やじうまミニレビュー
何度でも書き直せる、水拭きで消せるマッキー
by 片岡 義明(2014/9/29 07:00)
ゼブラの「マッキー」といえば油性ペンの定番だが、このマッキーの新製品として新登場したのが、「水拭きで消せるマッキー」だ。油性ペンのマッキーは一度書くと消すのに一苦労するが、この新製品はなんと水拭きで消すことができる。
メーカー名 | ゼブラ |
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製品名 | 水拭きで消せるマッキー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 278円 |
水拭きで消せる仕組みについては、通常のマーカーのインクには書いたものに色材を固定するために、樹脂製の固着材が含まれている。だが、「水拭きで消せるマッキー」には固着材に水糊が入っているため、水で拭くとすぐに糊が溶けて、色材が剥がれるようになっているという。
ただし水で消せるのは、ガラスやプラスチック、金属などのツルツルした素材に限る。紙や布、木材などはインクがしみ込んでしまうため、水で拭いても消せないので注意が必要だ。
この特性を活かせば、収納ボックスや、ラミネートしたPOP、店のウインドウガラスなど、さまざまな場所で使うことができる。
試しにホワイトボードに書いてみた。書き心地はふつうのマッキーとあまり変わらず、弱めの力で書いても文字がかすれることなくくっきりと書ける。書いた文字を水拭きで消してみた。布巾を濡らして固めに絞り、サッと拭いてみると、あっさりと消えてしまった。力は大して入れていないのに、軽い力で楽に拭き取れる。
次にツルツルした質感のプラボトルの表面で試してみた。ホワイトボードと同様、こちらも問題なく消すことができた。
このプラボトルは以前、マラソン大会の給水ボトルとして使ったのだが、油性ペンで名前とナンバーを書いたため普通の水洗いでは消すことができず、レース後に消すのに苦労した覚えがある。しかし、この「水拭きで消せるマッキー」を使えば、レースが終わったあとにサッと消せる。
このほか、ペットボトルや鏡、ガラス、収納ボックスなどでも試してみたが、いずれも問題なく消すことができた。特に収納ボックスは、直接書けるのでラベルを作って貼る手間も省け、入れるものが変わったら書き直せて便利だ。
拭き取ったあとの布巾は、インクの色に染まってしまうので注意が必要だ。インクが付いた布巾を、中性洗剤を使って洗濯機で洗ってみたところ、1回の洗濯ではインクが完全に落ちず、いくらか残ってしまった。できれば、このペン専用の拭き取り用の布巾を1枚作って、ほかの布巾は使わないようにしたい。
「水拭きで消せるマッキー」は、表面がツルツルしていれば消すことはできる便利なペンだ。
ただし、OA用紙などはもちろん、ザラザラした質感の樹脂や金属、木材、ダンボールなどに記入すると消せなくなる可能性が高い。消せなくなると困るものに書く場合は、事前に目立たない部分でテストしてから使うのをお忘れなく。