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[始めよう薬膳レシピ35]だるさ夏風邪緩和に「シャキシャキ、シソ巻き」

梅雨が迫り、徐々に雨の日が増える時季に入りますね。今回は、気温や湿度の変化で起こるだるさを軽減する「シソ」、滋養を補う「ヤマイモ」「鶏肉」を使った「シャキシャキ、シソ巻き」のレシピをご紹介します。「ヤマイモ」と「鶏肉」はどちらも消化しやすく、「シソ」は風邪の初期症状にも効くので、体調不良を感じたときにも役立つメニューですよ。さっぱりいただける味なので、雨でどんよりした気分が続いたときもおすすめです。

 

「シャキシャキ、シソ巻き」の食材効果

今回ご紹介するのは、体に力を付けやすく、召し上がる方の体質を選ばない「ヤマイモ」と「鶏肉」を使った、だるさを緩和してくれる「シャキシャキ、シソ巻き」です。

 

「シソ」は消化力をUPしたり、発汗を促すので、気温や湿度が変化しやすい梅雨の時季の、だるさや寒気を解消するのに役立ちます。「夏風邪を引いたかな」と思ったときも使える、葉物野菜ですよ。

 

味付けに使う「梅干し」は、含まれる「クエン酸」が疲労回復を促すほか、手軽に「ミネラル」も補えるため、普段から調味料の代わりに使ってみてくださいね。

 

「シャキシャキ、シソ巻き」の材料

<材料:2~3人分>

鶏ササミ肉:250~270g

酒:少々(鶏ササミ肉を茹でるとき使用)

水:少々(鶏ササミ肉を茹でるとき使用)

ヤマイモまたはナガイモ:220gほど

シソ:10~15枚

梅干し:大3粒ほど(梅肉でもOK、量はお好みで増減可

 

「シャキシャキ、シソ巻き」の作り方

1.鶏ササミ肉は、筋があれば取り除いてから、縦に2~3つに切り分けます。丸ごと茹でたあとに、手で割いてもOKです

2.鍋で湯を沸かし、ササミ、酒、塩を入れて3分ほど茹でたら火を消し、余熱で2~3分置いてから取り出して、水分を拭き取っておきましょう

3.ヤマイモは皮を剥き、長さ7cmほど、幅1.5cmほどの拍子木切りにしておきます

4.梅干しは種を外してから包丁で細かく刻み、ペースト状にしておきます。粘りが強いときは、少量の水を加えて溶きましょう

5.梅干しペーストをシソの表面に薄く伸ばし、2.3.を巻けば出来上がりです。シソのつなぎ目に梅干しを塗るようにして留めると、剥がれにくいですよ

 

薬効1「シソ」

「シソ(紫蘇)」は、「辛」味という分類なので、寒気を和らげ、体を温めます。落ちた食欲を回復するほか、抗酸化作用があるため、生活習慣病の予防や、美容への効果が期待される葉物野菜でもありますよ。シソの香りはストレスも緩和してくれるため、ぜひ香りも楽しんでくださいね。

 

薬効2「ヤマイモ」

薬膳で「ヤマイモ(ナガイモ)」は、滋養強壮に優れた食材です。「帰経(きけい・食材がどの臓腑に入り、効いていくかを示した経路のこと)」に「」をもつので、お肌だけでなく、胃腸や呼吸器官も潤し、体の内外をケアしてくれます。老化を防ぎたい方や、疲れを取りたい方にもおすすめですよ。

 

梅干しで、春の不調を調整

今回味付けに使った「梅干し」は、薬膳では「酸」味という分類です。

 

【基本の薬膳8】(心身のバランスを保つ「五行説」、薬膳の基本思想)で、「木」の項目は、季節が「」で、味は「」、になっていて、それぞれに関わりがあると分かってきます。

 

春は、「酸」味の「レモン」や「梅干し」などを摂ると、五臓の「」の働きをサポートするので、春に感じるイライラ、のぼせを鎮静します。特に「梅干し」は、食欲を増進させる効果もあるため、普段の食事に加えてみてくださいね!

 

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。