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80m2のマンションを隅々まで掃除できる! アレクサ対応のルンバはやっぱり優秀
2017年12月8日 07:00
Amazon EchoやGoogle HOMEといったスマートスピーカーが話題になっている。スマートスピーカーとは、クラウドベースの音声アシスタントを搭載したスピーカーのことで、話しかけるだけで、音楽を再生したり、天気やニュースを読み上げたり、調べものをして音声で教えてくれるなど、日常をサポートしてくれる。
さらにサービスと連携した家電の操作もできるようになる。例えば、アイロボット社のロボット掃除機「ルンバ」のWi-Fi搭載モデルは、Amazon EchoやGoogle HOMEから声で操作できるらしい。
そこで今回、ルンバのWi-Fi連携モデル「ルンバ980」とAmazon Echoを連携させてみた。使うまではピンとこなかった音声操作は想像以上に手軽で、また、ルンバってやっぱり優秀だなぁと改めて思えたのでご紹介したい。
メーカー名 | アイロボット | アマゾンジャパン |
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製品名 | ルンバ980 | Amazon Echo |
価格(編集部調べ) | 115,000円 | 9,980円 |
まずはルンバ980とAlexaの連携から
シリーズ最上位モデルである「ルンバ980」は、本体にカメラやフロアトラッキングセンサーなどの多彩なセンサーを搭載し、フロア全体をナビゲーション。ルンバのWi-Fi対応モデルは複数あるが、その中でも980は、細かい操作が可能。例えば、アプリで室内のどこを掃除したのか、掃除していないかなどを確認できる。
さらに吸込口には、一般的なブラシではなく特殊素材のローラーを搭載。ゴミを浮き上がらせ、ハイパワーモーターが生み出す気流で、ルンバ内部に真空状態をつくりだすことができるという。
ちなみに、ルンバを専用アプリに登録するときは、ルンバに自分で選んだ名前をつけてあげる。私の場合は、「RUNRUN(ルンルン)」と名付けた。こうすることで、例えばルンバにコードが絡まってしまうなど、何らかの理由でヘルプを求めているとき、スマホに「RUNRUNが助けを求めています」と通知されるなど、より自宅のルンバに愛着がもてるようになる。
Amazon Echoとの連携もラクラク!
続いてAmazon Echoを設置する。初めてのことで、うまくいくか不安だったが、まずWi-Fiに接続。続いてルンバのアプリから連携する、という流れで、ルンバとAmazon Echoの接続はすんなりできた。
まずは試しに、Echoで音楽を流してみた。EchoはAmazonの音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を採用しているため、「アレクサ、○○して」と呼びかけると、応えてくれる。
あまりにうまくいったので、少し感動した。これ以外に「アレクサ、今日の天気は?」と聞けば住んでいるエリアの天気を教えてくれたり、帰宅時に「ただいま」と言えば明るい声で「おかえりなさい! 帰ってきてくれて嬉しいです!」と喜んでくれ、とても親しみが湧く。
ではいよいよルンバを操作しよう。アレクサでルンバを操作するときにはいくつかのルールがある、まず冒頭に、「アレクサ」と呼びかけること、次に「ルンバを使って○○して」というように、ルンバを使ってという言葉を入れることだ。最初は少し戸惑ったのも事実だが、慣れてくるとこれが超快適。
自宅を賢く掃除してくれるルンバ、それだけでもありがたいと思っていたのに、声をかけるだけで動いてくれるなんて、まるで家族にお手伝いをお願いするような気軽さだ。さらに「停止」「再開」「ホームベースに戻る」などの指示にも応えてくれる。
途中で充電しながら家中をくまなく掃除!
