ニュース

シャープ、直接給水とトレー給水の2通りに対応する、パワフルなプラズマクラスター加湿器

 シャープは、"直接給水"と"トレー給水"の2通りの給水が可能な「どっちも給水」方式を採用したハイブリッド式・プラズマクラスター加湿器を9月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、適用床面積21畳の「HV-H75」が27,000円前後、15畳の「HV-H55」が23,000円前後(いずれも税抜)。カラーはホワイトとブルーをラインアップ。

シャープ「ハイブリッド式・プラズマクラスター加湿器 HV-H75」

 ハイブリッド式(加熱気化式)のプラズマクラスター加湿器。本体天面の給水口から、やかんやペットボトルで直接水を注ぎ入れる「直接給水」と、トレーを外して洗面所やキッチンシンクで給水する「トレー給水」の2通りに対応する。加湿器購入時も使用時も給水のしやすさを重視する声に応えた製品としている。

本体へ直接給水できる
トレーは取り外して給水できる

 「直接給水」時は、操作部の水位モニターの表示とお知らせ音で、水量を確認しながら給水できる。水が無くなる前にこまめに注ぎ足しができ、運転中の水切れを防ぎやすいという。

 「トレー給水」は、高さが約17cmと低く抑えられたトレーの採用で、蛇口の位置が低いことも多い洗面所やキッチンシンクなどでもラクに給水ができる。約4Lのトレー容量には握りやすいハンドルが付き、持ち運びやすさにも配慮している。

給水口はゆったりとした形で水が注ぎ入れやすい(スケルトンモデル)
給水口からトレーに水が注がれる
蛇口設置位置の低い洗面所でもトレーが難なく収まった
同社の昨年モデルの給水タンクは高さがあり、洗面所では給水しにくかった

水と風の通り道を隅々まで掃除できる

 また、本体は内部まで手入れできる点も特徴。水と風の通り道となる、給水口、給水カバー、給水トレー、吹出口、加湿フィルターなど、本体の主要部品を簡単に取り外して全て丸洗いができるだけでなく、本体内部の風路も拭き取れる構造を採用。水と風の通り道を、隅々まで清潔に保ちやすいとしている。

本体の主要部品が簡単に取り外して丸洗いできる
風の通り道となる、吹出口の中も手入れができる。この空間でプラズマクラスターが放出される
トレー側からも手入れができる
吹き出し口全体にタオルを通すこともできる

 トレー内には、「抗菌・防カビ加湿フィルター」を装着。さらに、ぬめりやニオイの原因となる水中の菌も抑制できる、別売りの「Ag+イオンカートリッジ」をトレー内に装着できるため、内部の水の清潔を保つ配慮もある。

別売りのAG+イオンカートリッジ(900円・税抜き)
トレー内にAG+イオンカートリッジを取り付ける場所が用意されている

大幅に増えた加湿量

 最大加湿量は「HV-H75」が750ml/h、「HV-H55」が550ml/hと、同社の昨年モデルのGシリーズよりも加湿量が10%以上アップしたという。特にHV-H55は、加熱気化(ハイブリッド)式加湿器の500~600ml/h未満クラスにおいて、業界トップクラスのパワフルな加湿能力を実現しているという。

 製品発表会場でハイブリッド式と超音波式の比較実験を行った。湿度を40%に保つ2つのブースに、それぞれを設置して同時に加湿をスタートしたところ、超音波式が湿度45%になった時、本製品はすでに65%に達していた。パワフルな加湿量を紹介していた。

 また、同社昨年モデルよりも加湿量が増加しても、設置面積はコンパクトになったという。本製品はA4サイズのスペースに置ける大きさとなった。

ハイブリッド式の本製品(左)と超音波式の加湿器を同時スタートしたが、わずかな時間で大きな差が表れた
ハイブリッド式は水蒸気は見えないが、みるみるうちに湿度が上昇する
超音波式は水蒸気が見えるが、小さな空間でも効率が悪い印象だった
左側の昨年モデルの底面の大きさは380×170mm(幅×奥行)に対し、本製品は272×220mm(同)。A4サイズのスペースがあれば設置できる

 本体サイズは2機種とも、272×220×455mm(幅×奥行き×高さ)で、質量は約5.2kg。タンク容量は約4L。最大加湿量は「HV-H75」、「HV-H55」の順で、750/550(ml/h)。強・静音・エコ(強)の消費電力は、335/12/34W、190/12/24W。

下段は「HV-H75」、上段「HV-H55」で、大きさは同じ