やじうまミニレビュー
摩擦熱で筆跡を消せる4色タイプの「フリクションボール4」
by 片岡 義明(2014/6/3 07:00)
摩擦熱で筆跡を消せるパイロットの「フリクション」シリーズは、書き間違っても消して書き直せるボールペンとして人気を博している。そのフリクションシリーズに、4色タイプの「フリクションボール4」が登場した。
温度変化によりインキを無色にする「フリクションインキ(水性ゲルインキ)」を採用したボールペン、「フリクション」シリーズが初めて発売されたのは2007年だ。
シリーズのラインナップとしては、2011年に登場した3色タイプの「フリクションボール3」や、2012年に登場した「フリクションボール3 ウッド」および「フリクションボール3 メタル」、2013年に登場した2色タイプの「フリクションボール2 ビズ」などの多色タイプが存在する。いずれも2色か3色で、4色タイプは今回が初めてとなる。
メーカー名 | パイロットコーポレーション |
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製品名 | フリクションボール4 LKFB-80EF |
希望小売価格 | 800円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 761円 |
フリクションボール4のベースとなっているのは既存の「フリクションボール3」で、インク色は従来の黒、赤、青の3色に加えて、新たに緑を追加した4色構成となっている。ペン先は極細の0.5mmで、手帳などで細かい文字を書くのに便利だ。ボディカラーはブラック、ボルドー、ダークブルー、ブラウン、ホワイトの5色で、表面に細かいドットが入った高級感のある仕上げとなっている。今回はダークブルーを購入した。
インク色が黒、赤、青、緑と4本も入っているにもかかわらず、軸の最大径は「フリクションボール3」とほぼ同じ13.8mm。握った感じも違和感がない。上部のスライドレバーをスライドさせることで、スムーズにペン先を繰り出せる。軽い力で書くことができる。緑の芯も、書き味は従来のフリクションボールと同様に滑らかで、スムーズに線や文字を記入できる。
ボディ後部にエラストマー製の専用ラバーが付いているのも従来通りで、このラバーでこすることにより、書いた文字を消すことができる。軽くこするだけで簡単に文字を消すことが可能で、普通の筆圧で書いたものならば筆跡が消しきれずに残るようなこともなかった。
また、消しゴムで消す鉛筆やシャープペンシルなどとは違って、摩擦熱でインキを無色にするため、消しカスが出ないのがフリクションシリーズの特徴であり、消した箇所での繰り返し筆記が可能な点も魅力だ。
このほか、クリップ部分に独自の「リフトクリップ機構」を搭載しているのも特徴の1つだ。このクリップは、圧縮コイルバネによって開閉する仕組みになっており、10万回以上の開閉試験でも破損しない耐久性を実現しているという。実際にクリップを開閉してみたが、挟み込む力が強く、薄いシャツなどにもしっかりと装着することができた。
従来の黒、赤、青に、緑が加わったことで多彩な表現が可能となったフリクションボール4は、多くの色を使ってカラフルなノートを作成したいという人には最適なボールペンだ。たとえ、色が多すぎてゴチャゴチャした印象になってしまった場合でも、フリクションボールならば書いた文字を消すことが可能なので、わかりづらい箇所があれば随時書き直せるという安心感がある。
なお、フリクションボール4のほかに、グリップ部にカバ材を採用した「フリクションボール4 ウッド」も用意される。こちらは価格が3,000円(税抜)と高価だが、黒メッキ仕上げの金属パーツなどが使われており、高級感を求める場合はこちらも検討するといいだろう。