やじうまミニレビュー

活動量計「Fitbit Alta」でキックボクシングをしてみたら、生活に運動が必要だと気付かされた

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 最近は書店やコンビニに行けば、腹凹メソッドがどうとか、効率よく痩せるための食事法とか、さも簡単に理想のボディを手に入れられるかのような本が目につく。まあトレーニングや食事制限といった日々の体調管理に興味がある人の多さのバロメーターだと思うが、結局“明日から本気出す”という人はとても多いのではないだろうか。

 そこで紹介したいのが、Fitbitが新たにリリースしたリストバンド型の活動量計「Fitbit Alta」。アクセサリー感覚で身に付けつつ、ライフログの管理ができるスポーツ系ガジェットだ。これを1カ月ほど使用してみたが、明日からと言わず、今すぐ健康管理をしたくなるアイテムだと感じたのでレポートをお届けする。

Fitbit「Fitbit Alta」
メーカー名Fitbit
製品名Fitbit Alta
実売価格17,399円

スポーツも睡眠も腕に巻くだけであとはお任せ

 基本機能としては時刻、歩数や移動距離、消費カロリー数、睡眠時間などを測定できるほか、スマートフォン・SMSの着信通知を表示できる。1日のアクティビティはアプリとFitbitサイト内の「ダッシュボード」で管理でき、いくつかの項目は本体のタッチディスプレイで直接確認することもできる。満タン充電をすれば最大5日間の連続稼働できるポイントも魅力的だ。毎日充電するのは面倒なので、すぐに使わなくなるし。

ディスプレイはタッチで起動させる方法と、腕を顔に引き寄せる動作で反応。どちらも少しコツが必要になる
リストバンドはディスプレイの根本を外せば交換できる。いくつもバリエーションがあるので、好みに合わせて購入を
装着感はこんな感じ。選ぶバンドのカラーによってカジュアルでもフォーマルでも違和感なく身に付けられる
基本の管理画面。スマホとPCサイトの両方で管理でき、複数のFitbit製品を登録できる

 設定さえ済ませば使い勝手は問題なく、ほとんどの機能を自動で認識してくれる。心拍計は搭載していないが、睡眠ログも自動で記録。感度はNORMALとSENSITIVEのモードから選ぶことができる。その他、スポーツを自動認識する「SmartTrack」では、ランニング/ウォーキング/自転車/クロストレーナー/ワークアウト/サッカーなどが勝手に動きを感知して消費カロリー数などを通知してくれる。食事と水分摂取に関しては、アプリ上で入力が可能。

睡眠時間をアプリで確認すると、自分がどれくらい寝たのかグラフで分かる
食事は品目を打ち込むと、セットされたものであれば消費カロリー数などが表示される

キックボクシングの道場でワークアウト!

 まあ前置きはこんな感じだが、今回はFitbit Altaを装着して筆者の趣味である「キックボクシング」をやってみた。先ほど挙げたスポーツからいっても、かなりハードそうな印象を受けるかもしれない。確かに「もしかしたら壊れるのでは?」とドキドキしたが、オフィシャルサイトのPR動画でサンドバッグを叩く映像があったので大丈夫だろうと判断した。1時間ほどの内容だが、果たして結果はいかに?

バンテージの上にAltaを装着。これなら汗で汚れる心配がない

 会社帰りに道場へ。とりあえずウォーミングアップを始める。10分ほどストレッチをしたら「シャドーボクシング」の開始。これを3分×3セットこなす。ちなみにキックボクシングのシャドーでは、ジャブ/ストレート/アッパー/フックといったパンチ動作に、前蹴り/蹴り上げ/ミドルキック(回し蹴り)/膝蹴りあたりを組み合わせる。一体これはなんの原稿だ(笑)。

午後7時半に開始。すでに一日の大半が終わっているため、練習開始時で2,108kcalも消費している。仕方ないので、ここをスタートラインに
3セット終了時のアプリ画面。2,182kcalに。つまり約10分で80kcal消費か。少ない……

 さて案の定、3セットが終了するも雀の涙ほどのkcalしか消費していない。まあ体が温まった程度だし、当然といえば当然か。続いて「サンドバッグ」トレーニングに。これは3分×5セットでやってみた。こっちは打撃の反動があるので、消費カロリー数に期待できそう。

いつも練習する一番硬いサンドバッグが好み。反動で壊れないといいけど……
Altaがグローブの下になるように隠す

 サンドバッグ練習が終わると、かなり汗もかいて息も切れてきた。5分ほどの休憩をはさみつつ、続いて筋トレへ。拳立て伏せ30回×2セット、腹筋50回×1セット、背筋50回×1セットを終えたところでアプリを確認するのを忘れていたことに気付く。ハアハア言いながらスマホを見ると、数値は「2,283kcal」。この時点でトレーニング開始から約50分くらいだろうか。え? ってことは、180kcalくらいしか消費していないということ? いつもより手も足も多めに動かしたよ! 大嫌いな筋トレまでメニューに入れたのに! (威張れる回数じゃない)

アラフォーおじさんが頑張った結果、約50分のトレーニングで180kcal消費。おにぎり1個分くらいかな

 も〜怒ったもんね! ということで最後に鉄アレイ(1kg)を持って再度シャドー。フンフンハアハア! しかし、10分ほどやってみた結果、50kcal消費くらいで終了〜。タイムアップとなる。最終的には約1時間の練習で200kcalが消費されたという結果に……。まあ分かってはいたけど、数値として見るとショボい感じ。Altaが壊れなかったので良しとしよう。

高望みせず運動習慣のきっかけに利用したい

 だがまあ一般人の行なうスポーツはこんなもので、アスリートでもない限りすごい量のカロリー消費など不可能だ。だからこそ、日常の健康習慣が必要になってくるということ。この日は午後8時半の時点で約2,300kcalを消費しているが、日中はデスクワークなので運動をしない日はもっと数値が下がる。これは年齢などでも上下するが、自分がどれくらいの運動量なのか把握することで、食生活などにも影響が出るのは当然だろう。

 前述したが、アプリ内には食事をレコーディングできる機能が備わっている。単純な話、ここに日常の食事を記録して、一日の総カロリー量がこれを上回らないようにするだけでも健康維持としての役割は大きい(上回れば、体重が当然増える)。

 とにかく装着しておくだけでも歩数計としての機能が気になり、チラチラと歩数の状況を確認してしまう。これに何か興味のある運動をプラスすれば、運動習慣を身に付けるきっかけになるだろう。さらに、「コミュニティ」機能で他のFitbitユーザーと情報を共有し合えば、モチベーションの維持にもつながる。もちろんFacebookなどでもシェアできる。

 さらに1週間ごとに送られてくるメールは、その週の生活を振り返るのに最適。自分の生活習慣を“見える化”して、健康的な生活を送ってもらいたい。

アプリかPCサイトの「ダッシュボード」にある、「コミュニティ」機能。仲間を作れば、競い合うことができて運動習慣の向上につながる
登録メールに送られてくる自分の活動データを見ながら、どこが問題なのか確認しよう

三宅 隆

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