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レンジフードは「電子レンジだけで作れる料理」? 世代によって分かれる認知度

 富士工業は、2月10日のレンジフードの日に合わせ、10~80代の男女を対象に「レンジフードに関する調査」を実施した。その結果、10~20代の若年層と60~80代の高年層ではレンジフードの認知度に差があることがわかったという。

10~80代の男女を対象に「レンジフードに関する調査」を実施

 レンジフードの日は、2月10日の「2(フー)・10(ド)」という語呂合わせから制定。日本記念日協会からも認定を受けている。

 今回の調査は10~80代の男女800人に、インターネット経由で行なった。期間は2020年1月16日~17日(FUJIOH調べ)。

 調査では、「家にあるものの中でこれ(図1)を何と呼んでいますか」という問いに、10代で「レンジフード」と回答した人は1%という結果になった。20代でもわずか7%で、若年層で低い傾向にあることがわかったという。

図1
10代で「レンジフード」と回答した人は1%という結果になった

 一方、60代は約半数がレンジフードと答え、70代では53%と最も多い結果になった。なお、10~50代、80代で最も多かった呼び方は「換気扇」。

 このほか「リビング」や「テーブル」などの呼称についても聞いたが、こちらはどの年代でも呼び方が共通していた。これらから、家の空間やモノの中で年代によって呼び方が最も異なるものはレンジフードであるとわかったとする。

「家で食事をする台」の呼び方は、すべての年代で「(ダイニング)テーブル」が最も多かった

10代の40%がレンジフードを「電子レンジだけで作れる料理」と認識

 続けて、「レンジフードを知っていますか」という問いでは、「知っている」と回答した人の割合が最も少なかったのは10代で36%、20代で41%という結果になった。一方60代以上では認知度が90%を超えており、年代別で大きな差が生じた。

 「レンジフードと聞いて何を思い浮かべますか」に対しては、10代の40%が「電子レンジだけで作れる料理」と回答。「キッチンの換気設備」と認知している割合は21%だった。

10代の40%がレンジフードを「電子レンジだけで作れる料理」と回答

レンジフードと換気扇の違い

 「レンジフードと換気扇の違いを知っていますか」という問いでは、どの年代でも「知らない」と回答した人が多く、全体で70%がレンジフードと換気扇の違いを知らないことが判明。

 なお、レンジフードとプロペラ式台所用換気扇(通称、換気扇)は、どちらもキッチンの加熱機器の上方に設置され、調理時に発生する燃焼ガスや油煙・水蒸気・ニオイなどを捕集して屋外に排出する換気設備。

 だが、レンジフードはダクト(風導管)を通して屋外に排出するのに対し、換気扇は吸い込んだ空気を直接屋外に排出するという違いがある。レンジフードはダクトにより壁から離れた場所にも設置できるほか、空気を外に追い出す力が強く、抵抗に強いため安定した排気風量を保つことができるという。

全体で70%がレンジフードと換気扇の違いを知らないことが判明
レンジフードはダクトがあるため、壁から離れた場所にも設置できる