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シャープ、AIで蓄電容量を制御し、電力購入を押さえられるクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」

 シャープは、太陽光発電の余剰電力を推計し、蓄電池への蓄電容量をAI制御できるクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」を7月31日に開始する。サービス利用料は無料。利用には、サービスに対応する同社製の「蓄電池」が必要。

サービスロゴとイメージ

 太陽光発電の余剰電力を推計し、蓄電池への蓄電容量をAI制御することで、電力会社からの電力購入を極力抑えられる、クラウドHEMSサービス。

 クラウド上のAIが、翌日に予測される日射量から太陽光発電システムの発電量を、毎日の電力使用状況から消費電力量を推計し、余剰電力量を予測。この予測値を元に、夜間の充電量を調整し、翌日の余剰電力相当分を空けておくことで、購入する電力量を抑えられるという。エコキュート設置世帯では充電と同時にお湯を沸かせるため、発電した電気をより効率良く自家消費できるという。

 再生可能エネルギーによる電気の固定価格買取制度「FIT」の買い取り期間が、11月に満了することから、太陽光発電設備などを持つ家庭ではより効率的に電気を発電・利用できるようになるという。

AIによる、充電の制御フロー

 また、ECHONET Lite規格に対応するエアコンやエコキュート、電動窓シャッターなどの住設機器を、スマートフォンなどから遠隔で操作可能。YKK APの電気錠、リンナイのガス給湯器、ハイブリッド給湯器の操作にも新規に対応したという。

 また「COCORO ENERGY」は、同社スマートホームサービス「COCORO HOME」のスマートフォンアプリとも連携可能。太陽光発電量や消費電力量、気象警報発令時に蓄電池の自動充電を始めた通知など、エネルギー情報をアプリで手軽に確認できるとしている。

 対応する同社製の「蓄電池」は、JH-WB1621/JH-WB1821/JH-WB1622/JH-WB1711。またAI制御や住設機器の遠隔操作などを利用する場合には、同社製の「クラウド連携エネルギーコントローラ」JH-RV11/JH-RVB1(いずれも別売)が必要。

「COCORO HOME」連携時の、自動充電開始の通知(写真左)、機器状況表示(写真右)