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風邪やインフルエンザ予防には湿度も大事! 最新おすすめ加湿器5選

最新の加湿器をピックアップ

全国的に風邪やインフルエンザが大流行している。厚生労働省によると、空気が乾燥することで気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるのだという。予防には、外出後の手洗いやバランスのとれた栄養摂取のほかに“適度な湿度の保持(50~60%)”が有効な方法として挙げられている。

インフルエンザQ&A(厚生労働省)

気温も下がって乾燥しがちな冬の季節、室内に潤いを与えてくれて頼りになるのが「加湿器」。今回は数多くある加湿器のなかから、「スチーム式」や「ハイブリッド式」で注目の最新モデル5つを紹介していく。

加湿器には様々な方式があり、今回紹介する「スチーム式」は、簡単に説明すると電気ポットのように水を沸騰させ、その蒸気で室内を加湿するもの。水を一度沸かすため、雑菌を空気中に放出する危険性が低く、加湿の強力さと衛生面で有利とされる。

一方の「ハイブリッド式」は、水を含んだフィルターに風をあてる「気化式」と、ヒーターで温めた風をあてる「温風気化式」を組み合わせたものを主に指しており(他のハイブリッド方式もある)、効率的な加湿をしながら、電気代にも配慮したしくみだ。

方式が異なると、日常のお手入れの方法も違うため、もし方式の詳細が気になった場合は、以前のまとめ記事をご覧いただきたい。

手入れが簡単&清潔に使える ダイニチ工業 ハイブリッド式

ダイニチ工業の「ハイブリッド式加湿器 RXTタイプ HD-RXT523」は、タンク容量5Lのハイブリッド式加湿器。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27,000円前後。適用床面積はプレハブ洋室14畳/木造和室8.5畳まで。

ダイニチ工業「ハイブリッド式加湿器 RXTタイプ HD-RXT523」

同社の加湿器の最大の特徴は、使い捨てタイプの抗菌気化フィルター「カンタン取替えフィルター」を加湿器全機種に展開している点にある。面倒な手入れの手間を省きながら、清潔性と性能を保てるのが好評だ。交換頻度は3カ月に1度を推奨する。

使い捨てタイプの抗菌気化フィルター「カンタン取替えフィルター」で面倒な手入れ不要

またHD-RXT523は、トレイの上にセットして使う「カンタン取替えトレイカバー」搭載機種で、こまめなトレイの手入れが不要。カバーが汚れたら新しいものと交換する(目安は1シーズンに1度)だけでいいという。タンクの給水口も広々としており、手入れがラクにできる。

トレイの上にセットして使う「カンタン取替えトレイカバー」で面倒な手入れ不要

加湿量は最大570ml/時(ターボ時)。急速に加湿したい時には「ターボ」モードで運転すると、設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップし、より早く設定温度に到達するという。そのほか運転音を抑えながらしっかり加湿する「おやすみ快適」モードや、室温に応じてできるだけ高い湿度を保ちながら自動でコントロールする「のど・肌」モードなども搭載する。

本体サイズは375×175×375mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約4.6kg。消費電力は最大170W(ターボ時)。コード長は1.8m。本体カラーはショコラブラウン、サンドホワイト、ホワイト×ブラックをラインナップする。

プラズマクラスターでウイルスを抑制 シャープ ハイブリッド式

シャープの「プラズマクラスター加湿器 HV-S75」は、タンク容量4Lのハイブリッド式加湿器。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,000円前後。適用床面積はプレハブ洋室21畳/木造和室12.5畳まで。

シャープ「プラズマクラスター加湿器 HV-S75」

同社ならではの独自イオン「プラズマクラスター」機能を搭載している点が特徴。プラズマクラスター技術は、自然界にあるのと同じ+(プラス)と-(マイナス)のイオンを、プラズマ放電により作り出して放出するもので、同イオンを放出することで、浮遊ウイルスや浮遊カビ菌の作用を抑制するとしている。HV-S75では「プラズマクラスター7000」を搭載する。

給水の際にはトレーを外して、シンクなどに持ち運んで給水することはもちろん、本体上部に給水口を備えているため、重いタンクを持ち運ぶことなくペットボトルなどの容器から給水することも可能。好みの給水スタイルで使える。

「プラズマクラスター」機能で浮遊ウイルスや浮遊カビ菌の作用を抑制。また上から給水できる

加湿量は最大750ml/時。運転モードは6種類(おまかせ/おやすみ/エコ/静音/強/消灯)搭載し、「おまかせ運転」「おやすみ運転」では室温・湿度に合わせて自動で運転を抑制して電力の無駄遣いを抑えたり、「エコ運転」ではヒーターを使わず運転し、電気代を節約することができる。

