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アイロボットから初の空気清浄機「クラーラ」ルンバとも連携

アイロボット初の空気清浄機「Klaara p7 Pro」

アイロボットジャパンは、新たに空気清浄機市場に参入。アイロボット初の空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」を世界に先駆けて日本で10月20日に発売する。価格は169,800円。サブスクの「ロボットスマートプラン+ あんしん継続コース」で利用した場合は月額6,280円。適用床面積は40畳。

アイロボットは2021年にスイスの空気清浄機メーカーAeris Cleantec(エアリス)を買収しており、コリン・アングルCEOは発表当時から、空気清浄機とロボット掃除機の連携についても言及していた。今回のKlaara投入は「CEO コリン・アングルが長年に渡り着目している快適で健康的な環境づくりへの大きなステップ」としている。

アイロボットの本国である米国や、欧州などよりも先行して日本で発売する理由についてアイロボットジャパンは、海外に比べて空気清浄に関するニーズが高いことを挙げている。

密閉構造と3段階フィルター。ルンバと連携動作する唯一の空気清浄機

独自の密閉構造や、3段階フィルターシステムなどを備えた強力な空気清浄機能が特徴。下から空気を吸ってフィルターを通り、上へ放出する。「室内のウイルスや花粉などの有害汚染物質に真剣にお困りの方に自信をもって提供する」としている。

密閉構造の「クローズド・キャプチャ技術」は、汚れた空気の漏れを防ぐことに着目したもの。つなぎ目のない密閉型ボディと密閉技術により、取り込んだ有害物質とキレイな空気が製品内で混ざらないように設計。汚れた空気が外に漏れることを防ぐという。

独自の密閉構造を採用

フィルターは3段階のフィルターが一体型になったもので、ホコリやペットのフケを除去するプレフィルター、ニオイやホルムアルデヒドを除去するカーボンフィルター、煙の粒子やアレルゲン、花粉、ウイルス、カビを取り除くプロ仕様のHEPAフィルターで構成。花粉やウイルス、カビなどを99.98%除去するという。フィルター交換は1年で、交換用の「4789727 p7 Proフィルター」の価格は29,800円。ロボットスマートプラン+でサブスク利用した場合も、フィルター交換は別料金となる。

一体型の3段階フィルターを使用
下から吸気して上から放出する
本体下部に備えた網目状のフィルター
内部構造

AQI(空気質指数)を判別するセンサーにより、空気の質を毎秒10回モニタリングして、その状態に合わせて風量を調整。効率的に空気を清浄するという。センサーは0.1μmまでの粒子を検出する。

AQIセンサーを装備
AQIの現状と履歴をアプリで表示。屋外のAQIも外部サービスを利用して取得できる

アイロボットのAI技術を活用し、使っていくほどに自動で空気環境や生活習慣を学習して最適化し、賢く進化するとしている。ファンのスピードは6段階で、手動での操作にも対応する。

操作部を備えたトップパネルは取り外し可能

ルンバにも搭載されている独自のオペレーションシステム最新版「iRobot OS 7.0」を採用。2.4GHz帯のWi-Fiを搭載し、iRobot Homeアプリに接続して自動モニタリングなどを行なう。位置情報により「家を離れたら清浄」などの指定や、スケジュール機能も利用できる。スマートスピーカーとの連携で音声操作も行なえる。

スケジュール機能を利用でき、音声操作にも対応
スケジュール設定画面
風量調整。スリープモードも用意する

アプリでルンバと連携すると、ルンバでの清掃中に出た空気中のホコリをKlaaraがパワーを上げて取り除く。「ロボット掃除機と自動連携する空気清浄機は市場唯一」としており、ここにもAI技術が活用されている。

なお、同社は水拭きも行なえるロボット掃除機ルンバの新たな最上位モデル「ルンバ コンボ j9+」など4機種も発表。これらは別記事で紹介する。

Klaaraがある部屋にルンバが入って掃除すると、Klaaraのファンを自動でスピードアップさせる連携機能にも対応
同日に発表されたルンバ コンボ j9+

8畳あたりの清浄時間は約7分。1分間あたりの最大風量は8.9m3。運転音は最小33dB、最大65dB。チャイルド/ペットロックも搭載する。最大消費電力は169Wで、1時間あたりの最大電気代は5.2円(31円/kWhで計算)。

本体サイズは36.8×38.6×59.9cm(幅×奥行き×高さ)、重量は16kg。カラーはインクブラック、ウォームホワイト、グリーングレーの3色を用意する。

本体カラーは3色