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タニタ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い体温計の正しい使い方を紹介 ~オムロン、テルモも

 タニタは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、電子体温計「BT-470/471」ユーザーからの問い合わせが多いことを受け、正しい測定方法を改めて紹介した。このほか、オムロンヘルスケアやテルモが公開している、体温計の正しい検温方法も紹介する。

電子体温計「BT-471」

 電子体温計「BT-470/471」では、電源を入れるとまず前回の検温結果が表示される。正しく検温するには、表示部から前回の検温結果が消えて「L」と表示され、右端の「℃」と予測マークが点滅してから、わきの中央に体温計の先を当てる。

 正しい方法で測定しなかった場合には、正確な結果が表示できない場合があるとする。なお続けて測定する場合は一度電源を切り、1分以上間隔をあけてから測り直す必要がある。

「L」と表示され、右端の「℃」と予測マークが点滅してから検温する

オムロンヘルスケア

 オムロンヘルスケアは、耳式体温計とわき式体温計それぞれの正しい測り方を紹介。

 耳式体温計は、電源を入れて「℃」の表示が出たらプローブを耳に入れ、ピッと鳴ったら自動的に測定開始となる。プローブを左右に動かすと、ぴったりセンシング機能により、測定中のもっとも高い温度を記憶する。

 その後、プローブを耳に入れたままスイッチを押す。ピピピピッと鳴り、測定終了となる。なお、耳式体温計で検温する場合、耳の中が汚れていると正確な測定ができない。耳垢などはきれいに取り除いておくことを推奨している。

ぴったりセンシング機能

 ワキ式体温計は、体温計の先をわきの中心に当て、下から少し押し上げるようにして、ワキをしっかりしめる。上から差し込むとワキの中心に当たらず、横から差し込むと先端が出てしまうという。また、汗をかいていると熱の伝導率が異なるため正しく検温できない場合があるとする。

 口で測定する場合は、感温部を舌の裏側の付け根側に当てる。舌で密着させて口を閉じ、本体を手で支えるのが正しい測り方となる。

下から少し押し上げるようにして、ワキをしっかりしめる

テルモ

 テルモは「体温計入門」というページを公開しており、ワキ/口/耳それぞれの検温方法を紹介。いずれも飲食や入浴、運動などをした後および外出後の30分間は検温に適していないため、避けることを推奨している。

 ワキでの測定は、ワキのくぼみの中央に体温計の先端を当て、体温計が上半身に対し30度くらいになるようにしてワキをしっかり閉じる。ワキが密閉されるようにしっかり閉じ、ヒジをわき腹に密着させ、手のひらを上向きにすると、ワキがしまるという。

 平衡温になるまで、水銀体温計や実測式の体温計は10分以上、予測式なら電子音がなるまでじっとして検温する。

水銀体温計や実測式の体温計は10分以上、予測式なら電子音がなるまでじっとして検温する

 口で検温する場合は、舌の裏の奥にあるスジのすぐ横に体温計の先端を当たる。舌下のいちばん奥にある舌小帯の両側が正しい位置となる。

 平衡温になるまでしっかり閉じ、水銀体温計や実測式の体温計なら約5分以上、予測式なら電子音が鳴るまでじっとして検温する。

 耳での測定時は、専用のプローブカバーを付け電源を入れ、耳の奥(鼓膜)に向けてできるだけ深く入れる。スタートボタンを押し続けて体温計が動かないようにし、ブザーが鳴ったら終了となる。