ニュース

男のムダ毛は顔周り・腕・脚の3カ所さえ整えれば大丈夫! パナソニックの「メンズグルーミングセミナー」で、ケアのポイントを聞いた

 パナソニックは、男性向けトリマー製品を中心とした「秋のグルーミングセミナー」を、7月17日にメディア向けに開催した。

 パナソニックは2007年にすね毛などを整える「レッグヘアーシェイパー ES795P」を発売するなど、国内メンズグルーミング市場をリードしてきており、ヘアーカッターから鼻毛カッター、まゆ毛シェイパーなど、さまざまなメンズグルーミング製品をラインアップしている。

パナソニックのメンズグルーミング製品ラインナップの一部

 2017年5月にはすね毛や腕毛、胸毛に加えてVIOゾーンなども含めた全身の体毛を整えられる「ボディトリマー ER-GK60」を発売。発売以降、当初計画比で約2倍の販売台数を記録するなど、大きなヒットとなっている。

2017年発売の「ボディトリマー」シリーズは、当初の販売計画比約2倍のヒットとなった

 パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 商品センター ビューティ・パーソナルケア商品課・西帯野 なぎさ氏によると、夏に向けてムダ毛処理を行なうのは重要だが、気を付けなければならないのが秋だという。

パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 商品センター ビューティ・パーソナルケア商品課・西帯野 なぎさ氏

 「夏はTシャツやハーフパンツなどで腕や足の露出が多くなるため、意識の高い人は積極的にムダ毛処理を行ない、そうでない人でも日焼けで毛が目立ちにくい。

 しかし露出の少なくなる秋口になるとムダ毛処理も怠りがちになり、たまにハーフパンツをはくとムダ毛が目立つことにもなりかねない。秋から冬にかけてジムなどに行くと、肌が白いためさらにムダ毛が目立ってしまうこともある」(西帯野氏)

夏は多くの人がムダ毛ケアをしているが……
秋になると気持ちが緩みがち
冬になるとさらにムダ毛が目立ってしまうこともある
ムダ毛ケアを怠ることで、印象を悪くしてしまう可能性もある

 またプライベートではないビジネスにおいても、名刺交換を行なう際などに、ワイシャツの袖口からのぞく腕毛や手の甲の毛、指毛などが目立つと、相手に悪印象を与えかねないという。

 パナソニックが2017年3月に10~50代の男女1,000人に行なったアンケート調査によると、女性の回答において、約86%は毛深い男性は嫌いだとし、約74%は男性のムダ毛処理に好意的だという。一方、男性の約54%はムダ毛処理をしたことがなく、ムダ毛処理に対する意識に差が生じてしまっている。

 そのような背景をふまえ、西帯野氏は「顔周り(髪、眉、ヒゲ)、腕(手の甲も含む)、脚の3カ所のムダ毛さえ整えておけば大丈夫」と語った。

パナソニックが2017年3月に10~50代の男女1,000人に行なったアンケート調査の結果
顔周り、腕、脚の3カ所のムダ毛を整えておけば大丈夫だという

1mm単位で好みの長さに整えられる新・ボディトリマー

 全身の体毛を整えるボディトリマー「ER-GK80」は、初代モデルで2017年発売の「ER-GK60」、2018年発売の「ER-GK70」に続く第3世代モデルだ。カット後の毛の長さは、本体にアタッチメントを付けない状態で約0.1mm、「肌ガードアタッチメント」を付けると約2mm。従来モデルから継続して、肌ガードアタッチメントが付属する。

パナソニックが2018年6月に発売した「ボディトリマー」シリーズ3モデル。ER-GK61は初代モデルのER-GK60、ER-GK71は2代目モデルのER-GK70の後継機種という位置付け

 しかしER-GK60は3mm/6mm、ER-GK70は3mm/6mm/9mmの「長さそろえ用アタッチメント」が付属していたのに対し、ER-GK80は3mmから12mmまで1mm単位で長さを調整できる「ダイヤル式長さそろえアタッチメント」を新たに付属。2種類のアタッチメントを装着することで、2mm~12mmまで11段階での長さ調整が可能になった。

ER-GK80に「ダイヤル式長さそろえアタッチメント」を装着したところ

 ちなみに本体のみでも全身の体毛をグルーミングできるが、VIOゾーン(ビキニゾーンやお尻)は必ずアタッチメントを装着した状態で使うことを前提としている。

 セミナーではモデルの男性が登場し、実際のグルーミングの仕方についてのデモが行なわれた。

 腕や脚の毛を整える場合は、風呂場で風呂に入る前、肌や毛が乾いた状態で行なうのがおすすめとのこと。ボディトリマーはIPX7準拠の防水仕様なので濡れた状態でもグルーミングができるが、初めて整える場合は毛が長いことが多いため、濡れていると腕や脚にくっついてしまうため、乾いた状態でするのがいいのだという。

 アタッチメントは肌に対して垂直に立てて使い、整ったらシャワーで体と一緒にボディトリマーも洗い流せば完了だ。

モデルが登場し、実際にグルーミングのデモが行われた
何もグルーミングしない状態の腕
同じく、整える前の脚
腕や脚の毛を整えるためのコツ
肌に対してアタッチメントを垂直に当て、上下にゆっくりと動かしていく
整え終わったところ。その違いは一目瞭然だ
腕は刃を横に寝かせ、肌に沿わせるように整えていく
整え終わったところ。モデルの腕毛があまり濃くなかったので、写真ではあまり違いを感じないが、実際にははっきりと違いが感じられた

