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シャープ、ゴミ捨て1.5カ月不要なステーション付き掃除機 運転音静か

RACTIVE Air STATION EC-XR1

シャープは、同社初となるゴミ自動収集ステーションタイプのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air STATION EC-XR1」を8月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,000円前後。

ゴミ収集ステーション(充電台)にスティック掃除機本体を戻すと、本体が吸引したゴミをステーション側で自動回収。ステーションには紙パックを備え、1.5カ月分のゴミを溜めておけるため、面倒なゴミ捨ての手間を減らせる。

一般的なゴミ自動収集機付き製品と比べ、ゴミ回収時の音量を抑えた低騒音設計を採用。本体の運転音もRACTIVE Air史上最小で、共働きなどで日中の掃除機がけが難しい場合でも、時間を気にせず掃除機を使用できるようにした。

ステーションに本体を戻すとゴミを自動収集
早朝や夜間などにも気にせず掃除できるように「低騒音化」が求められている

本体もゴミ回収も静か。独自の低騒音化技術

モーター音や排気音、駆動音を抑える「ノイズリダクション設計」を本体に採用する。ファンネル(円錐)遮音カバーと防振材でモーター音を低減しながら、乱れた排気をファンネル形状で集約。排気が流れる経路を長くすることで音を減衰させ、最後に遮音カバーの出口で排気を拡散し、さらに減衰させる。

独自の「ネイチャーテクノロジー」も搭載。音を吸収して静かに飛ぶフクロウの羽を応用した素材と、振動を抑えてスムーズに動くサメのエラ構造を応用したパーツを用いて、風切音を低減している。また、ヘッド部分にも振動を抑えて駆動音を低減する「ダンピングコントロール」を採用。これらを組み合わせて、RACTIVE Air史上最小運転音の55dBを実現した。

排気を集約、減衰させたのち拡散し、吸音する
フクロウの羽とサメのエラ構造を応用したネイチャーテクノロジー
本体の断面

ステーションも約60dBの低騒音設計。遮音カバーや防振材を配置したほか、排気経路を長くすることで排気を減衰させ、吸音材で音を吸収する。なお、ステーション上部には「自動ゴミ収集切」ボタンが備えられており、ゴミの自動収集をオフにすることも可能。

ステーションも低騒音設計

同社の非静音設計の従来機と比べると、新製品は圧倒的に静か。音量自体も小さいが、従来機は「キーン」という高い音が気になったのに対し、本機は高音が抑えられており、うるさく感じにくい印象だ。またステーションについても、他社製品は掃除機本体よりもステーションでの収集時の音が大きく聞こえたほどだが、本機は例えるならドライヤーの弱風量くらい。「ぶおーん」といった低めの音で、筆者の感覚では夜中に使用しても問題ないと感じる。

従来機との運転音比較など

ステーションには着脱式のダストカップの中に紙パックをセットする「パックinカップ」構造を採用。ゴミ捨て時はダストカップを取り出し、「ゴミ捨て」ボタンを押すだけで、手を汚さずに紙パックを捨てられる。交換用紙パック「EC-330PN」の価格は、5枚入り1,210円。

着脱式のダストカップは抗菌加工が施されており、丸洗いもできる
ボタンを押すだけで簡単にゴミ捨て可能

ヘッドの端までブラシを配置し、壁際を掃除しやすくした「端までブラシ」を採用。ヘッドにはLEDライトも搭載し、家具の下など暗い場所も照らしながら掃除できる。

端までブラシ
壁際に撒いた重曹もしっかり吸い取る
暗い場所を照らすLEDライトも搭載

本体サイズと重さは、221×134×997mm(幅×奥行き×高さ)、1.6kg。ステーション収納時のサイズは、221×289×1,015mm。集じん容積は本体が0.05L、ステーションが0.37L。運転時間は、標準ヘッド取り付け時で約9~約35分。充電時間は約100分。すき間ノズル、抗菌3層紙パックが付属する。

ハンドル形状にもこだわった