やじうま大掃除ウィーク

面倒な便器と浴室の掃除が一気にラクになる!! 便利な洗剤&洗浄剤

~清潔感ある部屋に住まうライター、藤原大蔵の場合

 今週、家電Watchではイチ押し掃除アイテムを試していく“やじうま大掃除ウィーク”をお届けしている。

 昨日はスタパ齋藤氏によるフローリング掃除をご紹介した。2日目となる今回は、LED照明器具のレビュー時にいつも清潔感のある部屋が写されているライター、藤原大蔵氏のオススメ掃除アイテムを紹介しよう。(編集部)

・1日目:フローリング編
・2日目:トイレ周り編
・3日目:家電編
・4日目:風呂場の水周り編
・5日目:リビング編

 

トイレと風呂場の掃除に便利な洗剤&洗浄剤3種

ジョンソン「スクラビングバブル」シリーズ。左からトイレ用洗剤と洗浄剤、浴室用洗剤の3点を紹介

 トイレとお風呂は、毎日使う水周りだけにとても汚れやすい場所だ。毎日こまめに掃除すればいいとわかっていても、狭い場所で腰をかがめたり、こすったり、磨いたりが面倒で、ついおろそかになりがちだ。

 ところが今の我が家では、どちらの掃除もぜーんぜん楽チン。なぜなら、使い勝手が抜群に良い掃除用洗剤と洗浄剤を手に入れたからだ。これまでいろいろな掃除道具を試してきたが、現在我が家のトイレと風呂掃除は、ジョンソンの「スクラビングバブル」シリーズの製品に任せっきりにしている。そこで今回は、シリーズの中から特にお気に入りのトイレ用品2点、風呂用品1点の洗剤を紹介しよう。

便器の内側にジェルをペッタン。後は普通にトイレを使うだけでキレイが保たれる

ジョンソン「スクラビングバブル トイレスタンプクリーナー クリスタルシトラスの香り」

 トイレで特に汚れが目立つのは便器。かつて便器の掃除といえば、ゴム手袋をはめ、トイレ用洗剤を便器に散布して、黒ずみや固まってしまった汚れをブラシでゴシゴシとやっていた。気をつけても、時にはブラシのしぶきが飛んだりして、本当に嫌な作業だった。

 しかし、スクラビングバブルの、洋式トイレ用「トイレスタンプクリーナー」を使い始めてから、掃除のスタイルが激変した。まるでハンコを押すように、ジェル製のトイレスタンプクリーナーを、便器の内側に直接に「ペッタン」とスタンプしておけば、水を流すたびに清浄、防汚してくれるので、トイレ掃除が嘘のように簡単になってしまった。

メーカージョンソン
製品名スクラビングバブル
トイレスタンプクリーナー
液性弱酸性
購入場所ドラッグストア
購入価格298円

 トイレスタンプクリーナーは、キャップの付いた半透明な「ジェル容器」と、青く、孔の開いた「持ち手」の2本が箱に入っている。ジェル容器に持ち手を差し込みセットしたら、水鉄砲の要領で持ち手を押せばジェルが押し出される、という仕組みだ。ジェル容器には6回分の濃縮された洗剤ジェルが充填されている。

 ジェル容器と持ち手を組み立てるが、一瞬で終わる。ジェル容器の突起(ボタン)を、持ち手の溝に合わせ、ゆっくりと差し込む。この時、ジェル容器のボタンが、持ち手の1つ目の孔から「カチン」と鳴って飛び出したところで完了だ。

組み立ては簡単だ。ジェル容器の突起(ボタン)を、持ち手の溝に合わせ、ゆっくりと差し込むだけだ
組み立てると、水鉄砲のような形になる。透明部に濃縮洗浄ジェルが6回分充填されている
洋式便器の水流の違いによって、スタンプする位置が異なる(HPより抜粋)

 使い方も簡単で、手も一切汚れない。まず、ジェル容器の青いキャップをはずし、容器の先端を、便器内側の平らな面にピッタリと当てる。次に、そのままの状態で、1つ目の孔から飛び出ているボタンを押し込みながら、持ち手を便器に向かってゆっくり押し進めると、1回分のジェルがスタンプされる。

便器にスタンプして、ジェルを貼り付ける様子。ジェル容器の先端を便器の内側に当て、持ち手を押せばジェルが出る仕組みだ

 容器のボタンが2つ目の孔に入り込んで止まるので、ジェルが出すぎる事もない。スタンプし終ったら、キャップをしっかり閉めておくのも忘れずに。なお、スタンプする際は、便器が乾いている状態の方が、確実に"ペッタン"できる。

 あとはいつも通り、用を足したあとに水を流すだけ。水を流すたびに濃縮ジェルがほんの少しずつ溶けて、便器を清浄し、防汚が維持される。また、スタンプされたジェルからは、若干の芳香も出る。香りは、「フレッシュソープ」「クリスタルシトラス」「アロマラベンダー」「フローラルソープ」の4種がラインナップしている。

