食感が特徴で、同店で12月に開催した試食イベントでは「普段は土鍋でご飯を炊いているというお客様からも好評だった」ようだ。

14,800円という価格もおすすめポイントという

狙った焼き加減で肉を焼ける賢いフライパン「Hestan Cue」

「Hestan Cue(へスタン キュー)」は、フライパンとIHヒーターがセットになった調理家電。スマートフォンとBluetooth接続することで、レシピにあわせて火力調節を自動で行なう。火加減の難しいステーキも、専用アプリで肉の厚さや焼き加減を設定することで狙った仕上がりとなる。

専用アプリには400種類以上のメニューを搭載。「ワンランク上の料理を作りたいけど、うまくできるか不安な人に使ってほしい」製品という。

ワンランク上の調理が可能

美顔器にもドライヤーにもなる「リフトドライヤー」

ヤーマンの「リフトドライヤー」は、ドライヤー機能はもちろん、美顔器機能も備えた製品。美顔器用のアタッチメントを取り付けると、温めながら音波振動や浸透パルス、赤色LEDを出力する。顔にあてて表情筋をケアしたり、頭にあてて頭皮を柔らかくケアしたりできる。

アタッチメントを取り付けるだけでドライヤーから美顔器にチェンジすることから「美容にガッツリ時間をかけずに、手軽にケアしたい人」に勧めたい製品という。

美顔器になるドライヤー