家電レビュー

まるでスイーツ! トロトロ焼きいもが作れる専用トースターがすごかった

ライソン「超蜜やきいもトースター G2 第弍世代」でトロトロの焼きいもを作ってみました

スーパーに入るとただよってくる焼きいもの良いニオイにつられて、思わず買ってしまった経験はありませんか? 筆者の子供たちも焼きいもが大好きなので、一緒に買い物に行くと、「食べたい!」とおねだりされることもしばしば。そこで、じゃあ家で作ろうかとなりますが、お店の味を出すのはなかなか難しいです。

そんな中、蜜たっぷりのトロトロ焼きいもが焼ける専用トースターがあると知り、実機を借りて試すことに。さっそく使ってみたところ、専門店のような甘い蜜いもを簡単につくれたので紹介します!

ねっとり系のサツマイモが蜜たっぷりトロトロの焼きいもに!

トロッとした蜜いもを焼けるのは、ライソンが開発した「超蜜やきいもトースター G2 第弍世代」。ルックスはトースターそのものですが、焼きいもに特化したユニークな調理家電で、「超蜜やきいも」という自動調理モードが搭載されているのが特徴です。

「超蜜やきいも」モードを搭載

アルミホイルを巻いたねっとり系のサツマイモを庫内に入れ、運転をスタートすれば、自動でおいしい蜜いもができあがるというスグレモノ。さっそく、その実力を試すべく、よく熟成した「べにはるか(ねっとり系のサツマイモ)」を使って、蜜いもをつくってみました。

よく熟成した「べにはるか」

まずはおいもの両端を1cmずつ切り落とし、よく水をかけながら洗ったあと、さらにまんべんなく水をかけてから、アルミホイルでしっかり巻きます。

サツマイモの両端を1cmずつ切り落とす
よく水をかけながら洗う

さらに、アルミホイルを巻いたおいもの上からも水をかけ、内部に水を通してから、アルミホイルを敷いた網の上にセット。

アルミホイルを巻いたサツマイモの上からも水をかける
トースターの網にアルミホイルを敷き、サツマイモをセットする

あとはボタンを長押しして電源を入れ、メニューボタンを押して「≡4(超蜜やきいもモード)」を選び、スタートボタンを押して150分待てば完成です。

各ボタンが配置されている操作部はフラットパネル仕様で、凹凸がなく見た目がすっきりしています。ただし、反応が鈍いこともあり、使用にあたっては慣れが必要だと思いました。

電源ボタンを長押しする
メニューボタンを押して「≡4(超蜜やきいもモード)」を選ぶ
スタートボタンを押して150分待つ

加熱中はほったらかしでOK。自動調理なので、何もする必要はありません。おいもが焼けてくると、トースターから焼きいもの良いニオイがします。まさにスーパーに入ったときと同じニオイがすると思ってしまったほどでした。

自動調理されるので、加熱中はほったらかしでOK

おいもが焼き上がると、「い〜しや〜きいも〜おいもっ」という電子メロディが流れて、加熱終了を知らせてくれます。「≡4 超蜜やきいも」メニューを選んだときだけに流れる特別なメロディ音なので、ぜひ聞いてほしいです。

なお、より蜜をたっぷり出したいときは、加熱が終わってもすぐに取り出さずに、15〜20分ほど庫内に置いておくのがおすすめ。

こうしてできあがった焼きいもをアルミホイルから取り出してみると、蜜がしっかり出ていました。濃厚な甘みとトロトロの食感で、筆者の子供たちも大満足だった様子。焼きいもというより、もはやスイーツではないかと思ったほどでした。焼きいも専門店のようなプロの味が簡単に再現できることに感動です!

また、庫内が広く、サツマイモを同時に3~4本焼けるスペースがあるのもうれしいポイントです。

蜜をたっぷり出したいときは加熱直後に取り出さず、15〜20分ほど庫内に置く
濃厚な甘みとトロトロの食感
サツマイモ3~4本が同時に焼ける広い庫内

ホクホク系のサツマイモもおいしく焼き上がる!

本機はホクホク系のサツマイモ(「なると金時」「紅あずま」など)もおいしく焼き上がります。ホクホク系のおいもは、ねっとり系とは違って、外はこんがり、中はホックリとした味わいが特徴です。昔なつかしい石焼きいも屋さんの味を楽しみたい方におすすめ。

香川県産のサツマイモ「金時(きんとき)」

ホクホク系の焼きいもをつくる手順は、先ほどのねっとり系とは異なります。焼く前にサツマイモを塩水に20分ほど浸してから、アルミホイルを敷いた網の上にのせてセット。このとき、おいもをアルミホイルで包む必要はありません。ただし、しっとりした食感に仕上げたいときはアルミホイルを巻きましょう。

焼く前にサツマイモを塩水に20分ほど浸す
アルミホイルを敷いた網の上にのせる

電源を入れたら「セルフセッティング」ボタンを押して、加熱温度と時間を設定します。セルフセッティングモードでは、ステージ1、ステージ2の2段階で温度と時間をセットする仕組み。

