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お風呂の追い焚きは電気代の節約にNG? エコキュートの節電術
2022年11月29日 08:05
2001年に世界で初めて家庭用のエコキュートを販売開始したコロナは、エコキュートにおける電気代節約術を発表した。
なお「エコキュート」とは、ヒートポンプを利用して、効率よくお湯を沸かす電気給湯器の愛称(関西電力による登録商標)。コロナによれば「投入した電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを得ることができる効率の良い電気給湯機」だとする。
コロナの、エコキュートにおける電気代節約術は、「できるだけ追い焚きを使わない」ことと「お風呂を入れたら、できるだけ早く入る」ことの主に2つ。
まずは前者について。「水がもったいないから、前日の残りを追い焚きして入ろう」と考える人も多そうだが、同社によれば「毎日、新たにお湯を張る方が電気代が低く抑えられる」。これはエコキュートの仕組みによる。
基本的に、エコキュートは電気代が割安な夜間電力で沸かしたお湯をタンクに溜めて使う。一方で「追い焚き」機能は、タンク内の熱を利用して浴槽のお湯を温める。そのため、冷たくなった残り湯を温め直すと、タンク内の熱量が不足して、電気代が割安な夜間時間帯以外にも、沸き上げ運転を行なうことにつながるという。
同様に、入浴中に「ちょっとぬるいな」と感じた時も、「追い焚き」機能を使わずに、お湯を注ぎ足す「高温さし湯」機能を使う方が、電力消費を抑えられる。
同社はそのほかに、お湯を張ったら家族で協力して間隔をおかずに入浴するようにアドバイスしている。当然だが、時間が経つほどお湯がぬるくなり、場合によっては温め直す必要がある。そこで、家族全員が素早く入って、電気料金を抑えようということ。
また各メーカーのエコキュートは、省エネモードを用意しているという。例えば、同社モデルであれば、毎日の使用湯量を学習して、最適なお湯の量だけを自動で沸かす「おまかせ省エネ」モードを搭載する。
今冬は電気の逼迫や電気代の値上がりが予想され、政府も節電を要請している。そんななか、上記の節電術を覚えておくと、家計を助けてくれることにもなりそうだ。