 セミナーでは12mm、9mm、6mm、3mmのアタッチメントで整えた場合と、本体のみで0.1mmにまでそり落としたすねの比較写真も紹介された。セミナーに参加した女性2名からは、1人が「0.1mm」、もう1人が「6mm」がちょうどいい長さという意見が出た。

12mmのアタッチメントで整えた場合
9mmのアタッチメントで整えた場合
6mmのアタッチメントで整えた場合
3mmのアタッチメントで整えた場合
アタッチメントなし(0.1mm)で整えた場合
それぞれの長さのおすすめパターン

 初代モデルのER-GK60では3mmと6mmの長さそろえアタッチメントが付属していたが、6mmでは短すぎて恥ずかしいという意見が利用者から出たために、2世代目のER-GK70では9mmのアタッチメントが付属したという経緯がある。

 すね毛を全くケアしていない毛深めの男性にとっては、9mmでも長いと思うかもしれない。その点、最新モデルは1mm単位で好きなように調整できるので、自分自身の感覚や周りの反応などを見ながら少しずつ「ムダ毛のない自分」を演出できるのはうれしい進化点だろう。

手や指の整え方
直刃の場合は寝かせながら指や手に沿わせていく
向かって左(右手)が整えた方。違いが分かるだろうか
胸毛、その他の整え方

 VIOゾーンの整え方については、マネキンを使ってのレクチャーが行なわれた。ボディトリマーは本体と刃が一直線に並ぶI字シェイプになっており、ヘッド自体はお尻の割れ目にもぴったりとはまるV字ヘッドを採用している。お尻の毛を整える場合は、本体を縦に持ってお尻表面に垂直に当てながら、お尻の曲線に沿って左右に動かしながら剃るのがいいとのことだった。

本体を縦に持って、お尻の曲線に沿わせながら横に動かしていく
VIOゾーンやワキなどのデリケートゾーンを整える場合は、必ず肌ガードアタッチメントを装着する

マユやヒゲの細かい箇所をグルーミング

 続いて、2018年5月に発売した「マユ&フェイスシェーバー ER-GM30」の説明が行なわれた。こちらはマユ毛用の「マユ用刃」に加え、ウブ毛を剃れる「ウブ毛用刃」、さらにマユの長さをそろえられる「マユコーム」を付属。2種類のマユコームはそれぞれ2段階の長さに設定できるため、全部で4段階の長さを選べるようになっている。

2018年5月に発売された「マユ&フェイスシェーバー ER-GM30」

 マユの整え方は、まずマユコームを使い、毛の流れに逆らって外側から長さをそろえていく。続いて直刃で形を整えれば完了だ。西帯野氏によれば、「マユの下を整えるだけで、キリッとした印象になります」という。

マユコームを使い、毛の流れに逆らって整えていく
マユの下を直刃で整えれば完了だ
マユ、ほほの整え方

 続いて紹介された「エチケットカッター ER-GN70」は、2018年9月発売で女性にも人気だという。いわゆる「鼻毛カッター」としてだけでなく、耳やマユ、ヒゲなどの細かい箇所も整えられるようになっている。

2018年9月発売の「エチケットカッター ER-GN70」
鼻毛の整え方
ゆっくりと円を描くように回していく
エチケットカッターは鼻毛だけでなく、耳やマユ、ヒゲなどの細かい箇所も整えられる
全身を整え終わったところ
夏はもちろん、1年中ムダ毛を整えるのに活躍しそうだ

ラムダッシュ5枚刃史上最高の深剃りモデルが登場

 最後に、2019年7月17日に発表されたばかりのシェーバー「ラムダッシュ(5枚刃)」シリーズの最新モデル4機種が紹介された。いずれも9月上旬の発売を予定している。

 ラインナップは以下の通り。

・ES-LV9EX(実勢価格50,000円前後)
マルチ機能表示ディスプレイ、10段階充電残量表示ランプ搭載。全自動洗浄充電器、収納ケースが付属

・ES-LV9E(同45,000円前後)
マルチ機能表示ディスプレイ、10段階充電残量表示ランプ搭載。全自動洗浄充電器が付属

・ES-LV7E(同35,000円前後)
3段階充電残量表示ランプ搭載。全自動洗浄充電器が付属

・ES-LV5E(同3万円前後)
5段階充電残量表示ランプ搭載

新5枚刃ラムダッシュ4機種とその特徴

 新5枚刃ラムダッシュシリーズは、外刃の中央部に、従来のコーム厚さ0.4mm~0.22mmの厚さの部分を加えた「スリムコームスリット刃」を新たに採用。アゴやのど、首などにある長くて寝たヒゲをカットできる率が、2018年モデルに比べて約10%アップしたという。

5枚刃の中央にあるのがスリムコームスリット刃だ
新たに「スリムコームスリット刃」を採用した

 そのほか、ヒゲの濃さを1秒間に約220回もセンシングしながら、同時にその濃さに応じてパワーコントロールする「ラムダッシュAI」を新たに搭載した。

 ヒゲの濃いところではパワーアップし、薄いところではパワーをセーブして肌に優しくシェービングするため、ヒゲの濃いところではラムダッシュ5枚刃史上最高のパワーでシェービングできるようになったとのことだ。

ES-LV7E、ES-LV5Eの2機種には、シックなマットグラデーションカラーを採用している
1秒間に約220回もヒゲの濃さをセンシングしながら、濃さに応じたパワーにコントロールする「ラムダッシュAI」を新たに搭載