やじうまミニレビュー

“スマートウォッチ型”活動量計「Fitbit Blaze」と「ポケモンGo」で健康ライフをゲットだぜ!

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 先日、本サイトでリストバンド型のウェアラブルガジェット「Fitbit Alta」を紹介した。そのFitbitから新たに“スマートウォッチ型”活動量計「Fitbit Blaze」がリリースされた。Altaとの大きな違いは、胸ストラップを必要としない心拍計と、大きめのカラータッチスクリーンが搭載されたことだ。

 心拍計内蔵の活動量計は、「Apple Watch‎」のビッグウェーブ(?)に乗り遅れた筆者にとって待ち望んでいたアイテム。かつ2万円台で購入できる価格帯も好印象で、即購入を決めた。レクタングルテイストの角張ったデザインはスタイリッシュな雰囲気を醸しだしており、スマートウォッチの名にふさわしく身に付けているだけで賢くなった気分になれる。まあ賢いのはBlazeだけだが……。とにかく1カ月ほど使用してみたが、今のところとても使い勝手がよく、フィットネス寄りのスマートウォッチという印象だ。

Fitbit Blaze
メーカー名Fitbit
製品名Fitbit Blaze
実売価格26,297円

タッチパネルで操作できるスマートウォッチの機能性能をチェック!

 タッチパネルは反応がよく、ストレスは一切ない。機能は、基本の時計画面/1日のアクティビティの確認画面/マルチスポーツに対応したエクササイズ(キックボクシングにも対応するようになった!)/3種類のトレーニングをプログラムで指示してくれる「FitStar」/ストップウォッチとカウントダウン機能を備えた「タイマー」/振動で朝の目覚まし代わりをしてくれる「アラーム」と、「設定」とで構成されている。

基本画面は4つから選べる。アプリ上で「ポップ」「ゾーン」「オリジナル」「フレア」のどれかをセレクトすると、Blazeが同期。ゾーンとオリジナルは心拍計機能を使うときに便利なモードだ
基本画面から一つ右にスライドすると、歩数、心拍数、走行距離、消費カロリー、登った階段の数が表示される。この情報はアプリにも転送され、どちらでも確認可能
AltaにもあったSmartTrackを生かした、スポーツを記録する「エクササイズ」。認識できるスポーツが増えて18種類をカバー。「ステアクライマー」なんて聞いたことのないスポーツ名もあるが、どうやってカロリー数を計測しているのか、今も仕組みは分からない……
オンスクリーンでトレーニングの指示を出してくれる「FitStar」は、ウォームアップ/7分間のワークアウト/腹筋10分間のプログラムがある。全部試してみたが、ウォームアップといえども侮れない運動量だった。全体的に結構ハードなので、運動不足の人はいきなり全部やろうとしなくてもいいだろう。わざわざトレーナーに教えてもらうのはちょっと恥ずかしいけど自宅なら、という人はBlaze教官に従って、がんがんトレーニングしてみては?

 また、時計の左右側面には物理ボタンも。画面オフ状態から、どのボタンを押してもオンに切り替わる。右上部のボタンは長押しすると、スマホの音楽コントロール画面に切り替わり、タッチパネルで曲の再生/停止/次曲/前曲と操作できる。また、再度ボタンを長押しすればボリュームもコントロール可能だ。満員電車など、スマホをいちいち取り出すのが面倒なシーンで活躍してくれる。

左右の側面には物理ボタンを搭載。右上部の長押しで音楽コントロール画面に切り替わる
右下部を長押しすると、スマホへの着信/メッセンジャー通知が表示される。これもスマホで確認しづらい会議中や電車内で、相手先や要件をチェックできるスマートウォッチらしい機能。LINEやFacebook、Gmailなどには対応していないのが残念だ

カスタマイズ性の高いデザインは、シーンを選ばず使える

 実はこのBlaze、パーツをバラバラに分解できる。バンド/ディスプレイ/ディスプレイカバーの3種類だ。この状態にしないと充電できないのが、ちょっとだけ手間。しかし、Alta同様にバッテリーの持ちは優秀で、満充電で4~5日間は安心して使える。

 バンドの種類は豊富だ。オーソドックスな耐久性のあるゴムっぽい素材は「ブラック/ブルー/プラム」の3色。ファッション性が高いレザーバンドは、「ブラック/キャメル/ミスト」と同じく3色。このほか、高級感のあるステンレス製バンドを用意する。それぞれ別々に購入でき、“トレーニング用はゴムバンド”、“スーツ着用時はレザーに”などと使い分けられ、「あれ? また時計変えた?」と、1つの時計でさまざまに印象を変えられる。

