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シワを伸ばして乾燥「風アイロン」をタテ型にも搭載した日立ビートウォッシュ

日立グローバルライフソリューションズは、高速風でシワを伸ばす「風アイロン」コースを搭載した縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-DKX120F」を10月24日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31万円前後。洗濯/脱水容量は12kg、洗濯/乾燥容量は6kg。

同社のドラム式洗濯乾燥機で採用している「風アイロン」機能を応用した、縦型洗濯乾燥機の最上位モデル。時速約500kmの高速風を吹き出すジェットファンモーターをファンユニットに新たに搭載。直径約52cmの大きな洗濯槽で衣類を広げ、従来モデルから改良した回転羽根「ビートウィング」で衣類を大きく動かし、乾燥する。衣類のシワを伸ばし、アイロンがけの手間を省けるよう改善した。

高速風と直径約52cmの洗濯槽、ビートウィングでシワを伸ばす

ビートウィングにはくぼみを作ることで、底面に到達した高速風を上方に送れるようにした。縦型洗濯機ではドラム式洗濯機のように衣類を持ち上げることができないが、ビートウィングのくぼみによって、下からも衣類に風がかかるようになった。

「風アイロン」時の衣類温度は約65℃の低温で、衣類をふんわりと仕上げ、縮みを抑える。衣類のシワを伸ばすだけでなく、タオルを乾燥する際にはパイルを持ち上げるように乾燥を行なうため、天日干しに比べてふんわりとした仕上がりになるという。

ビートウィングにはくぼみがあり、高速風を上部に送る
標準コースで洗った衣類(左)と「風アイロン」コースで乾燥した衣類(右)

液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を備える。液体洗剤タンクの容量は約1,000ml、柔軟剤タンクの容量は約700mlで、詰め替えタイプの洗剤/柔軟剤を1本丸ごと入れられる。また、「AIお洗濯」機能を搭載。複数のセンサーで洗剤の種類/布質/汚れの量/水の硬度/布量/すすぎ具合/脱水具合/水温の8つの情報を収集し、洗い方や洗濯時間を自動調整する。

スマートフォンと連携して、運転終了のプッシュ通知や外出先からの洗濯が行なえる「洗濯コンシェルジュ」に対応する。天気予報をもとに洗濯方法を提案する「洗濯アドバイス」や、好みにあわせた洗濯の仕上がりを学習する「わがや流 AI」コースを利用可能。また、洗濯の用途にあわせてコースをダウンロードできる「ダウンロード」コースでは、「洗えるスーツ」や「槽洗い」のほか、9月に追加した「温水おしゃれ着」など、9つのコースを選択できる。

本体サイズは650×715×1,060mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約74kg。洗濯脱水容量は12kgで標準コースでの目安時間は43分。洗濯~乾燥/乾燥容量は6kgで標準コースでの目安時間は約165分、「風アイロン」での容量は約2kgで目安時間は約165分。消費電力量は洗濯で98Wh、洗濯~乾燥で約2,170Wh。標準使用水量は洗濯で125L、洗濯~乾燥で約155L。カラーはシャンパン。

新たなファンユニット(右)は、ジェットファンモーターを搭載しながら従来機種(左)と同等サイズに収めた
「風アイロン」コースの制御