ニュース

花王、自発的に髪のキメが揃う技術を開発。うるおいを感じる美髪に

毛流れ(髪のキメ)の重要性

花王は、自発的に髪が揃う技術を開発したと、7月2日に発表した。

同社は健康的で美しい髪を手に入れるための本質研究を進めており、うるおっていると感じる髪は、髪1本1本がキレイに並び、手で触ったときに冷たく感じる(接触面が大きく、熱移動が大きい)ことがわかっているという。トリートメントなどでしっかりケアしても、実は毛流れが揃っていないと、それだけでパサついて感じてしまうそうだ。

つまり、うるおいを感じる髪は、ケア成分や水を過剰に含ませるのではなく、髪1本1本がキレイに並んだ状態=「髪のキメが揃う」ことが重要としている。

また花王の実態調査と毛揃いに関する実験から、髪を洗う時に目に見えない・手では感じきれない無数の髪の絡まりが発生していることがわかり、その絡みが乾燥後まで残って毛揃いを阻害する原因となることも判明したという。

そして今回、ある水溶性のシリコーン潤滑剤を応用して洗髪すると、濡れた状態の髪と髪の摩擦を大きく低下させることができたという。この技術によって、洗髪から乾燥までに生じる髪の絡まりを大幅になくすことが可能となり、洗うだけで自発的に揃う髪を実現したとしている。

同社は今後さらに、この技術を、うるおった美しい髪を実感でき、自分の髪に自信を持てるような商品開発に応用したいと考えているという。

自発的な毛揃い制御技術