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電気ケトルで火傷に注意。置き場所は子供の手が届かないところへ

子供がコードを引っ張り火傷を負う事例も

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気ケトルによる事故事例を発表した。主な事例は以下の3つ。

【事例1】幼児(1歳)にお湯が掛かり、火傷を負った

電気ケトルの電源コードを幼児が引っ張ったことにより、高い位置から落下した衝撃で蓋が外れて熱湯がこぼれ、火傷を負ったものと考えられる。なお、取扱説明書には「乳幼児の手の届くところで使わない。火傷の原因になる」旨、記載されている。

NITEは、子供は目につくもの、手が届くものなどの興味を引くものをすぐに触ろうとするため、電気ポット・電気ケトルなどの転倒によって高温のお湯が漏れるおそれのあるものから遠ざけるようにするよう呼びかけている。

有効な対策として、台所など複数の危険が潜む場所には、ベビーゲートなどの柵を設置することを挙げている。また電気ポット・電気ケトルなど高温のお湯を扱う製品には、転倒してもお湯がこぼれにくいように対策がなされたものがあるため、そのような製品の使用を推奨する。

【事例2】電気ケトルの蓋に触れたところ、蓋が外れ、火傷を負った

電気ケトルの蓋を確実に閉めずに沸騰させたため、使用者が高温になった蓋に触れた際に蓋が外れて湯気で火傷を負ったものと考えられる。なお、取扱説明書には「蓋が完全に閉まっていることを確認する。そのまま使用すると湯が漏れて、火傷の恐れがある」旨、記載されている。

【事例3】電気ケトルの蓋を開けようとしたところ、蓋が外れ、火傷を負った

電気ケトルに茶葉を入れて使用したため、蒸気が通る穴と通路に茶葉が詰まって沸騰検知スイッチが正常に沸騰を検知できなくなり、加熱が継続して内圧が上昇した状態で使用者が蓋を開けようとしたため、蓋が外れて事故に至ったものと考えられる。なお、取扱説明書には「ティーバッグ、お茶の葉、インスタント食品等、水以外のものを入れると吹きこぼれて火傷するおそれがある」旨、記載されている。

NITEは、これら以外にも取り扱いを誤った場合、使用者が死亡や重傷などの傷害を負うおそれや火災などの事故に繋がる危険性があるため、必ず、取扱説明書を都度よく確認して使用するよう呼びかけている。