家電トレンドチェッカー

花粉の飛散量は去年の2.2倍!? 今からできる対策と最新空気清浄機

東京ではスギ花粉の飛散がピークを迎えた

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ……花粉症の人にとってはつらい季節がやってきた。日本気象協会公式の天気予報専門メディア「tenki.jp」は、2021年のスギ花粉の飛散開始は例年に比べて早いところが多く、東京都大手町では2月13日に飛散開始したと発表。ピークの時期もやや早く、名古屋/東京のスギ花粉のピークは3月上旬から中旬と予測する。

西日本でもスギ花粉がピーク。スギの次はヒノキ花粉も

花粉の飛散量は例年と比較して少ない傾向にあるという。一方で例年より飛散が少なかった2020年春と比較すると、関東では220%と非常に多くなる予想。昨年は花粉症の症状が軽かった人も、今年は注意が必要としている。

本記事では花粉の飛散傾向と室内でできる対策、効果的な空気清浄機の使用方法に加え、最新の空気清浄機の製品情報をお伝えする。

例年よりは少なめだが、2020年春と比較すると220%の飛散量となる予想

時間帯によって飛散量に差? 雨の次の日も要注意

花粉が飛散しやすい気象条件について、ウェザーニュースの情報をもとに紹介しよう。花粉の飛散量には、風の強さや風向き、気温や湿度などの気象条件が大きく関わっているとされ、「晴れて暖かい」「風が強い」「乾燥している」条件では、より花粉が飛散しやすくなるという。スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなり、上昇気流によって花粉が空高く舞い、広範囲に広がる。そのため暖かい日、特に最高気温が15℃以上になるような日は注意したい。

「晴れて暖かい」「風が強い」「乾燥している」条件では花粉の飛散量が増加

また時間帯によっても飛散量が異なるという。その日の気象条件などにより差はあるが、昼前後の時間帯は、気温が上昇しはじめる午前中にスギ林から飛散した花粉が都市部に到達するため、飛散量が多くなる傾向があるとする。また上空に上がった花粉が地上に落下してくる日没後のタイミングも飛散量は増加。

さらに雨が降った翌日も飛散量が増えるため、注意が必要。この時期は雨の降る前日に気温が上がることが多くなる。雨が降ってから天気が回復すると、開いた雄花から雨のときに飛散しなかった花粉が大量に飛び出すという。花粉の飛散量が多いと予測されるタイミングは外出を避けたり、マスクやメガネ、帽子などでガードするといった対策をした方がよさそうだ。

花粉は床、壁際に溜まる! 換気後は重点的に掃除を

家電メーカー各社では、花粉の季節に合わせて、家で快適に過ごすための空気清浄機などの活用方法を紹介している。ダイキン工業は、グループの技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」にて、気流の解析ソフトを使った花粉の動きのシミュレーションを実施。シミュレーション動画では、換気をすると窓から室内に入った花粉が、一気に部屋中に広がった。窓を閉めて換気を終えると、室内の空気の流れが減少し、壁に沿って舞っていた花粉が落ちて、壁際の床に溜まることが確認できる。

窓開け換気後には壁際に花粉が集まる
ダイキン工業による花粉の動きのシミュレーション

同社は、換気中に多少の花粉が室内へ侵入するのは防げないとして、換気後は床を重点的に掃除することを推奨している。窓際や壁際、空気の通り道を中心に、掃除機をかけたり濡れタオルで拭いたりすることで、床に溜まった花粉が再び空中に舞うのを抑えられるとする。さらに外気が入ってきやすい窓や玄関には、タオルマットやラグを敷くと、花粉が舞いにくくなることが期待できるという。

空気清浄機を設置する際は、花粉は低いところに落ちるため、床付近に置くのが効果的とする。さらに玄関や部屋の出入口近くに置くと、花粉対策として高い効果が得られるとしている。

空気清浄機はエアコンとの併用で集じん効果アップ

パナソニックは、花粉の季節には空気清浄機とエアコンの2台使いがおすすめと紹介している。エアコンの作り出す気流が空気清浄機の集じん機能をアシストするため、空気清浄機を単独で使うときよりも集じん能力が向上するという。

室内の花粉飛散などを研究する群馬大学 髙橋俊樹准教授によると、エアコンの気流に合わせて空気清浄機の設置場所を工夫することでさらに集じん効果がアップするという。パナソニックはその際、季節によって配置方法を変えるのがポイントとしている。

