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タニタ、国内初の靴や靴下を履いたまま計測できる体組成計
2018年8月9日 16:18
履物を履いたまま手で体組成を計測、時間はわずか40秒
一般的な体組成測定機は、両手両足間や両足間に電流を流すタイプが主流なのに対し、DC-13Cは両手に高い周波数と低い周波数の2種類の電流を流して計測するデュアル周波数方式を採用。日内変動による誤差を抑えて、正確な計測結果を表示するという。この方式は国内初で、履物などを脱がずに着衣のまま乗り、すばやく計測できる点が特徴だ。
体組成計測のトータル時間はわずか40秒。従来のタイプと比較して、計測時間は半分以下になったという。計測時間の短縮で多くの人を効率良く計測できるとし、公共施設やイベント会場、企業のオフィス、工場などでの利用を見込んでいる。
また、靴を脱がないで計測は、これまで難しいとされていた運輸業におけるドライバーの健康管理、工場の集団健康管理、人前で靴を脱ぐ文化のない海外市場での活用を見込んでいるという。
発売日に行なわれた記者発表会で、同社の代表取締役社長・谷田 千里氏は次のように語った。
「履物を脱ぐ煩わしさを解消し、計測時間のトータルを40秒と短縮。より簡便に体組成がチェックできる機会を幅広い層へ提供したい。大人数の計測にも向き、弊社の健康づくりパッケージの「タニタ健康プログラム」でも利用できる。1992年に世界ではじめて、乗るだけで計測できる業務用体脂肪計を発売以降、これまで14,000人以上の生体データを収集し、商品の開発に活用してきた。DC-13Cを通じて、健康チェックをさらにバリアフリー化することで、生活者の健康づくりを支援し、国が掲げる健康寿命の延伸に寄与したいと考えている。」
2本のグリップ握るだけで、合計12項目の体組成をプリントアウト
計測方法はとてもシンプルだ。靴のままベースに乗り、まず体重を確定させる。次にパネルへ性別、年齢、身長を入力し、2本のグリップを握って静止する。グリップはホルダーに差し込んだままでも同様に計測できる。その姿勢で数秒静止するだけで測定は終了。体重、体脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、筋肉率、体水分量、体水分率、推定骨量、基礎代謝量、内蔵脂肪レベル、BMIの12項目が自動的にサーマル方式でプリントされる。
ベースに乗ってからプリントアウトまでの時間を40秒としているが、パネルにデータ入力をするのが最も時間を要し、体重を含む体組成測定時間は数秒しかかからない。
計測精度は、両手両足、または両足間に電流を流すタイプと変わらないとしている。計測姿勢による誤差を抑えるために、収納時のグリップ角度やホルダーの高さを変えられるように形状を工夫し、自然に正しい計測姿勢を取れるよう設計されているという。また、着衣量をあらかじめ入力しておくことで、差し引いた体重が表示される。
体組成計測速度の早さに驚くデーブ・スペクター氏
会場には、自宅でタニタの体重・体脂肪計を愛用しているという、テレビプロデューサでコメンテーターのデーブ・スペクター氏が登場。谷田氏が説明をしながら、スペクター氏が実際にDC-13Cを使用した。
まずは、スペクター氏がDC-13Cに乗り体重が確定。次に谷田氏がスペクター氏のデータをパネルに入力。スペクター氏は「ワクワクするね!」とグリップを握り、ほんの数秒静止するやいなや、体組成の測定結果のプリントアウトが出力された。
測定結果の数値が大丈夫かどうかを谷田氏に確認しつつ、「こんなにはっきりと数値が出るのはいいですね!」と興味津々のご様子。学校や会社など大勢いる場所でも、測定の時間が大幅に削減できる事を実感したようで、「この素晴らしさはハカリきれない!」と、ジョークを交えた感激のコメントを残した。
DC-13Cは2018年の板橋Cityマラソンにおいて、8時間で2,962人の体組成計測を達成。「8時間で大人数の体組成計測した機器」として、ギネス世界記録に申請中だという。