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冬ブレーカーすぐ落ちる問題、月300円ちょっとで解決した

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
ブレーカーすぐ落ちる問題を解決しました

毎年、冬に悩まされている問題がありました。それは「ブレーカーがすぐ落ちること」。特に夕食時、エアコンとドラム式洗濯機の乾燥機能を使っているところにレンジで冷凍ごはんを温めようとすると「ブン……」とブレーカーが落ちてあたりは真っ暗。洗濯機などは動かしていることをよく忘れてしまうので、週に1~2回はブレーカーを落としていました。

今までただ我慢していたのですが、実はこの問題、月額たった数百円の追加で解決できたんです。方法は電力会社の契約アンペアを変えるだけ。それだけでブレーカーが落ちるストレスから解放されたので、同じ問題でお悩みの方はこれからご紹介する内容を参考にしてみてください。

なぜブレーカーは落ちる?

ブレーカーは電気の異常を検知して遮断し、火災や事故を防いで安全に電気を使えるよう、各家庭に設置されています。そんなブレーカーが落ちるおもな原因は、「電気の使いすぎ」「漏電」「ショート(短絡)」の3つです。

ブレーカーにはアンペアブレーカー、漏電ブレーカー(漏電遮断器)、安全ブレーカー(配線用遮断器)の3種類があり、電気を使いすぎたときにはアンペアブレーカーや安全ブレーカーが落ちます。

アンペアブレーカーは、電力会社と契約しているアンペア(電流、電気の量)を超えると落ちる仕組み。家庭内で使用している電気の総量が契約した量を超えると、アンペアブレーカーが落ちて家全体の電気が止まります。

なお、アンペアブレーカー機能を内蔵したスマートメーターが取り付けられている家庭もあり、この場合はアンペアブレーカーは設置されません。

スマートメーターが取り付けられている例。アンペアブレーカーはありません

安全ブレーカーは、契約アンペア内であってもひとつの部屋でたくさん電気を使ったりすると落ち、その部屋のみ電気が止まります。例えばキッチンで一度に消費電力の大きい家電を複数使用し、キッチンの電気だけが止まった場合は、安全ブレーカーが落ちているということです。

また、安全ブレーカーはショート(短絡)が発生した場合にも電気を遮断します。家電の電源コードやコンセントまわりに焦げた跡などがあった場合はショートしている可能性があるため、接続していた家電は使わないようにしましょう。

漏電ブレーカーはその名の通り、漏電が発生すると落ちます。漏電していない回路ではそのまま電気が使えますが、漏電している回路を放置すると感電などの危険があるため、電力会社や電気工事店などに点検・修理を依頼しましょう。

漏電ブレーカー

「ブレーカーすぐ落ちる問題」の対策方法

我が家のブレーカーが落ちる理由は、圧倒的に「電気の使いすぎ」。特に冬はエアコンや電気ストーブなど消費電力の大きい家電をよく使うため、アンペアブレーカーが落ちる頻度が増えていました。

消費電力が大きいヒーターなどを使うとブレーカーが落ちがち

対策としては家電を同時に使わないようにするか、契約アンペアを変更するかの2通り。ですが、忙しい夕食時なんかに、「あれを使いたいからこれは一度消して……」といった調整をするのは面倒すぎる。ということで契約アンペアを見直すことにしました。

我が家は東京電力の従量電灯Bプランを契約しています。このプランでの電気料金は「基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金±燃料費調整額」の合計。基本料金以外は電気の使用量に応じて変動します。

契約アンペアの変更で変わるのは基本料金のみ。例えば30Aから40Aへの変更であれば、935円25銭から1,247円へのアップで、差額は311円75銭となります。使用量に応じて増える電力量料金には影響しないため、普段の電気代に311円75銭がプラスされるだけです。

が、一度に使える電気の量が増えたからなのか、今年が寒かったからなのかはわかりませんが、1月の電気料金は、契約変更前の昨年同月と比較して2,000円ほどアップしていました……。とはいえ、2LDKの2人暮らしで30Aから40Aへ変更したところ、それ以降は一度もブレーカーが落ちることなく平和に過ごせています。

左が契約変更前(2025年1月)の電気料金。右が変更後(2026年1月)のもの。基本料金が311円75銭アップしました

なお今回はスマホから契約を変更するだけで済みましたが、ご自宅の設備によっては工事が必要になる可能性もあります。そのため、集合住宅の場合は事前に契約アンペアを変更しても問題ないかどうか、管理会社や大家さんに問い合わせた方がよさそうです。

暮らしに合わせて最適なアンペアを

契約アンペアをどのように決めるかは、まず今の契約にプラス10して様子を見ればいいかと思いますが、実際に使っている家電から試算してみるのもいいでしょう。

アンペア(A)は消費電力(W)÷ボルト(V)で算出します。日本国内の家庭用ボルト(電圧)は一般的に100Vなので、家電の消費電力を100で割るとアンペアを計算できます。

例えば、エアコン(暖房/消費電力440W)、スチーム式加湿器(消費電力410W)、ドラム式洗濯乾燥機(乾燥機能/消費電力800W)、オーブンレンジ(レンジ機能/消費電力1,000W)、各1台を同時に使用したい場合は、それぞれを100で割って4.4+4.1+8+10=26.5(A)となります。なお、起動時により多くの電力を消費する家電もあるため(エアコンであれば1,000W以上など)、余裕をもって見積もるのがよさそうです。

電気は入居時に契約したきりで見直すことは少ないかもしれませんが、例えば家族が増えてエアコンを使う部屋が多くなったりすると、ブレーカーが頻繁に落ちるようになることもあるでしょう。そんなときも契約アンペアを変更すれば、エアコンを我慢することなく夏も冬も快適に過ごせるようになるはず。困った際にはぜひ一度、電力会社との契約内容を見直してみてください。

鄭 恵慶