バラバラにするとこんな感じに。ディスプレイカバーもカッコいい「ガンメタル(ブラック)」などに変えられる
レザーバンドに変えると雰囲気が変わり、スーツでも全く違和感なく装着していられる。デザインに飽きたら違うバンドに変えればいいというカスタマイズ性の高さはAlta同様
充電器はディスプレイのみを中に入れて、USBで。できれば分解せずにできるとベターだが、取り外しできることで、掃除などのお手入れができるというメリットも

とにかくいろいろなスポーツで運動状況を“見える化”

 Blazeはスマートウォッチといえども、Apple Watch‎のようにアプリをインストールするようなカスタマイズはできない。あくまでフィットネスを中心とした機能が充実している時計だ。というわけで、今回も運動してきましたよ。

1.ランニング

 とりあえず3kmほど走ってみた。最初にGPSと連動するためにスマホへのアクセス許可を求められるので、設定しておけば消費カロリー数がより正確になる。

 それと、ここで活躍するのが心拍数の機能だ。心拍トレーニングを活用し、脂肪燃焼の最も効率的なゾーンでランニングしよう。モニターの色で心拍数がどれくらいなのかを視覚的に把握できる。青→黄→緑→赤の順番に心拍数が高くなっているのを知らせてくれる。

 実はこれ、精神状態も少しトレースしているので、興奮している時などは心拍数が上がり緑や赤になる。重要なプレゼン前などにBlazeを見ると「くくく、お前いま緊張しているだろう?」と言われているようで、ちょっと腹が立つ。

時計表示は「ゾーン」がおすすめ。バックの色でどれくらいの心拍数なのかを知らせてくれる
この緑色に光る部分が心拍数センサー。生活防水程度は施されているようで、汗などの影響は特になかった
ランニング時は早く走ればいいというものではない。脂肪燃焼が目的なら、最大心拍数(220 − 年齢)の60~75%程度を目安に心拍数ゾーンを保つのが重要だ。脂肪燃焼に適した心拍数= (220 − 年齢)×0.6と覚えておこう。ランニング時はチラッチラッとBlazeをチェックするべし

2.ポケモンGo

 はい、世界中でブームを巻き起こしているアプリですね。リアルな地図情報とゲームの世界をリンクさせて、ポケモンをゲットしていくわけだ。これはウォーキング効果が得られると思い試してみたが、思いの外すごい結果が……。

 とりあえずポケモン探しながら、フラフラと河川敷を2km歩いてみたところ、6匹もゲットするという結果が! ……いや違った、なんと5,000歩も歩いていた。もしかするとポケモン探しに没頭するあまり競歩みたいになっていのかも(笑)。これは筆者の1日平均1万歩の半分だ。たった2kmでこの結果とは、恐るべしPokemon Go。

 だけど、ニュース等でも言われているように歩きスマホは超危険。スマホはポケットにしまい、反応があったら立ち止まるなど安全に配慮をした遊び方を心得ましょう。それこそ川に落ちでもしたら健康も何もあったもんじゃないし。

 ただ、ポケモンGoの「もっと、もっと歩かなきゃ!」感は異常。もともとフィットネスとゲームというのは、非常に相性が良く、辛いトレーニングを何かの方法で楽しめるなら最高じゃないですか。だから筆者的には、ポケモンGoをウォーキングに取り入れるのはアリだと思いました。でもコラッタばかり出てくる!

街中は人も多く危ないので、河川敷でポケモンGo。川のそばだからってコイキング出なくても……。あと、歩く時間は絶対に夜間を避けましょう。足を踏み外して怪我する可能性大です
ゲーム内で捕まえた卵を、歩いた距離に応じて孵化させるシステムがある。これを利用すれば、早起きして出社前に「ひと卵かえすか!」とか、健康な人みたいな生活が送れる。なんなら走ってもいい

3.釣り

 堤防釣りにもBlazeをお供に。全然動かないので、結果はイマイチ。アクションは釣り竿振ったり、立ったり座ったりくらいだしな。一日のトータルで2,000kcal強だった。でも釣りに没頭していた分、食事量がいつもより少なかったので結果オーライ。

アウトドアの運動量を数値化してくれるのは、今までにない経験。え、本当に釣ったのかって? 本当に釣ったシロギスだってば! 魚屋で買ったわけじゃないから! メバルも釣ったし!(偉そう)

 とまあ今回はこんな感じでBlazeを楽しんでみた。前述したポケモンGoしかり、ガジェットやアプリの力を借りてフィットネスにつなげるというのは、とても効果があると感じる。なぜなら運動は、その強度よりも“習慣化”が重要なわけで、運動不足だった生活を変えるきっかけになるだけでも、その時点で十分役に立っている。モチベーションをいかにキープするか、そこにガジェットによる“運動の見える化”を利用するかということ。

 さてと、ポケモン探しに行きますか。

三宅 隆