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三菱、冷凍庫が真ん中の大容量冷蔵庫。AIで買い物タイミング予測

MR-WXD70G

三菱電機は、全室が独立設計で温度をAIが管理する、冷凍室が真ん中の大容量冷蔵庫「WXD・WXシリーズ」を4月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はスマートフォン連携機能搭載の「WXDシリーズ」が36万~45万円前後、スマホ連携機能を搭載しない「WXシリーズ」が33万~38万円前後(すべて税別)。

冷凍室が真ん中の冷蔵庫。WXDシリーズは容量517/600/700L、WXシリーズは同470/517/600Lの計6モデルをラインナップする。冷蔵庫の利用データをもとにAIが庫内を制御する「全室独立おまかせA.I.」を新たに搭載した。

全室独立おまかせA.I.では、すべての部屋に扉開閉センサーと温度センサーを搭載。加えて、湿度、冷凍室の霜の付着、室温を計測するセンサーも備える。合計して16個のセンサーで、冷蔵庫の全室をそれぞれ把握する。買い物後のタイミングを予測して事前に自動で庫内を冷却し、買ってきた食品の鮮度を維持したり、冷蔵庫を使わないときに自動でECO運転に切り替えたりする。

16個のセンサーで庫内の状態を把握

従来機種でも搭載している「氷点下ストッカーD A.I.」や「切れちゃう瞬冷凍A.I.」も引き続き搭載。「氷点下ストッカーD A.I.」では、チルド室を使っていない時間をAIが学習し、非活動時間に低温化することで過冷却状態を維持。肉や魚を生のまま長持ちさせるという。「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は、肉や野菜などの食材を解凍せず使える状態に冷凍保存する。

氷点下ストッカーD A.I.
切れちゃう瞬冷凍A.I.

野菜室は「クリーン朝どれ野菜室」。下段にはLED照射エリアがあり、野菜の鮮度を長持ちさせ、緑化を促進するという。青・赤・緑の3色のLEDで、野菜室内に朝・昼・夜の光のサイクルを作り、光合成の仕組みを利用して野菜の栄養素を増やす。

野菜室や製氷機など汚れの気になる部分は丸洗いが可能。野菜室下のトレーは抗菌仕様で、取り外して水洗いできる。野菜室には保存前に水洗いしない食品も保管するため、清潔さを維持できるようにした。自動製氷機もカビや水垢を防ぐために、パーツを分解して丸洗いできる。給水タンクや製氷トレー、給水ポンプやパッキンをそれぞれ洗える。

分解して洗える製氷機

本体の幅は650~800mm。いずれもフレンチドアタイプ。

スペックの一例として、容量700LのWXDシリーズ「MR-WXD70G」の本体サイズは、800×738×1,821mm(幅×奥行き×高さ)。各室の容量は、冷蔵室378L/製氷室25L/瞬冷凍室45L/冷凍室118L/野菜室134L。年間消費電力量は310kWh/年。本体カラーはフロストグレインブラウン。

容量470LのWXシリーズ「MR-WX47G」の本体サイズは、650×650×1,821mm(幅×奥行き×高さ)。各室の容量は、冷蔵室254L/製氷室21L/瞬冷凍室27L/冷凍室80L/野菜室88L。年間消費電力量は258kWh/年。本体カラーはクリスタルホワイト、グレイングレージュの2色展開。

WXDシリーズはスマホアプリにも対応。冷蔵庫の使い方を紹介

WXDシリーズは、スマートフォン専用アプリ「MyMU」と連携する。冷蔵庫の運転状態を確認できる「冷蔵庫モニター」や「温度設定」を利用できる。

また、使いこなせていない機能をユーザーに知らせる「気くばりナビ」など、冷蔵庫の利用をサポートする機能も搭載。使用状況に合わせて、冷蔵庫の使い方をアドバイスするほか、製氷タンクの水がなくなった際に通知する。食品保存のポイントを紹介する「おいしさアシスト」も備える。食生活に合わせて食材の保存方法を紹介。肉や魚を保存する場合に、使用予定に合わせて冷蔵庫の保存場所や保存のポイントを案内。また、鮮度の良い食材の選び方のコツを紹介する。

WXDシリーズはアプリと連携