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HEMSを介してセンサーと連携、自動室内換気やスマホ遠隔操作もできるレンジフード

「SERL-ECE」シリーズ

レンジフードメーカーの富士工業は、HEMSと連携させて遠隔操作が可能なレンジフード「SERL-ECE」シリーズを2020年9月1日に発売する。価格は「SERL-ECE-751 SI」が168,500円、「SERL-ECE-901 SI」が185,200円。

レンジフードをHEMSと連携させて、換気や照明の制御以外にも、センシング機能、メンテナンスを考慮したエラー検知機能にも対応ができる新規格、ECHONET Lite「レンジフードクラス」に世界で初めて対応したというレンジフード。

同規格に対応したことで、キッチンから離れた室内にいて、空気の「こもり」を感じた際などに、スマートフォンから遠隔操作による換気が可能。また、屋外からでも室内の空気環境が気になる際には、レンジフードを稼働させて室内の空気を換気できるという。さらに室内に設置したさまざまなセンサーと連携することで、一定の基準を超えた場合にレンジフードが自動で運転するように設定でき、室内の空気環境を整えるのに役立てられるとしている。

なお、HEMS(Home Energy Management System)とは、使用電力量を見える化するだけでなく、住宅設備や家電などの家中の機器を一括でコントロールし、自動でエネルギー使用量を最適化する管理システムのこと。

ECHONET Lite(エコーネットライト)とは、スマートハウス実現のため家庭内で混在する多様なメーカーの機器の連携を目的とし、大手電機メーカーと国が主導で一般社団法人エコーネットコンソーシアムを立ち上げ、策定した通信プロトコル。これにより、レンジフードなどの住宅設備やエアコンなどの家電をHEMSで連携させることができ、エネルギーマネジメントやリモートメンテナンスといったサービスの実現が可能となるという。

今回初めて搭載されたECHONET Lite「レンジフードクラス」は、今後拡充が見込まれるセンシング機能や、メンテナンスを考慮したエラー検知機能にも対応ができるよう策定されたレンジフード向けの新規格。

HEMSのイメージ。住宅設備や家電など、家中の機器を一括でコントロールする管理システム