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ルンバの最強モデル登場 ゴシゴシ水拭きと2倍の吸引力「ルンバ コンボ j9+」

ルンバ コンボ j9+本体とクリーンベース

アイロボットジャパンは、水拭きも行なえるロボット掃除機ルンバの新たな最上位モデル「ルンバ コンボ j9+」を9月22日に発売する。価格は199,800円。

大きな特徴は、吸引力を従来のj7やiシリーズと比べて2倍に強化したこと。自動ゴミ収集機のクリーンベースには、新たにモップの自動給水機能を備えたほか、より丁寧な水拭き「スマートスクラブ機能」も備えている。独自のオペレーションシステムは最新版の「iRobot OS 7.0」に進化した。

ルンバ コンボ j9+本体

j9シリーズのラインナップとして計4モデルを用意する。最上位機のコンボ j9+のみ、自動給水にも対応したクリーンベースが付く。自動給水には対応しないコンパクトなクリーンベース付属の「ルンバ コンボ j9+ SD」は169,800円。クリーンベース付きで水拭きには対応しない「ルンバ j9+」は139,800円、クリーンベース無しの「ルンバ j9」は109,800円。発売日はj9+ SDのみ9月29日で、それ以外の3機種は9月22日。

サブスクリプションで使える「ロボットスマートプラン+」の対象でもあり、「あんしん継続コース」の料金は月額3,480円~6,480円で機種により異なる。

左から順にルンバ コンボ j9+、ルンバ コンボ j9+ SD、ルンバ j9+、ルンバ j9

吸引力が最大2倍。水拭きがパワフルになり、汚れた部屋を優先して掃除も

これまでの「ルンバ s9/s9+」に代わる新たな最上位モデルが「ルンバ コンボ j9+」。独自のエッジクリーニングブラシ、2本のゴム製デュアルアクションブラシ、パワーリフト吸引、水拭き機能の「4段階クリーニングシステム」を強化した。

「4段階クリーニングシステム」がパワーアップ

吸引力は3段階で、カーペット上などで動作する最も強いターボモード時は、既存のj7やiシリーズに比べて最大2倍に強化。標準モードでも従来機より吸引力がアップした“ルンバ史上最高の清掃力”を持つ。これはモーターを大幅に改善して、回転数を上げることにより実現したもの。なお、これまでの吸引力についての表記は「ルンバ 600シリーズとの比較」だったが、ラインナップの刷新に伴い、今回からは「iシリーズとの比較」で示されている。

吸引力は3段階

1台で吸引と水拭きに対応しており、水拭きが可能なフローリングなどの床面を自動で検知。ゴミを吸引しながらアームで圧をかけて水拭きする。

ラグやじゅうたんを吸引する際は、モップパッドを完全に天面にリフトアップして変形する「パッドリフティング」も特徴。ラグなどを濡らさないように動作する。

水拭き用のモップ。カーペット上では自動で変形してリフトアップする

水拭きの新機能「スマートスクラブ」は、モップで圧をかけたまま本体を前後に動かすことで、人が手で拭くように丁寧な掃除ができるもの。iRobot Homeアプリで部屋やエリアごとに清掃モードを設定できるため、汚れやすいエリアのみをスマートスクラブでしっかり掃除できる。

新機能「スマートスクラブ」で往復しながら丁寧に水拭き

ルンバの頭脳であるオペレーションシステムの最新版「iRobot OS 7.0」は、iRobot Homeアプリを使って今回のj9シリーズを含むロボット製品に提供される。ルンバ コンボ j9+/j9+ SD、ルンバ j9+/j9には、新たに「Dirt Detective(ダートディテクティブ)機能」を採用した。

この機能は清掃する部屋の順序に自動で優先順位を付けてくれるもので、これまでの清掃履歴に基づいて、最近掃除されていない部屋や、汚れやすいといった注意が必要な部屋など、最も汚れていると予測されるエリアをルンバが判断して優先的に掃除する。部屋を指定して清掃することも引き続き可能。

「Dirt Detective」により、履歴から部屋の汚れを判断して、掃除の優先順位を付けられる
部屋やエリアごとに床の種類や清掃モードを学習
最適な掃除を提案する

そのほか、同日に発表されたアイロボット初の空気清浄機「Klaara(クラーラ)」との連携もアプリで設定できるようになるなど、アプリのデザインも一新された。なお、Klaaraについては別記事で掲載する。

アイロボット初の空気清浄機「Klaara(クラーラ)」
Klaaraがある部屋にルンバが入って掃除すると、Klaaraのファンを自動でスピードアップさせる連携機能にも対応

最大30日間、モップへ給水する手間が不要に

最上位機ルンバ コンボ j9+には、モップ給水の手間を省ける自動給水機能を新たに装備。クリーンベース内に3Lの水補充タンクを備え、従来は手作業だったモップへの給水を、ルンバが自動で補充できるようになった。タンク内の水により、最大30日間モップへの給水は不要としている。

ルンバ コンボ j9+は水タンクを上段に装備。左側のポケットに予備のモップパッドや紙パックを収納できる

掃除中に水や充電が不足すると自動でクリーンベースへ戻り、残りの時間に必要な分だけを補充して、中断した場所からの掃除を再開する。クリーンベースには最大60日分のゴミを収められる。補充用水タンクのほかに予備のモップパッドや紙パックも収納できる。

ルンバ コンボ j9+(左)と、ルンバ コンボ j9+ SD(右)のクリーンベース
水タンクやモップなどの状態をアプリでチェックできる

デザインも部屋になじむように配慮。ルンバ コンボ j9+の自動ゴミ収集機クリーンベースは、ルンバ初の木目調プレートを採用。日本の塗料を使うなど仕上げにこだわった。

従来モデルと同様に、障害物を認識して回避する機能も備え、犬や猫の固形のフンを含む障害物と認識したものを避けて掃除する。万が一、フンを踏んでしまった場合は無償で保証するというペット向けのプログラムも用意する。

回避する対象となるのは、コードやケーブル、ペットの排泄物(犬または猫の固形のフンのみ、毛玉や吐しゃ物、液体は対象外)、靴やスリッパ、ファブリック、衣服、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ(ボールやロープなど)、犬・猫など。

障害物なども認識して回避

ルンバ コンボ j9+のサイズは、本体が33.9×8.7cm(直径×高さ)、クリーンベースが41.7×40.1×41.5cm(幅×奥行き×高さ)。

サブスクのロボットスマートプラン+「あんしん継続コース」選択時の月額料金

クリーンベース付き
「ルンバ コンボ j9+」(水拭き対応、自動ゴミ収集+自動給水) 月額6,480円
「ルンバ コンボ j9+ SD」(水拭き対応、自動ゴミ収集) 月額5,480円
「ルンバ j9+」(自動ゴミ収集) 月額4,480円
クリーンベース無し
「ルンバ j9」 月額3,480円