家電トレンドチェッカー
冬のおこもりにおすすめ調理家電。ローストビーフやラクレットもおまかせ
2020年12月11日 08:00
12月に入り、2020年も終わりが近づいてきた。寒い日が続くこの時期は、温かい鍋料理が恋しくなる。また年末年始には家族で食卓を囲む機会も増え、普段とは違う料理にチャレンジしたい人、とにかく時間や手間をかけずに作りたい人などもいることだろう。
今年も各社から、鍋料理やごちそう作りに役立つものなど、たくさんの調理家電が発売された。手軽に使えるホットプレートタイプの鍋、簡単に見栄えするメニューが作れる圧力鍋から、1人暮らしにぴったりなコンパクトタイプまで幅広く紹介したい。
1年中使えて場所も取らないホットプレート鍋
冬といえば温かい鍋がおいしい季節。しゃぶしゃぶや水炊きに加え、トマト鍋やカレー鍋などのアレンジメニューも多数存在する。そんな鍋料理に便利なのが、鍋としても使えるホットプレート。
鍋料理だけでなく「焼く」などの調理ができるため、1年中使える点が特徴。収納しやすいコンパクトなサイズに加え、キッチンやダイニングに置いておけるデザインの製品が増えている。
コンパクトなA4サイズ。豊富なカラーやオプションも魅力
イデアインターナショナルの「BRUNO コンパクトホットプレート」。A4サイズのスペースに置けるコンパクトな本体と、ホーロー鍋をイメージしたデザインや豊富なカラー展開が特徴的だ。
2~3人の少人数向け。火力は保温~250℃に無段階調節が可能。定格消費電力は1,200W。プレートや鍋は取り外して丸洗いできる。電源コードはマグネット式を採用し、引っかかってもすぐに外れるため安心。
標準モデルは、平面プレートとたこ焼きプレートが付属して9,680円(税込)。2種類のプレートに加え、鍋や煮込み料理ができるセラミックコート鍋が付属するセットモデルは12,980円(税込)。このほか4~5人向けのグランデサイズや、蒸し料理ができるスチーマーなどのオプションも用意する。
チーズフォンデュも楽しめる
ラドンナの「Toffy 電気グリル鍋 K-HP2」は、容量3.5Lの深鍋、内鍋、たこ焼きプレートが付属。価格は12,000円。別売の焼肉プレートも用意する。「Toffy」シリーズはレトロクラシックなデザインのキッチン家電を展開しており、シリーズで揃えることが可能。
火力は保温~240℃に無段階調節できる。定格消費電力は1,200W。鍋やプレートをムラなく加熱できるフラットヒーターを採用する。付属の内鍋を使用して、チーズフォンデュや2色鍋が楽しめるという。
面倒な“おろし”も家電におまかせ
鍋のおろしポン酢などに、たっぷり作っておきたい大根おろし。おろし金を使って作ろうとすると、結構力が必要で疲れるうえに時間もかかってしまう。そんな面倒な大根おろしも、専用アタッチメントが付いたブレンダーがあると、ボタン1つで調理可能だ。大根おろし以外にも、アタッチメントを付け替えれば、みじん切りや泡立てなど幅広い用途で活躍する。
充電式でコードを気にせず使える
テスコム電機の「コードレス スティックブレンダー THMX600」は、充電式で約40分の使用が可能。おろし刃は「粗目/細か目」のリバーシブルになっており、ザクザクとした鬼おろし、ふんわりした大根おろしと好みに合わせて使い分けられる。
両面おろし刃のほか、ブレンダー/ビーター/チョッパーのアタッチメントが付属し、「つぶす/まぜる/きざむ/おろす/泡立てる」ができる1台5役。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,980円。
大根おろし200gを1分で調理
ブラウンの「マルチクイック 7 ハンドブレンダー MQ7030XG/MQ7035XG/MQ7080XG/MQ7085XG」は、ボタンを握る強さによって、撹はんスピードを調節できる点が特徴。大根おろしが作れる「おろしディスク」を使用すると、最大200gの大根を約60秒ですりおろせるという。
付属アタッチメントはモデルによって異なる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12,000円~22,800円。
忙しい年末は時短でごちそう
クリスマスにお正月、いつもと違った特別な料理を作りたいけど時間がない……なによりそんなものを作れる料理スキルがない! という方におすすめしたいのが、電気調理鍋だ。
電気調理鍋があれば、メニューを選んでボタンを押すだけで、誰でも簡単においしい料理が作れる。加熱時間や温度は自動で調節してくれるため、調理につきっきりになる必要もない。電気調理鍋には圧力をかけるタイプとそうでないタイプがある。