冬場の暖房運転時は、空気清浄機をエアコンの対角線上に置き、エアコンの風向きを下に設定することで、エアコンの吹出口から下へ向かって大きな気流が生じる。夏場の冷房運転時にはエアコンの下に空気清浄機を設置し、エアコンの風向きを上にすると、天井をつたって下に落ちる気流が作られる。このようにして、空気清浄機の吸気の流れを意識しながらエアコンと併用することで、室内の花粉を効率よく集じんできるとする。

冬場はエアコンの対角線上に空気清浄機を設置
夏場はエアコンの下に置いて大きな気流を作る

最新の空気清浄機で花粉症対策

関東では現在スギ花粉がピークを迎え、まもなくヒノキ花粉も飛散しはじめる。そこで花粉対策に有効な空気清浄機の新製品を紹介する。最新の空気清浄機を導入したうえで、上述した床掃除やエアコンとの併用など、万全な対策をしておきたい。

ウイルスや菌にも強い、ダイキンのストリーマ空気清浄機

ダイキン工業の「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70X」は、有害物質を酸化分解する独自の「ストリーマ」技術を搭載し、ウイルスや菌を抑制。試験空間での検証では、16種類の花粉に含まれるアレル物質を無害な物質へ変性させたとする。花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)が制定した規格を満たした製品に付与される認証マークを取得している。

プレフィルター/TAFUフィルター/脱臭フィルターを備える。TAFUフィルターは10年間交換不要で、アレル物質などを引き寄せる静電力が落ちにくいという。適用床面積は31畳まで。店頭予想価格は65,000円前後(税別)。

ダイキン工業「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70X」

「花粉撃退気流」を作るパナソニックの加湿空気清浄機

パナソニックの加湿空気清浄機「F-VXT90」は、気流を効率よく循環させる「3Dフロー花粉撃退気流」機能を用意。立体的な気流を部屋全体に効率よく循環させることで、ハウスダストの中でも特に重たく、床上30cmに溜まりやすい花粉をパワフルに吸引するという。

高濃度「ナノイー X」を搭載。約6畳の試験空間において、スギ花粉を約12時間で99%以上抑制するという。プレフィルター/清潔HEPAフィルター/スーパーナノテク脱臭フィルターを搭載し、約10年交換不要。空気清浄時の適用床面積は40畳。店頭予想価格は96,000円前後(税別)。

パナソニックの加湿空気清浄機「F-VXT90」

低騒音でスリムなシャープのプラズマクラスター加湿空気清浄機

シャープの「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-NS50」は、「プラズマクラスター25000」を搭載し、浮遊花粉アレル物質の作用を抑制。衣服などに付着したアレル物質の作用も抑えるほか、「静電気除去」効果により花粉や微小な粒子が壁などへ付着するのを防ぐという。静電HEPAフィルター/ダブル脱臭フィルター/防菌・防カビホコリブロックプレフィルターを備え、静電HEPA/脱臭フィルターの交換目安は10年。

リビング/ダイニングのほか、寝室やワンルームなどへの設置も想定したスリム設計となっている。空気清浄適用床面積は23畳、プラズマクラスター適用床面積は13畳。店頭予想価格は60,500円前後。

シャープ「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-NS50」

0.03μm微粒子を99%以上除去する「Blueair Protect」

ブルーエアのフラッグシップモデル「Blueair Protect」は、PM0.1よりも微細な0.03μmのナノレベルの超微粒子を99%以上除去する単機能空気清浄機。プレフィルター/HEPASilentフィルター/カーボンフィルターを搭載し、花粉やダニ、タバコ臭なども捕らえるという。フィルターの交換目安は、使い方に応じて約6カ月~1年。

Wi-Fiに対応し、スマートフォン用の「Blueairアプリ」から本体の操作や空気質のモニタリングが可能。電源のON/OFFや運転スピード調整に加え、チャイルドロックやスケジュール機能の利用、フィルター使用率の確認などができる。

適用床面積70畳までの「7700シリーズ」と40畳までの「7400シリーズ」をラインナップ。直販価格は、7700シリーズが122,800円~142,800円(税別)。7400シリーズが92,800円~112,800円(税別)。

ブルーエア「Blueair Protect」
鄭 恵慶