やじうまミニレビュー
タカラトミー「フルキャラアイス」
暑くなってくると、急に出番が増えるおやつ……それはアイスクリームである。5歳の娘はアイスクリームが大好き。最近は2才の息子までもが「アイス」という単語を覚えてしまい、冷凍庫から出してちらっと見えるだけでもピョンピョン飛んで喜んでいる。
アイスクリームは冷凍庫から出すだけという手軽さは良いが、親として気になるのは糖分と添加物だ。市販のアイスクリームの原材料の表示を見ると、糖分のほかに、香料や保存料、安定剤などがびっしり書かれている。高級アイスの中には無添加のものもあるのだが、子供に1つ数百円もするアイスクリームばかりを買うわけにもいかない。
そこで、アイスクリームを手作りしようと思ったのだが、せっかく作るなら、子供と一緒に楽しめそうなクッキングトイが良い。というわけで、「フルキャラアイス ペンギンの問題 ベッカム」を購入した。他にミッキーマウス、スティッチ、ハローキティ、ストロベリーうさなどのバリエーションがあるが、今回は、娘がアニメ「ペンギンの問題」が好きなので、これを選んだ。
タカラトミー「フルキャラアイス ペンギンの問題 ベッカム」 | ディズニーやサンリオのキャラクターバージョンもあるが、我が家ではアニメ「ペンギンの問題 ベッカム」をチョイス。他のキャラクターに比べ、耳などがないシンプルな形なので、洗うのがラク |
メーカー | タカラトミー |
製品名 | フルキャラアイス ペンギンの問題 ベッカム |
希望小売価格 | 1,344円 |
購入場所 | 石丸電気 |
購入価格 | 980円 |
フルキャラアイスは、材料を入れて容器を約2分振るだけで、オリジナルのアイスやシャーベットが作れるという、手軽なアイスクリームメーカーだ。もちろん電気も一切使わない。
調理は、容器に氷と塩を水を投入するところから始まる。氷は約2.5cm角のを5個程度、塩と水は専用の計量カップで1杯ずつ測って入れる。次に、アルミカップを容器にセットし、よく冷えた飲み物を55ccのラインまで注ぐ。そして、中ブタとキャップをしっかりしめて、90秒から150秒間、上下に振り続ける。これだけで、アイスができてしまう。
振るだけでアイスが作れる秘密は、氷/塩/水の3点にある。氷の結晶から水に変化する過程で、周囲の熱を奪って温度を下げる“融解熱”が発生。さらに、塩が結晶から水溶液に変わる過程で、まわりの熱を奪い温度を下げる“溶解熱”も発生する。この2つの冷却効果により、最大でマイナス20℃まで温度が下がるため、飲み物がアイス状に冷却されるのだ。
首のところでとれるようになっている。ここに氷と塩、水を入れる | アルミキャップと中ぶた。アルミキャップには35cc、40cc、55ccの目盛りがついている | スプーンと計量カップ。スプーンで中のアイスクリームを取り出したり、食べるときに使う。計量カップは塩と水を量る際に用いる |
計量カップ一杯の塩を使う。塩は最終的に捨ててしまうので、安いものでかまわない | 氷と塩、水を入れた状態。この上にアルミカップを載せる | アルミカップの中に、ジュースや牛乳などを量って入れる。今回は、ハニーレモン飲料ととレモン汁を合わせたもので挑戦 |
中ぶたをしっかり閉める。つまみがあるので、アイスクリームが完成した後も開けやすくなっている | 本体のフタを閉めてから、持って上下にシェイクする |
1分半ほどシェイクしてから開けたところ、アルミカップに付着している部分はしっかり氷っていた。いったん、全体を混ぜてからもう一度フタを閉めてシェイクする |
できあがったアイスクリームは少しゆるめだが、ジェラート屋さんで食べるアイスクリームに近い固さなので、それほど気にならない。むしろ、子供には食べやすそうだ。
さらに1分ほどシェイクして開け、混ぜて完成 | お皿にうつして食べる。初めて作ったのはハニーレモン飲料とレモン汁で作ったシャーベット。 |
続けて、いちごやみかんなどのフルーツ類を入れたアイスクリームに挑戦したが、とてもおいしくて感激した。フルーツがふっくらしていて、市販のアイスクリームでは味わえないジューシーさがある。個人的にはみかんの缶詰だけで作るみかんシャーベットがオススメだ。さっぱりとした口当たりで、大人も子供もおいしく食べられそうだ。冷凍庫で作るシャーベットのようにカチカチにならないので、子供でも食べやすい。もう少し固めが好みなら、そのまま冷凍庫で少し固まらせてもいいだろう。
みかん缶詰のシロップと、みかん3房を入れるだけのシャーベットに挑戦 | 甘さ控えめな自家製シャーベット。みかんがジューシーでとてもおいしい! 大人も子供もおすすめ |
練乳や生クリームを入れたアイスクリームも、濃厚でとてもおいしい。ただし、乳脂肪分が入っているためか、固まるのに5分ほどかかってしまった。娘に手伝ってもらったが、5分間も振り続けるのは大変なようだ。
ちょっとアレンジして、ラムネやチョコレートを少し入れてみると、子供は予想通り大喜び。「当たり!」と言って、ラムネやチョコレートを探しながら、おいしそうに食べていた。こういうアレンジができるのも、手作りのよさだろう。なお、本体内にセットするアルミカップはとても冷たくなっているので、子供には触れさせないよう注意。
うまく作るコツは、フルーツなどの固形物は多く入れすぎないこと。入れすぎるとゆるいアイスクリームになってしまう。また、使用するジュース類も、あら かじめ冷蔵庫に入れてよく冷やしておいたほうが固まりやすいようだ。
いちご、練乳、牛乳、砂糖を入れたいちごみるくアイスクリーム。甘めで子供向け | バナナ、チョコレートシロップ、牛乳、砂糖を入れたチョコバナナアイス。上にはカラフルな砂糖菓子をトッピング | 牛乳、ゆであずき、練乳、砂糖を混ぜたあずきアイスクリーム。子供に隠れてこっそり作って食べた。おいしい! |
アロエとりんごのゼリー飲料にラムネ菓子を6粒入れたシャーベット。子供は夢中でラムネを探していた | 牛乳、生クリーム、砂糖、卵黄を入れたバニラアイスクリーム。濃厚で、ハーゲンダッツのバニラ味にそっくり! | 無糖ヨーグルトと自家製いちごジャムのみという、添加物ゼロのアイスクリームだ。甘さ控えめで、さっぱりした口当たり |
振るだけで本当にアイスクリームができるのか不安だったのだが、ちゃんと完成したので驚いた。しかも、味も本格的でとてもおいしい。着色料も入れていな いので、自然な色あいで安心できる。市販のアイスクリームより風味が豊かでやみつきになる味だ。
使ってみて一番驚いたのは、塩を大量に使う点。毎回計量カップ一杯分の塩を入れるのだが、テーブルソルトがあっという間になくなってしまう。調理後は捨ててしまうため、袋タイプの一番安い塩を用意しておくことをお勧めする。
残念な点は、1回にできる量がとても少ない点。小さな子供でもあっという間に食べきれてしまう。少なくともこの倍の分量は欲しいところだ。作れる量が約3倍のビッグサイズ版もあるようだが、数年前の製品のようで、取り扱っている店舗はネット上には見当たらなかった。
レシピも充実。合計27種類が紹介されている。どれも手軽にできる材料ばかりだ。コンソメソルベ、ビシソワーズなど甘くないレシピも紹介されている |
2010年 4月 27日 00:00
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