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IFA2016で見えた、パナソニックが考える未来の暮らし
2016年9月5日 13:03
ドイツ・ベルリンで開催されているIFA2016に出展するパナソニックのブースでは、同社とセブンドリーマーズ、大和ハウス工業が開発を進める全自動洗濯物折畳み機「laundroid(ランドロイド)」のコンセプトモデルが展示された他、同社の最新技術を詰め込んだダイニングキッチンの展示など、「未来」に向けた展示をしていた。
超薄型ディスプレイなど、“未来のくらし”を見せるダイニングキッチン
パナソニックブースの目玉となっていたのが、同社の技術を詰め込んだダイニングキッチンの展示だ。戸棚に取り付けられた透明な扉が実はテレビだったり、ワインセラーの扉に様々な情報を表示したり、調理中の様子を表示するディスプレイが設けられていたりと、「未来」の暮らしを提案する。
キッチンに設けられているワインセラーでは、庫内の温湿度状態や、収納されている酒の種類、さらにはその酒に合うレシピの情報なども展示できる。表示されたレシピを選択すると、IHクッキングヒーターや、オーブンなどにその情報が行き、調理スタンバイ状態になる。
クッキングヒーター横のディスプレイでは、料理の手順などを確認できる。シェフが出てきて、実際に調理する様子を見ながら料理できるため、とてもわかりやすい。また、IHクッキングヒーター上部には、カメラが内蔵されており、実際に調理している状態をディスプレイに表示、焼き加減などを比較しながらの調理が可能となっている。
IHクッキングヒーターは鍋を自動で検知し、場所を選ばずに使える「フレキシブル」タイプを採用する。
“夢の”全自動洗濯物折畳み機「laundroid(ランドロイド)」
セブンドリーマーズとパナソニック、大和ハウス工業が開発を進める、世界初の全自動洗濯物折畳み機「laundroid(ランドロイド)」のコンセプトモデルも展示されていた。同製品は、洗濯・乾燥が終わった衣類を入れると庫内で、衣類の種類を判別、種類に応じて最適なたたみ方をするというもの。
一度に最大40枚ほどの衣類を畳むことができ、その場合、畳むまでに3~6時間かかる。早い段階での製品化に向けて、現在鋭意開発中だという。
ベルリンのスマートシティプログラムにも参画するパナソニックの“スマート”技術
事前の記者会見で発表した、スマートシティ構想「Future Living Berlin」への参加に伴った展示も行なわれていた。同プロジェクトは、ドイツで初めてのスマートシティとなり、パナソニックは、国内の「Fujisawa SST(藤沢SST)」などで得たノウハウを活かして、参加する。
「Future Living Berlin」では、ベルリン南東部の郊外、アドラースホーフに、69世帯が入居できる集合タイプのスマートホームを作る。2018年末までの街開きを予定している。
一方、既にローンチしているスマートホームの展示も行なっていた。同社では、スマートフォンのアプリを通して、自宅の機器をコントロールできるほか、様々な機器と連携したセキュリティーシステムを確立。防犯カメラやセンサーライトのほか、窓ガラスが壊された時に反応するセンサーなど、多彩なラインナップを備える。また、同システムは保険会社と連携しており、緊急時、自動的に保険会社に通報がいくようになっている。