スタンプされたジェルの直径は約40×10mm(直径×高さ)。ジェルが菊型に押し出され、便器にピッタリと張り付く
毎日の便器掃除は、トイレスタンプクリーナーにお任せだ。用を足したあと、通常通り水を流せば、それだけで便器が洗浄され、汚れも付きにくくなる
スタンプ後のジェルの様子。粘度のとても高いジェルだ。スタンプし終わったらキャップをかぶせておく

 ジェルは便器の内側の一部にスタンプされるだけ。しかも水流で流されるはずなのに、なぜ便器全体がきれいな状態を保つのか? その答えは、水が流れた後でも、便器内部が濡れている間はジェルがうっすらと溶け出し、表面張力の働き「マラゴニー効果」で、便器内部に洗剤が行き渡る。つまり、水を流した後も洗浄が続くためだ。

 しかも、ジェルはかなり長持ちする。説明書に、「ジェルは水温や水量の影響を受けるため、溶けて無くなるまで約1週間」とあるが、自宅兼仕事場で、1人しか使わないトイレの場合、1回のスタンプで1カ月近くも長持ちしてしまったからだ。ジェルが溶けて、かなり小さくなっても効果は変わらない。ちなみに、知人の共働き夫婦も使っているが、そちらでも2~3週間は効果が続くと話していた。

 使い勝手の良さをさらに挙げるなら、タンクの有無に左右されない点だろう。本製品は便器に直接スタンプする洗浄剤なので、「手洗い機能の付いていないタンク式」、さらに「タンクの無いフラッシュバルブ式」でも問題なく使えるのが良い。また、タンクの水はきれいな水道水のままなので、イザという時の生活用水としても活用しやすいだろう。

ジェル容器の内側には、ジェルのフタの役目も果たす"ピストン"の一部が内蔵されている。使用中は、持ち手の内側の突起でフタが押され、ジェルが押し出される。ジェル容器と持ち手を差し込んだままでも分解しても保管できる

 ただし、洗浄、防汚効果が長持ちすると言っても、完全にこびりついてしまった汚れを根こそぎキレイにしてくれるものではない。したがって、スタンプする前に一度、便器を徹底的に掃除しておく必要はある……。

 単にスタンプしておくだけで本当に効果があるのか、使い始めは半信半疑だったのだが、これでいつもキレイな状態が保たれるので、便器のこすり洗いは滅多なことでしなくなってしまった。たとえ1度で流し切れない汚れでも、ブラシや厚く重ねたトイレットペーパーで軽く撫でる程度で簡単に落ちてしまうほど、汚れが付きにくい。トイレ掃除が本当に楽になるアイテムだ。

便器のフチ裏のしつこい汚れも「こする手間ナシ!! 」の、強力トイレクリーナー

ジョンソン「スクラビングバブル 強力トイレクリーナー」カビキラーと共同開発した塩素系成分で、汚れをしっかり落とし、トイレを除菌する

 そこで次に紹介したいのが、同じスクラビングバブルの「強力トイレクリーナー」だ。先に紹介した「トイレスタンプクリーナー」を使う前の徹底お掃除に、是非試して欲しい製品だ。

 「トイレスタンプクリーナー」が毎日のこまめな洗浄と防汚効果が望める製品に対して、こちらは、しつこい汚れをガッツリ根こそぎ落とす"強力な"トイレクリーナーである。

メーカージョンソン
製品名スクラビングバブル
強力トイレクリーナー
液性アルカリ性
購入場所ドラッグストア
購入価格158円

 強力トイレクリーナーは、同社製品でも特に有名な"カビキラー"と共同開発した製品。塩素系(アルカリ性)成分で、しつこい汚れである、黄ばみ、水垢、便器フチ裏のバイ菌、黒ズミ(カビ)にまで対応し、除菌効果もあるトイレ用洗浄剤だ。

 使い方はとても簡単。ボトルのキャップをはずし、ボトルを数回押して便器の内側にクリーナー塗布する。液の成分がじっくり浸透するまで、2~3分放っておき、その後こすらずに水で流すだけで終ってしまう。

 液体が出てくるノズルは、ボトルに対してほぼ直角に向いている。したがって、無理な姿勢をとらずに、便器のフチ裏、水溜りのそばの水流口にも塗布しできるので、とても使いやすい。

強力トイレクリーナーのノズルは、ボトルに対してほぼ直角に向いている
アングルのあるノズルは、便器のフチ裏、水流口の中にまで液を塗布しやすい

 実際に使ってみて驚いてしまった。濃度の高いジェルタイプの液体は、しばらく放置しても便器内にとどまり、ブラシでゴシゴシこすらずに水を流すだけで本当にキレイになってしまったからだ。手も汚れず、力仕事もナシ。文字通り、拍子抜けするほどあっけなく終ってしまう。

クリーナーを便器のフチ裏に塗布した直後(画像上)。濃度の高いジェルタイプの液体なので、2分経過しても液はしっかり便器内にとどまっている(画像下)
洗浄は、水を流すだけ。ブラシでゴシゴシこする必要が無いので、とても簡単だ。においも穏やかだった

