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ヤマハ、e-bike「YPJシリーズ」の最新モデルはフルサスe-MTB「YPJ-MT Pro」

「YPJ-MT Pro(ワイピージェイ エムティー プロ)」

ヤマハ発動機は、e-bike「YPJシリーズ」の最新&フラッグシップモデル「YPJ-MT Pro(ワイピージェイ エムティー プロ)」を発表した。昨年の東京モーターショー 2019やサイクルモード2019で展示されていたコンセプトモデル(YPJ-YZ)と同じく、フルサスe-MTBとなる。2020年9月25日発売予定。価格は660,000円(税込)。

2020年9月25日発売予定
価格は昨年の東京モーターショー 2019時に聞いた予想よりも少し高くなった。660,000円(税込)

「YPJ-MT Pro」は、「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルとして、「Fun and Exciing unusual experience~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに、乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイク特化のアシスト性能」「ユニークデザイン」をポイントに開発を行なったとしている。ヤマハ発動機の鹿嶋氏によると、オフロードに興味がある人やオフロードバイクユーザー、かつてのMTBブームでのリターンライダーなどがターゲットだという。

そんな本格派志向の「YPJ-MT Pro」だが、主な特徴は下記のとおり。

1.車体剛性と最適な重量バランスを実現する「YAMAHA Dual Twin Frame(ヤマハ デュアル ツイン フレーム)」
2.路面追従性を考慮したリヤサスペンションレイアウト設計
3.パワフルでシャープなペダリングレスポンスを維持しながら、より高いクランク回転数に対応するドライブユニット「PW-X2」
4.ヤマハレーシングカラーとリレーションしたカラーリングデザイン

まず、新開発の「YAMAHA Dual Twin Frame」だが、メインフレームの上下(トップチューブ/ダウンチューブ)がそれぞれ2本に分かれた構造となっている。2本のトップチューブの間にリアサスペンションを配置することで、シート高、地面からトップチューブ上面の高さ(スタンドオーバーハイト)を低減し、セクション途中などでの足つき性を向上するという。ダウンチューブは、バッテリーを2本の閉断面のチューブで挟み込むレイアウトとし、適正な剛性の確保が容易となり、同時に車体の重量バランスを最適化し、操作性や取り回し性の向上に貢献するとしている。

新開発の「YAMAHA Dual Twin Frame」

リンク式リヤサスペンションのレイアウト設計は、リヤサスペンション特性(リヤホイールの軌跡、路面追従性)を考慮し決定したという。前後サスペンションは、マウンテンライドに適したサスペンションを選択している(フロントサスペンションストローク量:160mm、リヤホイールトラベル量:150mm)。

リンク式リヤサスペンションのレイアウト設計

そして、新型のドライブユニット「PW-X2」を搭載。従来モデルよりも小型・軽量なサイズながら、より高いクランク回転数(ケイデンス)に対応。スムースかつパワフルでレスポンスの良いアシストフィーリングを実現するとしている。さらに、アシストモードもチューニングが行なわれている。「YPJ-XC」で好評だった「EXPW(エクストラパワー)モード」は、よりライダーのペダリングに素早く反応し、乗り手の意のままにパワフルな走行が楽しめるようチューニングを実施。

海外では展開されていたドライブユニット「PW-X2」を日本初登場

また、新たなアシストモードとして、「ECO」~「HIGH」モードまでのアシストモードを車両側が自動的に選択する「Automatic Support(オートマチック サポート)」モードも搭載。走行状況に応じて、ライダーの要求にシンクロし、最適なアシストを提供するとしている。

アシストモードは新たに「Automatic Support」も搭載

カラーリングは、ヤマハの持つレーシングイメージを想起させるヤマハレーシングカラー(ブルー×シアン)を基調としながら、「YAMAHA DualTwin Frame」の造形を引き立たせる塗り分け塗装を採用。シンプルな形状とすることで軽快感を表現しながら、ヤマハらしいテクノロジーを感じさせる立体デザインとしている。昨年のコンセプトモデルでもデザインを褒める声が多数聞かれたが、実車を見るのが非常に楽しみだ。

ヤマハの持つレーシングイメージを想起させるヤマハレーシングカラー(ブルー×シアン)が基調

「YPJ-MT Pro」はS/M/Lの3サイズ。コンポーネンツはシマノDEORE XT、車体重量は(S)23.8kg、(M)24.1kg、(L)24.2kg。36V/13.1Ahのバッテリー(充電時間は約3.5時間)で、一充電当たりの走行距離は「EXPW」モードが73km、「HIGH」モードが79km、「STD」モードが96km、「ECO」モードが133km、「+ECO」モードが197km、「Automatic Support」モードが87km。

9月に試乗会が開催される予定なので、実車の写真や試乗感はあらためてお伝えしたい。

その他の「YPJ-MT Pro」の写真は下記でチェック。

[写真で見るヤマハ「YPJ-MT Pro」]