本体とアプリで調理手順を確認できる
ティファールの電気圧力鍋「クックフォーミー 3L CY8708JP/CY8701JP」は、容量3Lで4人分の調理、4合の炊飯ができる。本体の液晶パネルに調理工程が表示されるため、電気圧力鍋を初めて使う人でも迷わずに操作できる。価格は57,000円。
圧力調理/蒸す/炒める/煮込む/炊飯/保温/再加熱の7つの機能を搭載。自動メニューは210種類を用意し、そのうち193種類が圧力調理時間15分以内の時短レシピ。専用アプリでは、調理手順を写真で表示できるほか、季節に沿ったおすすめメニューの提案も行なわれる。
無水カレーが絶品。低温調理のローストビーフも
シャープの自動無水鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW24F/KN-HW16F」は、水を使わずに食材に含まれる水分を活用する「無水調理」ができる。本体内部に「まぜ技ユニット」を搭載し、調理中に自動でかきまぜてくれるため、味の染み込みや加熱のムラを抑えられる点が特徴。圧力調理には対応しない。
無水調理のほか、低温調理/焼き物/発酵/蒸し物/スープの調理もできる。予約調理/保温/温め直しにも対応。自動メニュー数は、容量2.4Lモデルが134、同1.6Lモデルが130。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は容量2.4L/同1.6Lの順に70,000円前後、60,000円前後。
1万円台の低価格でも圧力/低温調理
ピクセラグループ・A-Stageの電気圧力鍋「Re・De Pot(リデ ポット) PCH-20L」は、14,800円(税込)と安価ながら圧力調理や40~100℃に設定できる「スロー調理」ができる点が特徴。
調理容量は1.2L/4合。満水容量は2L。調理モードは圧力/スロー/温めのほか、無水調理も可能。予約調理と保温にも対応。自動調理メニューは8種類を用意する。
おうち時間を盛り上げてくれるパーティ家電
年末年始の休暇も、新型コロナウイルスの感染拡大を考えるとあまり出歩かず、家でゆっくり過ごすのが得策だろう。しかし、せっかくだから自宅でもお店のようなメニューで気分を盛り上げ、パーティ気分を楽しみたい。
とろけるチーズがパーティにぴったり
レコルトの「ラクレット&フォンデュメーカー グランメルト」は、卓上に置けるコンパクトな調理機器。約20cm四方のプレートで食材を焼いたり、ミニパンを使ってチーズを溶かしたラクレットを楽しめる。
付属のココットをプレートにのせれば、チーズフォンデュやチョコフォンデュも可能。プレートは凹凸面とフラット面のリバーシブルで、フラット面ではパンケーキなども焼ける。価格は8,250円(税込)。
おうち居酒屋が楽しめる
グリーンハウスの焼き鳥メーカー「GH-YKTMA-BK」は、串が自動で回転し、市販の焼き鳥の温め直し、海鮮や野菜などの串焼きを楽しめる。
熱源に脂がつかない構造のため、焼きムラや煙が少ない点が特徴。価格はオープンプライス。実売価格は7,680円(税込)。
1人暮らしのキッチンに置きたい便利家電
1人暮らしの家ではスペースが限られていて、調理家電をあれもこれもと揃えるのは難しいかもしれない。コンパクトでさまざまな使い方ができるものが1つあれば、より気軽に料理を作ることができる。
湯沸しから調理までが1台で
シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ SK-M251」は本体(ヒーター部)とケトル部で構成され、電気鍋として調理にも使える電気ケトル。本体からケトル部を取り外せば、そのまま丸洗いもできる。店頭予想価格は13,000円前後。
ケトルの注ぎ口には湯切りを備え、麺を茹でた後にザルを使わずに片手で湯切りできる。温度は、40〜100℃に調節可能。設定温度に到達すると保温状態になる「なべモード」と、設定温度に到達すると加熱を終了する「ケトルモード」を搭載する。
ラーメンと餃子を同時に楽しめる
サンコーの「W火力調整で2品を同時に調理! よくばりホットプレート」は、プレートが左右に分かれており、ラーメンと餃子など、さまざまな組み合わせで同時に調理できるのが大きな特徴。価格は5,980円(税込)。
左右のプレートは深さが異なり、火力もそれぞれ調節できるため、片面で焼き料理をしつつ、もう一方で煮込み料理ができる。火力は最大230℃。