家電製品ミニレビュー
保温性バッチリ! 淹れてから1時間後も温かいメリタのコーヒーメーカー「NOAR」
by 田中 真紀子(2015/9/10 07:00)
コーヒーが大好きな筆者は、仕事中も外出先でも、いつもコーヒーを飲んでいる。かつて在籍していた出版社でも、自分がいかにコーヒー好きかを熱く書き綴り、その熱意が通じて(?)採用してもらった過去もある。
と、コーヒー愛を語りつつ、実は現在使っているのは、10年前に買った安いコーヒーメーカー。そこそこ美味しいコーヒーが淹れられるのだが、ポットがガラス製のため、放置しておくと保温プレートでコーヒーが煮詰まり、味や風味が落ちてしまう。そのため一度に淹れる量はせいぜい2杯分、しかも入ったらすぐに保温を切るのが習慣だが、これが結構面倒くさい。
そこで今回使ってみたのが、保温プレートなしでも冷めにくい、真空二重構造のポットを採用したコーヒーメーカー。メリタから新登場の、ペーパードリップ式コーヒーメーカー「NOAR(ノア)」だ。
メーカー名 | メリタ |
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製品名 | NOAR(ノア) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,157円 |
真空二重構造ポットでコーヒーを保温
本体サイズは、269×152×311㎜(幅×奥行き×高さ)、重さ1.7㎏。ポットの最大容量は0.7Lで、ホットコーヒーが一度に2~5杯淹れられる。
ステンレス製真空二重構造の保温ポットを使用しているため、温かい状態を長時間キープできるのが特徴だ。フィルターは、メリタ独自の美味しさ基準により1つ穴式を採用しているほか、お湯の流れをコントロールする溝も刻まれている。
抽出完了のアラーム音がわかりやすい
煮詰まらずに保温ができるというので、まとめて4杯分淹れてみることに。まずペーパーをセットしたフィルターに、付属のスプーンでコーヒー粉を4杯入れる。
次にタンクに水を入れるのだが、このタンクは外れないので、ケトルなどを使って入れる必要がある。最後に保温ポットをセットし、電源スイッチを押せば抽出スタートだ。「ピッピッ」とアラーム音が2回鳴って、スイッチがオレンジ色に光り、抽出スタートを知らせてくれる。
抽出が終わり1分経つと、アラーム音が5回鳴りスイッチが自動で切れた。このアラーム音は、近くにいなくてもコーヒーの抽出が完了したことがわかりとても便利だ。また、オレンジ色が識別しにくい人でもわかりやすいことから、「カラーユニバーサルデザイン」として認証されているという。
気になったのが、自動でスイッチが切れても、スイッチの位置はオンのままになっていること。それに気づかずコンセントを差し込んでしまうと、いきなり電源が入ってしまうことになるので、自動でスイッチが切れても、改めて自分でスイッチをオフに戻す必要があるのだ。
2時間半後も十分温かかった!
抽出したばかりのコーヒーをカップに注ぎ、温度を計ってみると、70.3℃だった。飲んでみるとちょうどいい熱さで、味も風味も豊かに感じられる。1時間後、再び保温ポットのコーヒーをカップに注いで温度を計ると、68.5℃とほとんど下がっていなかった。
味と風味は、さすがに抽出したてには劣るものの十分美味しく飲める。さらに2時間半後に再び計測すると、今度は54.6℃とだいぶ下がったが、まだまだ温かく飲むことができた。さすが、保温ポットの威力は素晴らしい。