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家の中でも事故は起こる。子供のやけどや電池誤飲に注意
2021年8月13日 11:00
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、屋内における子供の事故事例を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため屋内で遊ぶことが多くなり、子供が興味を持ったものや遊びの延長での製品事故が発生するおそれが高まるという。
【事例1】幼児がウォーターサーバーの背面を触っていたところ、温水タンクに触れてやけどを負った
使用者はウォーターサーバーの背面と壁との間隔を広めに設置しており、使用者が目を離した際に幼児がウォーターサーバー背面にある放熱フィンの隙間から手指を差し入れて温水タンク表面に触れ、やけどを負ったものと考えられる。
子供は目につくもの、手が届くもの、興味を引くものをすぐに触ろうとするため、特に乳幼児はウォーターサーバーに近づけないよう注意が必要とNITEは案内している。台所など複数の危険が潜む場所には、ベビーゲートなどの柵を設置して立ち入れないようにするのが有効な対策だという。
【事例2】電気ポットから湯がこぼれ、乳児がやけどを負った
保護者が目を離した隙に、乳児がローテーブル上に置いた電気ポットの電源コードを引いたため、電気ポット内の湯をかぶり、やけどを負ったものと考えられる。
NITEは、子供には電気ポット/電気ケトルなどの高温の湯が入っている製品の危険について伝えるよう呼びかけている。また転倒しても湯がこぼれにくいように対策された製品の使用を推奨している。
【事例3】子どもが電池内蔵の耳かきで遊んでいた際、電池を収納しているフタが外れ、取れた電池を飲み込み負傷した
製品に入っていた電池を子供が誤飲してしまったもので、製品を子供の手が届く場所に保管していたことも事故発生に影響したと考えられる。
ボタン電池およびコイン電池は、誤飲すると消化管の壁を損傷し穴があく可能性や、場合によっては死に至るおそれがある。特にリチウム電池は飲み込んでから30分から2時間という短い時間で、消化管の壁に潰瘍を作ってしまうという。
NITEは電池の保管場所や電池交換時の置き場所、廃棄場所に気をつけ、テレビのリモコンなどの電化製品は電池のフタが外れやすくなっていないかなど点検を行なうことを呼びかけている。