やじうまミニレビュー

日本気象協会/デザインファクトリー「ハウスダスト指標計」

~ハウスダストが気になる状況下でちょいと役立てられる簡易計測器

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
日本気象協会とデザインファクトリーが共同開発した「ハウスダスト指標計」。その場のハウスダストの量を検知できる

 な~んか今年の春先から花粉症っぽい症状が出始めた俺。目が痒くなる症状で、春頃~梅雨前あたりまで目薬必携で生活していた。

 ただ、この目の痒み、花粉によるものなのかイマイチわからない。まだアレルギー検査などはしていないのだが、もしかしたらハウスダストによるもの? 思われるフシもある感じ。たとえば屋外だと何でもナイものの、室内だと目が痒くなる、ということがアリガチ。

 でも梅雨を過ぎたら目の痒みはなくなった。ので、「俺って花粉症かも? それともハウスダストによるアレルギーかも?」てな件は忘れていた。

 しかしそんなとき、「ハウスダスト指標計」なるモノを見つけた。日本気象協会とデザインファクトリーが共同開発した製品で、その名のとおり「ハウスダストの量を検知できる機器」だそうだ。これは興味津々。てなわけで早速試用してみた。

メーカー名日本気象協会/デザインファクトリー共同開発
製品名ハウスダスト指標計
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格7,180円

 ハウスダスト指標計は、ハウスダストの量を簡易的に調べられる計測器ですな。ハウスダストとは、室内の浮遊塵のことで、チリやホコリのほか、ペットの毛やフケ、ダニのフンや死骸、黄砂、カビや細菌、タバコの煙等々も含まれる。これらは空気中に舞い上がりやすく、アレルギーの原因にもなる。ハウスダスト指標計を使えば、そういった浮遊塵がどの程度あるのかがわかるというわけだ。

 ハウスダスト指標計の使い方は簡単で、本体前面のスライドドアを開くだけ。すると10秒くらい計測を行った後、LEDとブザーでハウスダストの量を知らせる。ハウスダストの量は4段階で知らされ、(1)少ない=緑LED点灯/ブザー音無し、(2)やや多い=橙LED点灯/ブザー音無し、(3)多い=赤LED点灯/ブザー音は「ピッピッ」、(4)非常に多い=赤LED点灯/ブザー音は「ピー!」、となる。ブザーはオフにもできる。

本体の前面にあるスライドドアが電源スイッチになっている
スライドドアを開くとハウスダストを計測。10秒ほどかかる
ハウスダストの量は、LEDとブザーにより4段階で知らされる

 こんな感じで、ハウスダスト指標計でその場のハウスダストの量を調べ、それに応じて対処するわけですな。換気や掃除をしたり、マスクをしたり、あるいは避難したり。

 なお、ハウスダスト指標計のスライドドアを開いておくと、10分毎に自動計測が行なわれる。また、スライドドアが開いた状態で[ON]ボタンを押せば計測が行なわれる。

 ハウスダスト指標計は携帯にも向く。サイズは70×120×25mm(縦×横×厚み)で、質量は106g。ポケットサイズの軽い計測器なので、常時携帯も現実的だ。ちなみに、本体は付属のスタンド棒を使って立てておける。電源は内蔵電池で、USB充電に対応し、約4時間で満充電となる。説明書に「連続再生回数:約100回」とあるので、一度の満充電で100回の計測が行なえるものと思われる。10分毎の自動計測を続けると、16時間程度連続で使える計算ですな。

サイズは70×120×25mm(縦×横×厚み)で質量は106g。手のひらサイズだ
付属のスタンド棒を本体裏面に挿すと、本体を自立させておける
USB充電式。USBケーブルは付属するが、ACアダプタは付属しない

 常時携帯可能なので、家屋内のいろいろな場所でハウスダストの量を計測してみた。さらに外出先でも使ってみた。以下、各所での計測結果を写真とともに見ていこう。

拙宅仕事場の足元。デスクトップPCがあり、その横にゴミ箱があり、人と猫の往来が多いので「ハウスダストが多そう」と思ったが、結果、「少ない」となった。やや拍子抜け
脱衣所。浴室へのドア前ですな。まさにココで脱衣するので、恐らくホコリがたっぷり……と思ったが、「少ない」という結果になった。ウチって案外ハウスダストが少ない?
階段。ココも人と猫の往来が多く、さほど頻繁には掃除しない場所である。が、ハウスダストは「少ない」という結果になった。ナゼ!? いや、少なくて良かったとは思いますが
こちらは台所。流し台と冷蔵庫と居間を結ぶ地点で、人と猫の往来が非常に多いのだが、「少ない」という結果に
玄関近くにある作業台。宅配便の荷物を開梱したりする場所なので、机上はけっこーザラザラ。だが「少ない」と
玄関の下方。小さな砂や泥やホコリが多い場所である。が、ココでもな~んか「少ない」という結果に。あれれ~?
玄関の奥のほうで、自信を持って「ホコリっぽい」と言えるエリアだが、不思議とココでも「少ない」に
拙宅のロシアンブルーが多用する「夏場の寝床」で計測。猫の毛だらけエリアなのだが、「少ない」に
拙宅のアメリカンショートヘアに見えるスコティッシュホールドの夏寝床でも「少ない」という結果に
窓を閉めてエアコンを使いつつクルマで2時間弱移動し、停車後に計測したら「多い」という結果に。やったぁ!! 初めて「少ない」以外が出た~!! って喜ぶトコじゃないでしょ>俺
ハウスダストが「多い」ということで、クルマの窓を開けて数分間換気した。そして再度計測すると、あらま、サクッとハウスダストが「少ない」の状態に。微妙に残念な気分でもある
品川プリンスホテル2階の喫茶店付近のソファーで計測。絨毯だし人通りも多めだが、「少ない」の表示。ほかの場所も計測したが、品川プリンスホテル内はどこも「少ない」となった

 てな感じ。ん~むむむ。もっとハウスダストが「多い」とか「非常に多い」という結果が出ると思っていたが、どこもクリーンな感じとなった。

 この結果を見て思い当たるのは……そう言えば、そうそう、春先から花粉症っぽかったので、その頃から仕事場は「ダイソンのDC45で毎日掃除機がけ」をし、ほかの場所も以前より頻繁に掃除するようになったのであった。また、季節的にも窓を開けていることが多く、ハウスダストがたまりにくい状態だったのかもしれない。

 あと窓を閉めたクルマの車内、エアコン使っていたりすると、状況によってハウスダストが増えるようなことがあるらしい。クルマで打ち合わせに出かけ、打ち合わせの席に着くなり目薬を差したくなるのはこのためかもしれない!?

 品川プリンスホテル内はどこもハウスダストが「少ない」という感じになったが、予想外っす。あれだけ人が出入りしていればホコリっぽいと思ったんですけどネ。清掃等々が行き届いているのかもしれない。

 ともあれ、携帯に向くし、確かにハウスダストの量を知ることができるハウスダスト指標計。アレルギー体質の方、アレルギーになりやすい幼児や高齢者があるお宅、ペットを飼っているお宅など、人が集まる場所、ホコリが集まりそうな密閉空間等々、ハウスダストが気になる状況下でちょいと役立てられる簡易計測器ですな。興味のある方はぜひ一度チェックしてみてほしい。

スタパ齋藤