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パナソニック、360度にレーザー照射し掃除完遂性能が大幅アップしたロボット掃除機「RULO」 ~千葉工大「fuRo」開発のレーザー技術を搭載

 パナソニックは、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター「fuRo」が開発した、世界最高レベルのSLAM技術を搭載したロボット掃除機「RULO MC-RSF1000」を、3月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は15万円前後(税抜)。

ロボット掃除機「RULO MC-RSF1000」

 業界トップクラスのレーザーセンサーを使用した、空間認識技術「レーザーSLAM」搭載のロボット掃除機。360度全方位の間取りや床にあるもの・動くものなど部屋環境を、スピーディーに認識できる点が特徴。地図を構築し、自己位置を把握しながら掃除プランを立てて効率よく丁寧に掃除するという。

 従来のカメラSLAMは走行部分だけを認識して掃除していたが、レーザーSLAMでは1秒間に10回転・360度全方位(半径8m)を照射し、広い範囲を認識可能になったうえ、障害物の位置もより正確に検知できるようになった。

 高性能な自動走行技術と障害物回避技術で、走行のズレやエラーを抑え部屋中くまなく掃除することで、カメラSLAM搭載の従来モデル比で間取りの一致率や集じんなど掃除完遂性能が大幅に向上したという。

従来のカメラSLAMは走行前方部分だけを認識して掃除していたが、レーザーSLAMでは1秒間に10回転・360度全方位(半径8m)を照射。スピーディーに広い範囲を認識可能になった

 レーザーSLAMは、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター「fuRo」が開発。ロボティクスシンポジア2017&2018「優秀論文賞」を受賞し、世界最高レベルのSLAM技術だという。Wi-Fi経由によるスマートフォン操作にも対応し、今後スマホアプリからレーザーSLAMで測定した走行地図も確認できるようになる予定としている。

千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター「fuRo」が開発したレーザーSLAMを搭載
今後はスマホアプリから、レーザーSLAMで測定した走行地図も確認できるようになる予定としている

 さらにfuRoの技術として、段差をスムーズに乗り越える「アクティブリフト」機能を業界で初めて搭載。走行時に段差(高さ最大25mm)やラグなどがあった場合、フロント3Dセンサーで検知し、自動的にタイヤユニットを押し出して本体を持ち上げ、スムーズに乗り越えて走行する。ロボット掃除機のつまづきの原因である敷居などの段差やラグの押し込みや巻き込みを抑え、走行可能な範囲が広がったという。

 本体サイズは、345×330×99mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.4kg。最大稼働面積は約120畳。集じん容積は0.25L。連続使用時間は約100分。充電時間は約5時間。繰り返し充放電は約1,500回。

段差をスムーズに乗り越える「アクティブリフト」機能
モーターを備え、段差を検知するとタイヤを押し出して本体がリフトアップする
敷居などの段差をスムースに乗り越えられる
タイヤ部のカットモデル
モーター、リフターユニット、カムなどを搭載