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国内メーカー唯一、外でも炭酸水やビールを冷たく保てる真空断熱ボトル。タイガー

タイガーの「真空断熱炭酸ボトル」

タイガー魔法瓶は、炭酸飲料にも対応した「真空断熱炭酸ボトル」を1月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は0.5L「MTA-T050」が6,000円、0.8L「MTA-T080」が6,500円、1.2L「MTA-T120」が7,000円、1.5L「MTA-T150」が7,500円。

これまで、同社の真空断熱ボトルに炭酸飲料を入れることは構造上の安全性の観点から推奨されていなかった。昨今の炭酸水人気の高まりもあり「外でも冷えた状態で飲みたい」という声に応えて独自の炭酸対応せんを開発。持ち運べる真空断熱炭酸ボトルは同社初であり、国内メーカーで唯一(他社でも過去に販売されていたが現在は生産終了)だという。

【訂正】初出時、「国内メーカー初」としていましたが、正しくは「国内メーカーで唯一」でした。お詫びして訂正します(16時57分)

0.5Lの「MTA-T050」

ビールなどアルコール飲料も炭酸と冷たさを保てるため、ビールピッチャーやグラウラーとして屋外で利用したり、ハイボール作りなどにも活用できる。また、クラフトビールの店などでテイクアウト容器としての利用も想定する。なお、飲み口が小さいことから熱い飲み物には適しておらず、保冷専用となっている。

ビールや炭酸水、コーラなども炭酸と冷たさを保持。1時間ほど経ったものを注いでも冷たかった

炭酸飲料に対応したポイントは、独自の炭酸飲料対応せん構造「Bubble Logic(バブルロジック)」。

「炭酸ガス抜き機構」により、キャップ開栓時に炭酸ガスが抜けてふきこぼれや飛び散りを防ぐ。また、「安全弁」を備えたことで、真夏で高温の車中などで、ボトル内の圧力が異常に高まった際も、炭酸ガスが自動で抜けるようになっている。安全弁の開発には2年をかけたという。

キャップ部
内側にある極小の突起(写真の中央付近)が弁の部分。内部が高圧になるとガスが抜けるようにした

ボトルの内面には独自の加工「スーパークリーンPlusプラス」を施しており、ボトル内面の凹凸が少ないことで、加工なしのものに比べて炭酸の気化を抑えられる。この加工は従来モデルのボトルにも採用されているものだが、炭酸の抜け抑制に効果があることが分かったという。

せんの飲み口部分には、銀系(Ag)抗菌剤をプラスチックに練り込んだ抗菌加工を施した。菌の増殖を抑える「抗菌性」、独自の安全基準を満たす「安全性」、抗菌についての「適切な表示」の3つの基準を満たすSIAA認証の抗菌加工せんとなっている。せん部分のパッキンの耐久性については、1年での買い替えを推奨しており、別売で用意する予定。
【訂正】1年の買い替え推奨は、せん部分ではなく正しくは「せん部分のパッキン」でした。お詫びして訂正します(16時57分)

本体サイズと重量は、0.5Lが10.5×7.5×21.2cm(幅×奥行き×高さ)、0.29kg。0.8Lが10.5×7.5×29.3cm(同)、0.38kg、1.2Lが10.5×9.1×29.1cm(同)、0.47kg、1.5Lが10.5×9.1×34.2cm(同)、0.53kg。

カラーは、カッパー(DC)、エメラルド(GE)、スチール(KS)の3種類。アルコールとノンアルコールで色分けして判別するといった使い方もできる。

左から順に1.5L、1.2L、0.8L、0.5L。ビールのピッチャーとしても使える