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テルモ、消毒しやすい「ふきとるんケース」付き体温計。院内感染対策に

C207

テルモは、使用後の消毒がしやすい収納ケースを採用した電子体温計2モデルを、5月12日から全国の医療機関向けに販売する。価格は、通信機能が使える「HRジョイント」対応の「C217」が3,750円、同機能に非対応の「C207」が2,850円。

感染管理に配慮したワキ下で測定する電子体温計で、消毒のしやすさにこだわり、医療機関向け体温計として開発された。

新型コロナウイルスなどによる感染症が発生した場合は特に、使用後の医療機器に対して病原体を排除するための消毒が重要とされる。体温計を介した院内感染を防ぐために、体温計本体だけでなく、体温計の収納ケースの消毒も行なわれているが、今までの収納ケースは構造上、内側の清拭消毒が難しいのが課題だったという。

そこで、新製品のC207とC217は、収納ケースをオープン形状の「ふきとるんケース」として刷新。開口式で拭きとりが簡単に行なえ、汚れも視認しやすい構造となっている。また、使用できる消毒薬も拡充した。

ふきとるんケースを清拭する様子
従来品C205の収納ケース(左)と、新しい「ふきとるんケース」(右)

検温時間は、C207/C217ともに平均約30秒(25秒~40秒)、測定開始後約4分30秒後に実測式に切り替わる。

通信機能付き測定機器シリーズ「HRジョイント」対応タイプのC217は、従来のHRジョイント対応タイプC215と比べ、重さが約半分の約14gになった。

左がHRジョイント対応タイプの従来品C215、右が新しいC217