「セルフセッティング」ボタンを押して、加熱温度と時間を設定する

セルフセッティングボタンを押すとステージ1の温度設定に進みます。「+」あるいは「-」ボタンを押して温度を「180℃」に合わせて、再度セルフセッティングボタンを押し、続けて「+」「-」ボタンを使って時間を「60分」に設定。

「+」あるいは「-」ボタンを押して温度・時間を設定する
ステージ1の温度は「180℃」
ステージ1の時間は「60分」

ここでセルフセッティングボタンを押すとステージ2のセットに進みます。やり方はステージ1と同じですが、ステージ2では温度「240℃」、時間「3分」に設定するのがポイント。設定が完了したら、スタートボタンを押して調理を開始します。最初にステージ1の調理が始まり、続けてステージ2へ自動で移行するので、完成まで特に何もする必要はありません。

ステージ2の温度は「240℃」
ステージ2の時間は「3分」

調理が完了すると、「い〜しや〜きいも〜おいもっ」のメロディではなく、「ピッピッピッ」というお知らせ音が鳴ります。ホクホク系のおいもも焼き上がってすぐに取り出さずに、庫内に30分ほど置いておくと、よりおいしく食べられます。

香川県産「金時(きんとき)」を使って、このセルフセッティングモードを試したところ、外側がパリッと香ばしく、中がホクホクの焼きいもが完成しました。見た目も味もなつかしい石焼きいも屋さんの味に近く、大満足でした。筆者は個人的にこちらのタイプの焼きいもが好みかもしれません。本機は、サツマイモの品種に適した焼き方を使い分けられるのが良いなあと思いました。

ちなみに、セルフセッティングでは、温度が60~250℃、時間はステージ1・2のトータルで120分までの設定が可能です。

外側はパリッと香ばしい
中はホクホク

「超蜜やきいもトースター」でおいしい焼きいもを作るコツ

本機の最大の魅力は、プロに負けない蜜いもを簡単に作れる点ですが、おいしく焼き上げるには、少しコツが必要です。

蜜いもをつくる際、ねっとり系のサツマイモであっても、熟成が不十分だと蜜が出にくいことがわかりました。「べにはるか」と同じねっとり系品種の「シルクスイート」を使って「≡4 超蜜やきいも」モードで調理したところ、残念ながら蜜たっぷりの焼きいもになりませんでした。

とはいえ十分甘く、ねっとり、しっとりした食感でおいしく食べられたので、筆者は満足でした。

ねっとり系の品種「シルクスイート」
十分甘く、ねっとり、しっとりした食感に仕上がった

蜜たっぷりのトロッとした焼きいもを食べたいときは、よく熟成されたねっとり系の品種がおすすめ。見た目では熟成具合が判断しづらいので、購入時にお店の人に確認するといいのではないでしょうか。

また、ホクホク系のサツマイモをアルミホイルで巻かずに調理する場合、加熱中に破裂することがあるので注意が必要。

この破裂を防ぐには、加熱前に竹串などを使って、おいもに穴を開けるのが有効です。破裂すると、おいしい焼いもが食べられない上、庫内の清掃に苦労しますので、ぜひ調理前にひと手間加えてくださいね。

加熱中の破裂を防ぐために、竹串などを使ってサツマイモに穴を開ける

トーストやロールパンも焼けて便利

本機は焼きいも特化型のトースターですが、じつはトーストやロールパンも焼けます。焼きいもも好きだけれど、毎日は食べないという人も多いと思いますが、そんな人もトースターとして日常使いできます。

トーストやロールパンも焼ける

「≡4 超蜜やきいも」に加えて、「≡1 トースト」「≡2 冷凍食パン」「≡3 ロールパン」の3つのモードが搭載されているので、パンの種類に合わせて適したモードを選んで調理します。

「≡1 トースト」「≡2 冷凍食パン」「≡3 ロールパン」の各調理モード

なお、「≡4 超蜜やきいも」以外のメニューは自動調理には対応しておらず、調理時間の設定が必要です。調理時間は、メニューボタンで運転モードを選んだあと、「+」または「-」ボタンでセットします(30秒~20分、10秒単位で設定可能)。

また、一般的なトースターのように、本機の下部には引き出し式のトレーが装備されているので、パンくずなどが落ちても簡単にお手入れできます。

下部の引き出し式トレー

本機は、商品名にもあるとおり、2代目のモデルです。応援購入サイトのMakuake(マクアケ)で話題となった初代モデルは、焼きいもの調理時間が120分だったのに対し、2代目は150分に変更になりました。プロは2〜3時間以上かけておいもを焼き上げることから、今回の改良を加えたとのこと。

初代モデル、2台目ともに全国やきいもグランプリ2022で準グランプリを受賞した東京の焼きいも専門店・pukupukuが監修を手がけているのも注目すべき点ではないでしょうか。

焼きいも専門店・pukupuku監修

本機は2024年2月10日まで、Makuakeで先行販売を行なっています。一般販売価格は23,760円が予定されていますが、Makuakeでは送料込み、金蜜芋のセット品が割引価格で入手できます。プロ顔負けのおいしい蜜いもを自分で作ってみたい人は、ぜひチェックしてはいかがでしょうか。

本機を使うとプロ顔負けのおいしい蜜いもを作れる
野本 美樹