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ルンバがサブスクサービス、3年使えば所有権 ~月額1,200円から

 アイロボットジャパンは、ロボット掃除機「ルンバ」を月額制で試せるサブスクリプションプラン「Robot Smart Plan(ロボットスマートプラン)」を、6月8日に開始する。月額料金は選択機種によって異なり、1,200円~3,800円(税抜)。36カ月の契約満了時に、所有権がユーザーに移転する。同社がサブスクリプションサービスを提供するのは、日本が初となる。

フラグシップモデル「ルンバi7+」も対象

 月額支払いにより、低価格で手軽にルンバを使えるサブスクリプションプラン。対象モデルは、Wi-Fi非搭載の「ルンバ641」、Wi-Fi搭載で高い掃除性能を備えた「ルンバ980」、ゴミ捨て機能搭載の最上位モデル「ルンバi7+」の3機種。月額料金は順に、1,200円/2,800円/3,800円(税抜)。

 契約期間は36カ月で、契約満了時に所有権がユーザーに移転する。無償保障・修理期間も36カ月で、ユーザー過失故障の場合は1年以内であれば無償修理対象となる。

 1年以上使用すれば返品も可能。自宅にルンバが合わないと感じた際は、返品に応じる。なお、1年以内は解約・返品不可。

対象モデルは3機種。「ルンバi7+」、「ルンバ980」、「ルンバ641」
月額料金は順に、3,800円/2,800円/1,200円(税抜)
1年以上使用すれば返品も可能。ユーザー過失故障の場合は1年以内であれば無償修理対象

ルンバ導入に一歩踏み出せない人のために、月額1,200円で始められるルンバがある生活

 アイロボットジャパン マーケティング本部 本部長・山田 毅氏は、新規事業となるサブスクリプションサービスについて以下のように話した。

 「昨今、日本の多くの人のキャリアプランが多様化し、女性が働きやすい環境になり、家族の役割分担も変わっています。ロボット掃除機がより活躍する時代になっており、ルンバの普及率も上がっています。しかし、ロボット掃除機の非購入者に調査をすると、購入への障壁がまだまだあることがわかりました。特に『1.従来型の掃除機を好む』『2.値段が高い』『3.キレイに掃除できないと思う』という回答が多く、この3つの障壁をいかに乗り越えるかというのが我々の事業になると思いました。そこで生まれたのが、ルンバ導入に一歩踏み出せない人のためのサブスクリプションサービスです」

アイロボットジャパン マーケティング本部 本部長・山田 毅氏
ロボット掃除機の購入障壁は主に3つあるという

 また1年以内は解約・返品ができない点については、「洗濯機や食器洗い乾燥機を使うときに、泥汚れがついた洗濯物や米粒や油汚れがついた食器はそのまま入れないですよね。ルンバも同じで、床にあるケーブルを片付けてから運転させるという使い方がスタンダードです。そうした使い方に慣れてもらうためにも1年は使ってもらいたいと思います。1年経っても自宅環境に合わないということであれば、返品してもらえればと思います」と話した。

 なお今回のサービスは、家電やガジェットのレンタルサービスを運営する「レンティオ」との協業によって実現。サブスクリプションのフローはレンティオ内のページにて運用される。

サブスクリプションのフローは、家電やガジェットのレンタルサービスを運営する「レンティオ」内のページにて運用

すべての家庭にロボット掃除機を

 アイロボットジャパン 代表執行役員社長・挽野 元氏は、「アイロボットはグローバルでの実績で、2018年度は史上初となる年間売り上げ10億ドルを記録しました。売り上げ金額は前年比24%増で、ロボット掃除機の販売台数2,500万台を突破しました」とコメント。

アイロボットジャパン 代表執行役員社長・挽野 元氏
2018年度のグローバル実績

 また日本では過去最高の年間売り上げを記録し、金額は前年比25%増を達成。累計出荷台数は300万台にのぼるという。

 「日本市場には、2018年10月に普及価格モデルの『ルンバe5』、そして2019年3月にフラッグシップモデル『ルンバi7+』を投入し、世帯普及率は4.5%から5.1%に上昇しました。我々はこの数字を10%に伸ばすことを目標としていますが、それだけでは終わりません。アイロボットジャパンはすべての家庭にロボット掃除機を届けることを目指す『1家に1台』を追求します。そのために、新規事業としてサブスクリプションサービスを日本で始めます」(挽野社長)

 新サービス「Robot Smart Plan(ロボットスマートプラン)」の専用ページは6月4日にオープン。申し込みは、「ルンバ(608)の日」である、6月8日午前6時8分開始となる。

アイロボットジャパン実績
日本での全国普及率