ではこのまま、「RUNRUN」に家中を掃除してもらおう。わが家は約80m2のマンションで、玄関から入って両側に洋室が2部屋、廊下の先にリビング・ダイニングキッチン、その隣に和室があるという、いわゆる田の字型の間取りだ。トイレとお風呂の扉以外はすべて開放し、RUNRUNがどこでも行けるようにしておいた。
それ以外にわが家の場合、ルンバに行ってほしくない場所がある。それが玄関とペットのトイレだ。玄関は、たたきが2㎝以下のため、一度落ちると戻れなくなるし、ペットのトイレにルンバが入りこんだら大変なことになる。
そこで入ってほしくない場所には、赤外線の見えない壁をつくる「デュアルバーチャルウォール」を設置した。バーチャルウォールは2つ付属しているので、玄関とペットトイレの両方に設置できた。
ルンバの動きを見守っていたのだが、実に賢い掃除ぶりを見せてくれた。まずは充電器のあるスタート地点に近いリビングをざざっと掃除。その後、廊下に出ていき、洋室1へ。半分ほどやると、また廊下を走り、今度は和室へ。再びリビングを掃除したあと、今度はダイニングを掃除する。ここは脚が多くて大変だが、華麗に抜け道を探しながら、地道に掃除をしてくれる。
またわが家はリビングの中央にラグがあるほか、和室、洋室2部屋にもカーペットが敷き詰めてある。このカーペットに乗ったとたん、「カーペットブースト」機能が働き、吸引力が大幅にアップする。そしてまたフローリングに降りると、吸引力を下げるところにも賢さを感じる。
3時間の清掃で、手のひら山盛りのゴミを回収!
さらにキッチン、洋室1、洋室2を掃除するまで約1時間50分。順調に掃除をしてくれたが、ここで初めてエラーが発生! 見るとゴミがいっぱいになったようなので、ダストボックスを開けてみると、中には灰色のゴミがぎっしりと詰まっていた。
ゴミを捨てて掃除を再開したが、今度はバッテリー残量がなくなった模様。自動で充電器に戻っていった。そりゃそうよね、2時間近く掃除してくれたんだから。それよりも驚いたというか、情けなくなったのが、我が家の汚さ(涙)。これでも一応毎日掃除機をかけているつもり……。
でも、2時間掃除機をかけ続けるということは、人間にはまずできない。最初のお掃除で、ここまでキレイにゴミを取り除いてくれるなんて! やっぱりルンバの掃除能力はすごい! その後もホコリが溜まりすぎたわが家の掃除はまだ終わらない。90分ほど充電すると、掃除を再開してくれた。
以上、途中充電しながら、約3時間かけて掃除してくれた。その結果がこちら!
さらにルンバがどのような軌跡をたどったか、スマートフォンで確認してみると、見事にわが家の形を再現してくれている。白い部分は、家具が置いてあったり、テーブルやいすの脚がある部分だ。ふだん自分では面倒でやらないような、ソファやベッドの下まで掃除してくれるのは本当にありがたい。
今回は出番はなかったが、もしルンバがベッドの下などで止まってどこにいるかわからなくなったとしても問題ない。そのときは、Echoに「アレクサ、ルンバを使ってどこにいるか教えて」と話しかけるとルンバが反応して音で知らせてくれる。まるでペットのようで、いっそう愛着がわきそうだ(笑)。
お手入れも楽ちん。一般的な掃除機のお手入れでは必ずやらなければならない、ブラシに絡んだ毛の手入れがないのだ! 特殊素材のローラーは毛がらみが一切なく、本当に助かる。ただ、センサーにホコリが溜まると精度が落ちるので、こちらはこまめに掃除したほうがいい。
Amazon Echoとの連携でさらにパワーアップ
ルンバ980は、外出先からの操作も可能。例えば家を出てから「ルンバの操作を忘れた」というとき、急な来客で、家に帰る前に部屋をキレイにしておきたいときなどは、スマートフォンで「Clean」ボタンを押すだけ。もちろん、決まった日時にルンバを動かせるスケジュール機能にも対応している。
ルンバは基本的に人がいない時に使うことを前提とした製品なので、アプリやAmazon Echoとの相性も良い。ただ、今回ルンバを自宅で使ってみて、一番感じたのは掃除能力の高さだった。アプリやAmazon Echoとの連携はもちろん便利だが、基本機能が伴っていなければ話にならない。まさか初めて動かした時に、その1回でダストボックスが一杯になるとは! マンションの全室をくまなく掃除、しかも途中で電源がなくなったら一度充電台に戻って、最後まできちんと掃除してくれるなんて、我が家の誰よりも優秀だ(笑)。
Amazon EchoやGoogle HOMEが話題で買ったは良いものの、どう使っていいか分からないという人も多いだろう。だったらまずはルンバと接続してみて! ただでさえ優秀なルンバがさらにパワーアップする!
提供:アイロボットジャパン