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シャープのHEMSが日立や三菱、コロナ製エコキュートと連携。太陽光発電の蓄電をAIで効率化

COCORO ENERGYと連携する、コロナ製のエコキュート

シャープは、太陽光発電の余剰電力を効率よく蓄電可能にするクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」に連携する機器を拡充。新たに日立グローバルライフソリューションズ、三菱電機、コロナ製のエコキュートと「AI予測制御」機能の連携を10月5日より開始する。

COCORO ENERGY

COCORO ENERGYは、太陽光発電の余剰電力を推計し、蓄電池への蓄電容量をAI制御することで、電力会社からの電力購入を極力抑えられるクラウドHEMSサービス。

クラウド上のAIが、翌日に予測される日射量から太陽光発電システムの発電量を、毎日の電力使用状況から消費電力量を推計、余剰電力量を予測する。この予測値を元に、夜間の充電量を調整し、翌日の余剰電力相当分を空けておくことで、購入する電力量を抑えられるという。エコキュート設置世帯では充電と同時に湯を沸かせるため、発電した電気をより効率良く自家消費できる点を特徴としている。

なお、同機能を利用するには、対応するシャープ製蓄電池システムが必要。既存ユーザーのHEMSのソフトウェア更新は、10月5日から10月6日にかけて順次自動で行なわれる。

AI予測制御機能に対応する製品は、2019年7月より連携を開始したダイキン工業製と合わせて、今回の拡充により業界最多となる4社まで拡充。「エコキュート市場における主要メーカー各社製品との連携により、組み合わせの自由度が大きく高まった」としている。

日立グローバルライフソリューションズ製のエコキュート
三菱電機製のエコキュート

そのほか、COCORO ENERGYを利用して遠隔操作可能になる住設機器も拡充。LIXILの電気錠、三和シヤッター工業の電動窓シャッター、富士通ゼネラルのエアコンが、10月5日より対応する。ドアの施錠やシャッターの開閉、エアコンのON/OFFなどの遠隔操作が、スマートフォンから行なえる。

AI制御や住設機器の遠隔操作などには、シャープ製のクラウド連携エネルギーコントローラー「JH-RV11」や「JH-RVB1」を利用する。

LIXILの電気錠
三和シヤッター工業の電動窓シャッター
富士通ゼネラルのエアコン