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ソニー、人感センサーでタッチレスのスマート照明。朝の目覚めや見守り機能も
2020年8月7日 12:30
ソニーネットワークコミュニケーションズは、スマートフォンなどで操作できるLEDシーリングライト「マルチファンクションライト」のハイエンドモデル「MFL-2000S」を8月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は47,000円前後。予約受付は8月7日から開始する。
スマホからの操作に加え、人感センサーで人の動きに応じて動作する機能も新たに備えた、ネットワーク対応のLED照明。通信はWi-FiとBluetoothに対応する。
赤外線リモコンを使うテレビやエアコンなど家電の操作、アプリを通じた宅外からの家電操作、Bluetoothを通じて天井から音が降り注ぐスピーカー機能、部屋の温度/湿度の見える化、スマートスピーカーと連携した音声での家電操作などにも利用できる。
既存モデルと同様に、温度/湿度/照度センサー、マイク、スピーカーなどを内蔵してコントロール機能を持つマルチファンクションユニットと、専用のLEDシーリングライトで構成。
人感センサーの感度を細かく調整可能。見守り機能も
新機能の人感センサーにより、人の動きによる家電の自動ON/OFFに対応。部屋に人が入ったことを感知すると、照明やテレビ、エアコンの電源を自動でONにしたり、人が一定時間いなくなったことを感知すると、自動でOFFにしたりできる。
これにより、帰宅時に照明のスイッチやリモコンに触れることなく操作でき、スイッチの消し忘れ防止にも役立つとしている。
センサーの感度や設定時間などを専用アプリで自由にコントロール可能。感度は9段階で調整でき、最大にすると遠くに人がいても感知してONに、最小にすると近くにいないときはOFFになる。そのため、リビングや寝室など、設置する部屋に応じて設定を使い分けられる。1つのスマホで複数の照明を管理できる。
時間に合わせて徐々に明るくする「おはようモード」を備え、これにも人感センサーを活用。同モードは、起き上がる動作によるアラームOFF設定時刻の15分前から照明が段階的に明るくなり、アラーム音と合わせて明かりによって快適な起床を促すもの。
その際に、人が起き上がる動作によってアラーム音を止める機能が追加される。例えば、アラーム音が鳴ってから布団から出て体を起こす動作でアラームを止めるなど、好みに合わせてセンサーの感度を調整できる。感度を低く設定すれば、立ち上がるなど大きな動作をしないとアラームが止まらないため「朝なかなか目覚められない人にもおすすめ」としている。
さらに、今回のハイエンドモデルのみの新機能として「見守りモード」を搭載。これを外出時などに設定すると、室内で人の動きを感知した際に、マルチファンクションライトから警告音を発する。
さらに、警告音を発する30秒前の室内の音声を録音。専用アプリから1度確認できる。これにより、例えば「人がガラスを割って侵入した音」なども録音できるとしている。感知した場合の通知はメールで送付され、2つまでの宛先を登録できる。
見守りモードはタイマー設定も可能。毎日の外出時間に合わせて、自動で家の安心を守れるとしている。録音には、microSD/SDHCカード(最大32GB)を使用する。
なお、人感センサー自体は既存モデルにも搭載しているが、これまでは有効化されていなかった。新モデル発売に合わせて、既存モデルでも人感センサーを使った操作は可能になるが、上記の見守りモードは、今回のハイエンドモデル限定となっている。
明るさや色温度調整もスマホで。スピーカー機能も
照明としての機能は従来モデルを踏襲。主な機能としては、照明のON/OFFとシーンに合わせた調光/調色が行なえる。明るさは4,300lm、色温度は2,700K~6,500K。演色はRa85。
また、テレビやエアコンなどのリモコン操作も可能。タイマー機能による照明やテレビの自動操作にも対応する。
Bluetoothスピーカーとしても利用でき、スマートフォンやテレビ(別途送信機が必要)を通じて、天井からの音楽/音声再生ができる。Bluetooth 5.0に対応し、コーデックはSBCに加え、AACや、低遅延のaptX LLもサポートする。内蔵スピーカーは46mm径のフルレンジ1基で、エンクロージャーはバスレフ方式。アンプ出力は約5W。
Wi-FiはIEEE802.11b/g/nに対応。温度/湿度/照度をスマホで確認したり、別売のスマートスピーカーを使った音声操作にも対応する。
消費電力は43W。本体サイズは520×109mm(直径×高さ)。重量は3.1kg。付属品はリモコンやシーリングアダプター。
大阪ガスのIoTガス機器との連携も
既存モデルを含むマルチファンクションライトの新機能として、大阪ガスが提供するIoTガス機器との連携も8月7日より開始。
マルチファンクションライトのアプリを通じて、大阪ガスが提供するクラウド対応給湯機器を操作でき、浴室のお湯はりや床暖房の操作が行なえる。
大阪ガスのクラウド対応給湯機器をアプリに設定すると、「お湯はり」と「床暖房」のアイコンが追加。各給湯機器のON/OFF操作ができる。