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三菱重工、約1分で立ち上がるスチーム式の加湿器

スチームファン蒸発式加湿器「SHE60XD」

三菱重工冷熱は、加湿器「roomist(ルーミスト)」の2023年モデルを9月11日に発売した。スチームファン蒸発式5機種とハイブリッド加熱気化式2機種をラインナップ。価格は20,900~67,100円。

吸い上げた水だけを加熱・蒸発させるスチームファン蒸発式

スチームファン蒸発式は、蒸発布が吸い上げた水をヒーターで加熱して蒸発させる方式。1時間あたりの加湿能力350mlの「SHE35XD」(適用畳数6〜10畳)、600mlの「SHE60XD」(同10〜17畳)、1,200mlの「SHE120XD」(同20〜33畳)の3モデルを展開する。価格は順に20,900円、27,500円、67,100円。

運転開始から約1分ですばやく立ち上がる。安全面では、水受け皿の水が熱湯ではなく常温水のため、転倒しても安心という。また、送風ファンで空気と蒸気を混ぜるため、蒸気吹き出し温度は55℃以下と火傷の心配が少ない。加湿能力は温度や湿度に左右されないため、使用環境が低温でも潤せるという。

プラズマイオンを放出してウイルスや浮遊菌を抑制する「とびだし除菌」と、特殊フィルターで細菌やカビをとらえる「つかまえ除菌」を組み合わせた「プラズマW除菌」を600/1,200mlタイプに備えている(350mlタイプはつかまえ除菌のみ搭載)。また、水に含まれるミネラル分などの堆積物(スケール)が付着するのを防ぐ、イオンフィルターも備えている。

加湿能力が350mlの「SHE35XD」の本体サイズは、220×267×245mm(幅×奥行き×高さ)。重さは3kg。タンク容量は約2.8L。消費電力は125〜250W。本体カラーは「SHE35XD」と「SHE35XD」がピュアホワイトとブラックの2色で、「SHE120XD」はクリアホワイトの1色。

蒸気吹き出し温度は55℃以下

2つの加熱方式を湿度に合わせて切り替えるハイブリッド加熱気化式

ハイブリッド加熱気化式は、水を含んだフィルターに風を当てる気化式とフィルターにヒーターで温めた温風をあてる加熱気化式を組み合わせた方式。加湿能力が1時間あたり700mlの「SHK70XR」(適用畳数は12〜19畳)と、850mlの「SHK90XR」(同14.5〜23.5畳)の2モデルを用意。価格は順に37,400円、44,000円。

ハイブリッド加熱気化式加湿器「SHKシリーズ」

2つの加熱方式を湿度に合わせて切り替える。湿度が低いときは加熱気化式ですばやく加熱し、設定温度になると気化式に切り替わり加湿量を調整する。電気代を節約でき、ヒーターがOFFになるエコ運転時の消費電力は、SHK70の場合、通常運転時の約94%減となる。また「プラズマW除菌」も搭載している。

また、ハイブリッド加熱気化式タイプには三菱重工サーマルシステムズの「ビーバーエアコン」との連動運転機能を備えた。ビーバーエアコンの2015年以降の「SRK-S」シリーズ、2018年以降の「SRK-R」シリーズに対応する。

いずれも本体サイズは385×198×370mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは5.2kg。タンク容量は約4.5L。消費電力は、「SHK70XR」が280W、「SHK90XR」が460W。本体カラーはクリアホワイトの1色。