 気をつける点は、本製品はアルカリ性なので、他の洗剤や洗浄剤と混ぜてはいけない。先に紹介したスタンプクリーナーは弱酸性なので、スタンプクリーナーが残ったままの使用は避ける事。また、使用中は換気にも注意したい。

 日常的なお手入れは、先に紹介した「トイレスタンプクリーナー」に任せ、ジェルが溶けて無くなったところで、「強力トイレクリーナー」を使ってしっかりお掃除というのが我が家の定番になっている。もっとも、「しっかりお掃除」と言っても、液を塗布して数分放っておき、水を流せば終ってしまうので簡単この上ない。水垢も落ち、便器はピカピカ。除菌までしてくれるので、汚れにくくなるのも嬉しい。なお、どちらの製品も、浄化槽への影響が無い事を付け加えておこう。

シューッ! と泡を吹きかけて、水で流せば、お風呂掃除もハイ、オシマイ

ジョンソン「スクラビングバブル 激泡バスクリーナー」

 最後にもう1つ、これまた「スプレーして水で流すだけ」の、お手軽な浴室用洗剤を紹介しよう。こちらもスクラビングバブルの「激泡バスクリーナー」だ。

メーカージョンソン
製品名スクラビングバブル
激泡バスクリーナー
液性アルカリ性
購入場所ドラッグストア
購入価格298円

 トイレと並び、浴室の掃除もなかなか厄介だ。というのも、浴室には、浴槽に始まって、床・壁・天井、さらに洗面器などの小物類に蛇口など、掃除が必要な場所、物がどっさりあるからだ。範囲が広いだけでなく、材質も形も様々なので、1つ1つ丁寧にキレイにしようと思ったら、終った頃にはすっかり汗だくになってしまう。

 それらの作業が一気に楽になるのが「激泡バスクリーナー」だ。特筆すべき点は、噴射式のワイドスプレーにある。1度のスプレー噴射で、驚くほどの広範囲が泡で包み込まれ、作業が一気に捗る。ポンプ式のスプレーと違い、レバーを何度もシュッシュツと握る必要がないのだ。

ポンプ式と違い、スプレーはボタンを押し続けるだけ。ボタンが大きいので操作がラクだ
スプレー口の様子。一般的なスプレー口とさほど変わらないのだが……

 使い方は、こちらもとても簡単だ。スプレー缶をよく振ってから、缶をあまり傾けずに、対象物から約30~40cm離してスプレーする。2分置いたら、後は水で流すだけ。かがんで、スポンジやたわしで「ゴシゴシ」が要らないのだ。また、噴射ボタンが大きめなので、ある一定時間スプレーし続けても、指が痛くなりにくいのが良い。

スプレーすると、モコモコと泡になり、クリーナーが付いたかどうか目視しやすい。また、少ない量のスプレーでクリーナーが広範囲に届いている

 使っていて便利な点は「とどまる泡」。垂直な壁面も、デコボコがある小物や蛇口類も、泡で確認しやすいので、クリーナーが届いていない場所がすぐにわかる。その後は水洗いだけでスルリと汚れが落ち、ツルツルピカピカになるのが快感でさえある。

スプレー直後(画像上)。2分経過しても、泡は結構残っている(画像下)
スプレーして2分間放っておいたら、後はシャワーで流すだけだ。しつこい汚れの場合は、シャワーで流す前にスポンジで軽くこするだけで、汚れがツルリと落ちた
クリーナー後。蛇口の汚れもピカピカになった
クリーナーが届いていないところは、水はけが悪いまま(写真の上部)。クリーナーがかかった所は、水で流したあと、水滴にならないほどキレイになっている(写真の下部)

 我が家の場合、使う頻度は、1週間に1回程度。しつこい湯垢や皮脂の汚れが付いた場合でも、スプレーしたあとスポンジで軽くこするだけで簡単に落ちてしまうので、力技は本当に要らなくなった。なお、一缶の正味量は545ml。浴槽だけなら、4~5回は繰り返し使える量がある。浴室の他、洗面所の掃除にもバッチリだ。

缶はサビやすい素材なので、保管の際には、水周りや湿気の多い場所に置き忘れないようにしよう

 最後になるが、注意点が1つある。スプレー缶はさびやすい素材なので、掃除した後は、水周りや湿気の多い場所に置き忘れないようにしよう。

 以上、今回紹介したスクラビングバブルシリーズの3点の特徴を一言で言うと、いずれも「放っておいて水で流すだけ」ということ。直接手で触れたくない汚れに触る事なく、トイレや浴室の掃除が簡単に、効果的にできるようになる。

 余談になるが、我が家はこの数年、トイレと浴室は「年末の大掃除リスト」からほぼ除外されている。なぜなら、それぞれの製品のおかげで、我が家のトイレやお風呂はいつもピカッピカだからだ(エッヘン! )。

 もし使ったことがないならば、今回紹介した3つの製品を、ぜひとも試して欲しい。とにかく気の進まない、トイレと風呂の掃除がラクになることうけあいだ。

藤原 大蔵