家電製品ミニレビュー
レトロな佇まいが新鮮、テーブルの上で使いたいコンパクトなコーヒーメーカー
by 藤原 大蔵(2015/8/25 07:00)
一日の始まりに1杯、ブレークタイムに1杯と、コーヒーが生活に欠かせない方も多いだろう。
今回は、1~2杯専用のコンパクトなコーヒーメーカー、メリタジャパン「Aromaboy (アロマボーイ) MKM-251/C」を紹介しよう。1979年に発売されたパーソナルコーヒーメーカーの復刻版だ。
メーカー名 | メリタジャパン |
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製品名 | コーヒーメーカー アロマボーイ |
品番 | MKM-251/C |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,400円 |
特徴的なのは、やはりベージュとブラウンのカラーリングだろう。最近のコーヒーメーカーは、黒、シルバー、グレイ、白を基調にした無彩色、もしくはビビットな色使いのものがほとんど。
そんな中で、アロマボーイのレトロなカラーリングは新鮮に映る。生活空間にスルリと馴染むような、優しい雰囲気を醸し出す。
コンパクトサイズで、コードの工夫もナイス!
1~2杯用(容量0.3L)のパーソナルコーヒーメーカーというだけに、アロマボーイのサイズはとてもコンパクトだ。本体の大きさは177×129×200mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は745g。カップソーサー(直径150mm)程度のスペースがあれば、奥行きの少ない棚の上はもちろん、小さなテーブルにもすんなりと載せられる。コードの長さは1.2mだ。
レトロなデザインという以前に、置きやすい工夫がなされている点が好印象。本体裏を見ると、コードを側面、または後ろから出せるような工夫がある。コードを出す向きが2つ選べるので、横置き、縦置きのどちらでも太めのコードが邪魔にならず、スッキリと設置できる。
付属のフィルターは1つ孔のメリタ方式で、1×1の小型のものだ。自立し、コーヒー抽出時は、グラスポットのフタを取って、その上に直接載せて使う。本体の水槽は取り外せないタイプで、水を入れる時は本体の上ブタを開ける。
操作はとてもシンプル。コーヒー抽出時は電源スイッチを入れ、コーヒーができあがったらスイッチを切るだけ。スイッチを切らなければ保温できる。
美味しいコーヒー2杯が3分20秒でできあがり
コンパクトなコーヒーメーカーだが、抽出時間は早い。タンクに2杯分の水を入れ、次に付属の計量スプーンで2杯分のコーヒー粉をフィルターにセットし、スイッチオン。30秒もしないうちにコポコポと抽出が始まり、3分20秒でコーヒーカップ2杯分(260ml弱)のコーヒーができあがった。
できあがったコーヒーはとても美味しい。十分な濃さがあり、手で淹れるコーヒーと遜色ない印象だった。温度もちょうど飲み頃だった。
メリタ方式のフィルターは、孔が1つなのが特徴で、お湯の流れをコントロールするという。抽出時、お湯は給湯ノズルの1点からのみ間欠的に出てくる。だが、2杯分抽出後の豆の様子を見ると、豆全体にお湯が行き渡っているのが確認できた。
水と豆の量を減らした1杯分は、1分45秒でできあがった。だが、豆の量に対して給湯速度が早いのか、コーヒーは2杯分淹れた時よりも薄く感じた。今回は市販の挽き豆を使ったが、抽出後の豆の様子は2杯淹れた時よりも明らかに凹みが深く、均等にお湯が回らなかった印象だ。
1~2杯用のコーヒーメーカーだが、もう少し多めに抽出することができる。水槽の「max」の位置で、350ml強の水がセット可能だ。できあがった量は、グラスポットのフタからギリギリ溢れない程度の330mlで、200mlのマグカップなら1.65杯分だ。牛乳を入れるカフェオレなら、マグカップ2杯分に相当する。
なお、抽出時の消費電力は490W前後だった。サーモスタットが内蔵されているのだろう。水槽の水がなくなって抽出が終わると「カチン」と小さな音が鳴って、消費電力が一時的に0Wになる。
保温中のコーヒーが冷めれば再び通電して保温を続けるので、コーヒーを飲み終わったら、手動でスイッチを切らなければならない。
手元に置いておきたい、温かみのあるデザインが魅力
価格は、数量限定の復刻版のためか、実売価格でも少々割高感がある。だが、現在ではなかなかお目にかかれない温かみのあるレトロなカラーリングに、奇をてらわないデザインは、やはり魅力的に映る。使い勝手はとてもシンプルで、素早く美味しいコーヒーが淹れられる。
コンパクトなので、小型のダイニングテーブルや、仕事用のデスクに載せられる。食事をしながら、仕事をしながら、美味しいコーヒーを手元で淹れてその場で楽しむ、という使い方にもとても向いている。
限定商品が好きな方はもちろん、少人数向けのコーヒーメーカーを探している方にも大いにオススメしたい。実力十分、手元に置いて楽しいコーヒーメーカーだ。