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雷による停電に備え自動蓄電、シャープがクラウドHEMS「COCORO ENERGY」をバージョンアップ

クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」をバージョンアップ

シャープは、クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」のバージョンアップを7月1日に行なうと発表した。同サービスの対象機種は、「クラウド連携エネルギーコントローラ JH-RV11/JH-RVB1」。

「COCORO ENERGY」は、AIが太陽光発電システムの余剰電力量を予測し、蓄電池への蓄電容量を制御できるクラウドHEMSサービス。新たに「雷注意報」と連携し、雷による停電の発生に備え、必要な電力量を自動的に蓄える機能を備えた。

雷注意報と連携。停電時に必要な電力を自動で蓄える

住んでいる地域に雷注意報が発令された際に、停電の間に必要な電力量をAIが予測。予測値と蓄電池の残量を比較し、不足分を自動的に蓄電池に蓄える仕様。雷注意報との連携機能の搭載は業界初だという。

蓄える電力量は、「1時間分/2時間分/3時間分」の3段階に設定可能。電力量の予測は、日々の電力使用量から1時間ごとの使用量をもとに算出する。必要な分のみを蓄電するため、経済的だとしている。

また同サービスは、ECHONET Lite規格に対応した家電や住設機器をスマートフォンから操作可能。エアコンやエコキュートのほか、新たにコイズミ照明のLED照明に対応し、外出先で照明の消し忘れを確認したり、消灯したりできる。さらにYKK APの電動窓シャッターの操作にも対応した。

コイズミ照明のLED、YKK APの電動窓シャッターなどをスマホから操作可能

このほか、同社のスマートホームサービス「COCORO HOME」のスマートフォンアプリとの連携機能も進化。アプリでは従来通り、太陽光発電システムの発電量や、家庭の消費電力量の確認が可能。

これらに加えて、太陽光発電システムや蓄電池の稼働状況を監視し、異常発生時にはアプリに通知する機能を新たに搭載した。通知は、対応機器を登録している家族全員に届くため、システムの異常に気付きやすく、早期復旧に役立つとしている。

同サービスを利用するには、同社製の「クラウド連携エネルギーコントローラ JH-RV11/JH-RVB1」が必要。

太陽光発電システムや蓄電池の異常をスマホアプリに通知。早期復旧に役立てる