本体サイズは272×220×455mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約5.2kg。消費電力は最大335W。コード長は1.8m。本体カラーはプレミアムホワイト、チャコールブラウンをラインナップする。

幅約27cmの縦型スリム設計で、省スペースに置ける

ポットのような見た目と安心設計 象印マホービン スチーム式

象印マホービンの「スチーム式加湿器 EE-DD35」は、タンク容量3Lのスチーム式加湿器。オンラインストアでの販売価格は19,580円。適用床面積はプレハブ洋室10畳/木造和室6畳まで。

象印マホービン「スチーム式加湿器 EE-DD35」

同社の加湿器は全てスチーム式を採用。沸とうさせた綺麗な蒸気を約65℃まで冷まし、部屋を加湿するという。ポットのような見た目と構造で、給水・湯捨てが手軽にできる点も特徴とする。

ポットのような見た目と構造で、給水・湯捨てが手軽にできる

定格加湿能力は350ml/時。自動運転モードは3種類(ひかえめ/標準/しっかり)搭載し、湿度センサーと室温センサーが快適な湿度を自動でコントロールして運転する。連続運転モードは弱/中/強の3段階で設定可能。連続加湿時間は順に32時間/16時間/8時間。

自動運転モードは3種類(ひかえめ/標準/しっかり)を搭載。湿度センサーと室温センサーが快適な湿度を自動でコントロールして運転する

定期的な手入れが簡単にできる「クエン酸洗浄モード」を搭載するほか、キーを3秒長押しするとすべての操作ができなくなる「チャイルドロック機能」、転倒してもふたが開きにくい「ふた開閉ロック」、本体をうっかり倒しても湯もれを最小限に抑える「転倒湯漏れ防止構造」など、安全に配慮した機能を備える。

安全に配慮した機能を備える

本体サイズは240×275×325mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約2.7kg。消費電力は最大985W(湯沸かし時)。本体カラーはグレー、ホワイトをラインナップする。

1分で素早く稼働! 三菱重工冷熱 スチーム式

三菱重工冷熱の「加湿器 roomist(ルーミスト) SHE120XD」は、タンク容量10L(5L×2)のスチーム式加湿器。価格は67,100円。適用床面積はプレハブ洋室33畳/木造和室20畳まで。

三菱重工冷熱 「加湿器 roomist(ルーミスト) SHE120XD」

運転開始から約1分で素早く立ち上がる点が特徴。吸い上げた水だけを加熱・蒸発するため、ムダがなく省エネという。安全面では、水受け皿の水が熱湯ではなく常温水のため、転倒しても安心。また送風ファンで空気と蒸気を混ぜるため、蒸気吹き出し温度は55℃以下と火傷の心配が少ないとする。

省エネ仕様。安全に配慮した設計で火傷の心配も少ないとする

加湿能力は1,200ml/時。部屋の温度と湿度をチェックするWセンサーをシリーズ全機種搭載しており、温度と湿度の状態から最適湿度を自動コントロールする。または40/45/50/55/60/65%の6段階で湿度の設定も可能。

プラズマイオンを放出してウイルスや浮遊菌を抑制する「とびだし除菌」と、特殊フィルターで細菌やカビをとらえる「つかまえ除菌」を組み合わせた「プラズマW除菌」を搭載するほか、水に含まれるミネラル分などの堆積物(スケール)が付着するのを防ぐ、イオンフィルターも備えている。

本体サイズは440×290×320mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約8kg。消費電力は最大880W。本体カラーはクリアホワイトのみ。

アロマも楽しめるコンパクト加湿器 アイリスオーヤマ スチーム式

アイリスオーヤマの「スチーム式加湿器 AHM-H12B」は、タンク容量1.3Lのスチーム式加湿器。オンラインストアでの販売価格は3,280円。適用床面積はプレハブ洋室3畳/木造和室2畳まで。

アイリスオーヤマ「スチーム式加湿器 AHM-H12B」

100℃以上の加熱沸騰で水蒸気を上へと立ち昇らせ、水をしっかり煮沸消毒した綺麗な蒸気で効率よく部屋全体を加湿する。加湿量は約120ml/時。一度の給水で約11時間加湿する。

シンプルで清潔なデザインを採用。コンパクトなサイズと、インテリアに馴染みやすいカラーで、どんな場所にも置きやすいとする。またアロマトレーが付いており、市販のアロマオイルを使って香りを楽しむことができる。

どんな場所にも置きやすいコンパクトサイズ&カラー

本体サイズは118×215×228mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約800g。定格消費電力は100W。本体カラーはアイボリー、フォググリーン、ミストグレーをラインナップする。

松川 叶実